
前回のブログにも書きましたが、紅海は、ダイビングを始めてからの4年越しの憧れのダイビング地でした。
私の紅海でのダイビングのイメージは、海の中はどこまでもスコーンと抜け、輝く強い光が差し込む中、カラフルなコーラルと、色とりどりの熱帯魚が乱舞する、煌くような海だ。
勿論、マクロには興味ない私は、大物、群れにも大いに期待抱いての紅海行きの実行だ。
結論は、期待があまりにも過大に先行してしまったせいか、どこか満足し切れていない、何か不満が残る、スカット燃焼しきれない感じだ。
その第一の原因は、透明度だ。
30mは当たり前、時には60m超えもというなかで、今回は30mを越えるようなダイビングは一度もなっかた。
夏は透明度が高いというから、灼熱の7月を選んだというのにのに。
一度でいいからここで50m、60mという透明度を経験してみたかったのだが、残念だ。
第二の理由は、大物、群れとの遭遇が少ないことだ。
今回の16ダイブのなかで、私はとうとう大物には遭遇することがなかった。
紅海に対してあまりにも期待が先行し、すべての面で一番でなければ満足が出来ないほど憧れが強くなって、
ちょっとコンディションが悪くなったら、何か物足りなさが残ってしまうのだろう。
だが、悪い話ばかりではない。
ここのコーラルの活き活きさ、キンギョハナダイたちの群れの大きさ、輝きは尋常ではない。
本当にすごく、ただ唖然とするばかりだ。
ここを訪れるダイバー、シュノ-ケラーの数はすごい。
シナイ半島の先端の豪華リゾート シャルム・エル・シェイクに世界各国から集まったダイバー達が、何十、何百という豪華なダイビング船に乗船して、思い思いのポイントを目掛けて出航していくのだ。
超人気ポイントは凄いことになる。
十数隻の大型ダイビング船が停泊し、ダイバー、シュノーケラー達が思い思いに飛び込み、海の中は銀座や新宿の人ごみも真っ青になるほど。
それでもこれだけの人たちを引き付ける何かがここにあるのだ。
暗く、寒い冬をすごしたヨーロッパの人たちは、皮膚を焦がすような煌く日射、澄み切った青い空と海に憧れ、古代文明遺跡見学を兼ねてこの地に大挙押し寄せているのだろう。
少しでも日光を吸収しようとしてか、真っ白い肌が痛々しいほど赤く焼けた家族づれの観光客たちがシュノーケルやクルージングを楽しんでいるのを多く見かけた。
今回のダイビングはやはりダイブサファリを選択した。
シャルム・エル・シェイクからデエィ・トリップ(一日の旅程で出発港へ帰港する)でもかなりの遠くのポイントへ行くことが出来る。
が、なかなか個人の希望通りには行かず、前述のような超過密な人気ポイントばかり回る羽目になったら、ストレスのたまるダイビングとなってしまう。
ダイブサハリの場合、デエィ・トリップでは行けない遠いポイントが狙え、かつ、参加者の希望や海況などの状況を判断してポイントを決められる自由度がある。
何よりも寝泊りが船なので効率よくダイビングが出来る。
一日5ダイブも可能だ。
今回のダイブサハリのルートは、
シャルム・エル・シェイク近くのローカルポイントでチェックダイビングを兼ねて1本目。
そして西に移動してラス・モハメッド国立公園で深いドロップオフ沿いを流しながら外洋性の大物探す。
その後北上し半島西側環礁で大きな沈船ダイビング。
再びラス・モハメッド国立公園で大物探し、白い砂地のラグーンではきれいキンギョハナダイの群れに癒される。
その後東進しTiran島でハンマー探す。
2本トライするがハンマーに遭遇できなかった。
最後はこの島の近くの超人気ポイントできれいな巨大なウミウチワやキンギョハナダイの群れを見る。
ダイブサハリの真髄である、目的の沿ったダイビングルート、ポイントが選択できるのだ。
が、しかし、今回は大物という面では願いが叶わなかったのは残念であった。
今回のダイビングで私にとって印象的なことがあった。
今まで私は、地形だ、大物だ、ドリフトだ、沈船だと割りとアドベンチャラウスなダイビングを好んできた。
前回(3月)のモルディブ南ルート・ダイブサハリでも、かなりのアゲンスト・カレントにも拘らず何とか皆についていけた。
さらに、今回は、このダイビングのためにスポーツジムに通い、それなりに体力つくりをしたつもりだが、
実態は、ほんの弱いアゲンスト・カレントにも音を上げる始末で、皆から遅れることも数回。
体力の限界なのか? はたまた体調不良なのか?
認めたくないが体力の限界なのかも知れない。
そろそろユッタリマッタリダイビングに趣旨変えの時期なのかも・・・・
次回のレック(沈船)ダイビングのメッカでのダイビングの様子みてからでも遅くないと、
懲りずに次のダイビングを計画中なのであります。