My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2008年04月

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原油価格(WTI原油先物)が本年始めに100ドルを突破して歴史的な出来事であると騒がれたのはついこの間である。

それからも価格は止まることなく、あれよ、あれよという間に120ドルに近づこうとしている。

原油の実質価格は30~40ドル/バレルといわれているが、何故こうもかけ離れた価格がまかり通るのだろうか。

サブプライム問題以降、原油価格は1バレルあたり30ドル以上跳ね上がったが、世界の需給量に大きな変化が生じたわけではない。
又、1973年の第一次石油危機のように、OPEC(石油輸出国機構)の価格カルテでエネルギー価格が急速に上がった状況とも異なる。

確かに原油価格の高騰の要因として考えられるのは
・需用の増加:中国やインドを中心とした世界的な原油需要の増大と、これに伴う原油を生産する側の産油国では、需要拡大に見合う投資が進まず、余剰生産能力が低下し供給懸念の拡大。

・地政学的リスク:世界の原油確認埋蔵量の8割が集中する中東地域は、多くの戦争を繰り返してきた地域だ。

・投機資金の大量流入:株,債権の信用が収縮する中、国際的な投機資金が原油市場に流れ、原油価格が高騰する。投機資金などの流入により、原油市場は価格の変動が大きく、ハイリスク・ハイリターンを追求する投機家にとり、とても魅力的な市場となっている。

これらの要因はそれぞれ、どの程度価格に影響しているかといえば

需要の増大は10~20%
地政学リスクは投機的な買いを誘起している程度
投機要因は50~60%
といわれている。
要は、投機的要因で原油価格が倍ほどになってしまったということである。

原油の価格は、1970年代は、OPECなどの産油国が一方的に決める「公定価格」だった。

ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)はこれに対抗し、需給に応じた価格決定を目指して83年にウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の取引を始めた。
 「取引の透明性を高めるには、価格決定にかかわる参加者が多い方が良い」という狙いが支持され、WTI価格は、90年代半ばから世界の原油の指標となった。

07年夏以降、70ドル台から100ドル超えへと一気に原油価格が進んだ背景には、米国におけるサブプライムローン問題の深刻化があった。

株式や債券の信用力が低下した結果、原油市場に投機資金が流入し、さらにFRBの相次ぐ政策金利引下げが過剰流動性を発生させ、大量のマネーが原油市場に殺到したことが原油高に拍車をかけた。

原油先物市場は市場規模10兆円で、株式市場、債券市場とは比較にならないほど小さい。
特に原油価格の指標となるWTI原油は世界の石油消費量の僅か0.4%、生産量は日量30万バレル過ぎない。
こうした市場に大量の資金が逃げ込み原油高を招く構造となっている。

さらに、米国は20世紀後半から金融の自由化、証券化を進め、デリバティブ(金融派生商品)など高度な金融工学、ヘッジファンドなどの新たな投資主体を発達させたが、 一方モノづくりなどの実物経済を軽視する風潮ができ、石油メジャーの経営にもこれらが影響している。
 
石油メジャーの株主は70年代の石油ショック時と違って金融機関、投資信託、年金基金などの機関投資家が大半をしめ、それらの投資家は5~10年のリードタイムを要する石油産業本来の長期的な利益を待てず、より短期的な株主利益の拡大、企業価値の最大化を求める。

その結果コスト回収に長期間を要する新規油田や利益率の低い石油精製への新規投資比率を極限まで低下させ、自ら将来の成長への芽を摘むことになり、将来の供給不安をもたらし原油高を押し上げている。

一方、産油国側としては、原油価格の上昇によって自国の資源の希少性と価値に目覚め、ロイヤルティーの引き上げ、外国石油資本の排斥などの資源ナショナリズムを強めている。

このことは、原油価格が上昇しても新規油田開発のインセンティブにならず、あえて新規に供給を増やすより、何もせず、ただ待てば原油価格が上がり資産が増える構造が出来上がってしまっている。

現在の原油価格の高騰は、WTI原油先物市場が世界の原油価格を指導し、投機資金が原油は儲かるものと考え、大量の資金投入を続ける限り、これからも、かなり長く続くものと考えられる。

ただ、米国のリセッションに伴う世界の景気減速による石油需要の減少や、省エネ・石油代替の進展、バイオ燃料の導入拡大など、一方、開発投資の積極化により、原油供給能力の増加ペースを加速させれば、投機で高騰した分を削減して60ドルぐらいになる可能性もある

いずれにしても、現在の原油価格、ひいては世界の経済の運命は、ニューヨークやロンドンに流れ込む投機マネー、そして中東諸国やロシアをはじめとする多極化した新たな資源国の手に握られ手いるのだ。

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先日、「名古屋地方裁判所民事第2部」という見慣れないところから分厚い封書が送られてきた。思い当たることもなく、不審に思いながらあけてみると「破産手続開始通知書」と「破産債権届書」なる書類とその説明書が同封されていた。

要は、私がプライベートで所有している数少ないゴルフ場の経営会社が破産手続きをしたから、会員権を持っている債権者は「債権届書」を裁判所へ送って来いということである。

このゴルフ場の名前は現在「三重中央カントリークラブ」というが、その前は「榊原カントリー倶楽部」といって、三重県の白山町にある。

榊原といえばご存知の方も多いと思いますが、平安時代、この地が七栗(ななくり)卿と呼ばれていたころ、才女・清少納言が「枕草子」に、「湯は七栗の湯、有馬の湯、玉造の湯」と謳った日本三名湯のひとつ、この「七栗の湯」が現在の榊原温泉なのです。

今でも、湯の瀬川のせせらぎが聞こえる静かで、日頃の喧騒から離れられ、柔らかく滑らかな安らぎの温泉です。

私が数年間、三重県伊勢市に単身赴任している間、この温泉とゴルフが楽しめるということで購入したゴルフ場がこの「榊原カントリー倶楽部」で、週末の土曜日、ゴルフと温泉を楽しんだあと、実家の神戸に帰ることがよくあった。

神戸に勤務が変わってすでに5年ぐらいたつが、この間、距離が離れたこともあり、ほとんど利用することなく、年会費を払うだけの会員となっていた。
このような状態でゴルフ場経営会社が倒産とは!! 踏んだりけったりだ。
会員券が今の時代換金できそうもないことは覚悟していたつもりだが、勝手に倒産され、一方的に“無価値”にされることには我慢できない。

近年ゴルフ場の倒産が増えているとの話が出て久しいが、最近の状況を調べてみると

「昨年のゴルフ場の倒産件数、負債総額は、ともにピーク時の平成14年に比べて半減し、ひとまず大型のゴルフ場倒産時代は終焉を迎えたとみてもよさそうだ。

民間の信用調査機関・帝国データバンクによれば、昨年のゴルフ場の倒産件数は全国で49件。前年比では5件減少し、また倒産数がピークに達した平成14年の108件に比べ半減した事が明らかになった。
21世紀に入り、預託金問題の抜本解決とも言うべき民事再生に代表される法的整理が相次いだが倒産ラッシュ時代もひとまず終焉したということができよう。

負債総額は約6890億円。こちらは前年に比べれば微増。
それでもピークの平成14年の約2兆1898億円に比べると3分の1まで縮小している。

一昨年はなかった負債500億円以上の倒産は2件。
ピーク時は負債1000億円以上の倒産が相次いだことを考えれば、大型倒産時代も終りを告げたとみていいだろう。」という記事があった。

かなり倒産が減ってきた中で、私のゴルフ場が倒産とは、もう少し頑張ってくれればと思うのだが。
また、ゴルフ場の倒産にも色々な方法があることを知った。

破産法、民事再生法、会社更生法などだ。
破産法とは、会社又は個人(債務者)が債務超過・支払い不能になったとき、破産管財人によって財産を公平に分配する手続きのこと。(全財産をすべての債権者に平等に配当)

民事再生法とは、2000年4月より施行されたもので、主に債務者の事業・経済生活の再生を図ることが目的として作られたもの。再生債務者に破産など原因が生じる恐れがあるときは、手続きの申立ができます。ゴルフ場の倒産で多いのはこれである。
行き詰まったゴルフ場経営者にとって、”駆け込み寺”のようなもので ゴルフ場を手放さずに借金だけを棒引きして貰える便利な法律です。一方の会員と言えば、有無を言わさず預託金の大幅カットを迫られる。

会社更生法とは、窮境にあるが再建の見込みのある株式会社について債権者、株主その他の利害関係人の利害を調整しつつ、その事業の維持更生を図ることを目的とするもの。(適用は一部の株式会社にだけしか適用されない。有限会社や合資会社及び医療法人などのその他法人や個人企業は申請できない)

今回の私のケースは破産法の適用だ。しかし、このゴルフ場はすでに「榊原カントリー倶楽部」の経営者「榊原国際観光蝓廚ら「蝓.錺轡鵐肇鵐螢勝璽函廚坊弍勅圓般樵阿癲峪綾澱羆玽ントリー」と変わっている。
 
経営が変わるときに、会員は新たに追加金(会員証額面の半額程度)を払った経緯があり、今回の破産の適用はどうも旧の会員証の部分であって、新の会員証、会員の扱いに並びにゴルフ場の運営ついては現状どおりのようだ。

いずれにしても、どのような決着となるのかこの世の中色々勉強させてもらえるが、いつも高い授業料についている。賢い消費者になりたいものだ。

掲載写真は「椿ゴルフ」
http://www.mmjp.or.jp/tubaki-golf/newsfail/1news.htmlより

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周参見の宣伝文句の「ケンケン鰹」や「美人湯」だけでなく「大物回遊魚」が楽しめるという言葉(詳細な経緯については前回のブログを参照ください)につられて、
周参見のダイビングに先週末(4月4日~6日)行ってきました。
天気は快晴で風もなく、波もないという絶好のダイビング日よりでしたが、
しかし、水の中は水温16~17℃で冷たく、近場は“春にごり”で視界はいまひとつでした。

今回のダイビングは私が免許を取得したダイビングショップの皆さんと行きました。

インストラクター1名、メンバー3名のゆったりとして、和気藹々ムードのダイビングツアーでした。

年齢構成がこれまた、60歳台、40歳代、30歳台、そして10歳台と3世代も違う構成で、てんでばらばらになるかと思いきや、ダイビングという共通和話題があるためか、行き返りの車の中でも話題も尽きず大変楽しいダイビングツアーでした。

今回は正月の西表島(亜熱帯ということで、ウエットスーツで潜り、寒さに震え上がった)にこりて、防寒対策をしっかりして行きました。ドライスーツにインナーを2枚重ねして、更にフードまで着用しました。

おかげで、水温16~17℃とかなり低めでしたが、エントリーした瞬間は寒さに震えましたが、慣れてくると快適とまでは行かないまでも、気にならない寒さで、ダイビングを楽しめました。

さて、周参見ダイビングの3つの目的の結果はというと、
まず「ケンケン鰹」は全くダメ。

地元の人に「ケンケン鰹」はどこで食べられるのか聞いたところ、本気か?という顔をされた。
「ケンケン鰹」の値段は100円/kgから7000円/kgぐらいまで変動しており、どうも今の時期の値段は7000円に近いようだ。
最近、水揚げが少なく、地元でもどこで販売されているかわからないほど、高級魚となっているようだ。
7000円/kgというと、松坂牛といわないまでも、数年間、精魂こめて育ててきた牛肉よりも、ただ、数が少ないからといって、海から取ってきただけの魚のほうが高いという現実を聞いて、
最近の石油、石炭、小麦などの資源高が、需要と供給のバランスに、さらに投機という要素が絡み価格が決まっている事に思いをはせ、“「ケンケン鰹」お前もか”ということであえなくギブアップ。

次の目的である「美人湯」ついては◎である。
高台にある、きれいなリゾートホテルの「展望露天風呂」なるものに、入湯料800円払ったが、確かに露天風呂からの眺めは、日が沈む夕暮れ間じかに、180度すさみ湾が一望でき、景色を見るだけでも、その価値はある。
湯は無色透明の硫黄泉で、わずかに漂う、懐かしい硫黄の匂いをかぎながら、目前に開ける島々が点在する周参見湾を眺め、露天の湯につかっていると、本当にゆったりと、癒される至福の一時を過ごすことができた。
ただ、女性湯のみに、湯船に生のバラの花が一面に引きつめてあり、さらにゴージャスな気分が味わえたとのこと。
入湯料は同じなのに!! 
最近の男性は差別されても仕方がないのか? いたるところで、何とかレディースデェイなる企画が目に付き、女性さえ集めれば必然と男性も集まってくる、男性の主体性がない時代なのだから。

さて、最後の主たる目的である「回遊魚」については全くの期待はずれ。
コジャクシというちょっと離れたポイントであるが、ここは黒潮の分流が直接当たっており、多少の流れは有るものの、透明度は高く、もちろん魚種も豊富でハマチやカンパチといった回遊魚もよく観られるポントであると聞いていたので、お願いして実現することができたが、
しかし、今回は、透明度はそこそこであったが、流れもなく、そのためか回遊魚は大物はゆうにおよばず、一匹もの魚も見ることができず、エビ、カニ、ウミウシのマクロ探しのダイビングを強いられることになった。

もともと、近眼の私は、度付のマスクをすると遠くは見えるが、1m以内のダイブコンピューターの文字も識別しにくく、マクロは大の苦手で、人に見つけてもらって、このあたりと指示され、写真を撮って、後でこんな形であったかと知る始末である。

ということで、今回のダイビングの3つの主目的のうち、1つしか達成できなかったが、前にも述べたように大きく年が離れたメンバー同士で色々話題が弾んでそれを補うような楽しいダイビングツアーが出来た。


掲載写真は「美人湯」を楽しんだ HOTEL Bellevedereのホームページより拝借

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