
4月のブログにも書きましたが、4月10日タイ・タオ島にダイビングに行くべく関西空港へタクシーに乗って出発したところに、
家族の不幸の連絡が入り、急遽旅行を中止したことがあった。
旅行会社に迷惑を掛け、旅行の中止の手続きをしてもらったが、最終的には1/3程度の料金は戻ってくることになった。
たが、バンコクまでのJAL国際線は自己手配であったため自分で連絡したのだが、
搭乗の当日にもかかわらずキャンセル料金も取られずに変更が出来、さらに同じルートだが1年間有効であるとのこと。
なんとオープンチケットのありがたさか。
ということでバンコクまでの往復航空券がずぅっと手にあり、虎視眈々と再びタイに行く時期を窺っていたが、
最近チョッと仕事が暇になったこともあり、日本が梅雨入りしてジメジメしているときに真夏の南国へ行くのもよしと急遽タイ行きを決定しました。
勿論目的地は再びタオ島である。
何故、タオ島に固執するのか。
今回タオ島でお世話になる予定のダイビングショップ
「ビッグブルーダイビング」http://www.bigbluediving.jp/
のホームページの中でタオ島があるタイ湾(シャム湾)の特徴を説明しており、紹介すると
タオ島は、マレー半島とインドシナ半島に囲まれた「シャム湾」と呼ばれる閉鎖的な海域にあり、
湾内の水深は平均45m、最大でも80mと非常に浅い海である。
そのため、日周潮汐という潮の干満が1日に1回しかないという珍しい特徴を持ち、水流はとても穏やかです。
この海を南国の強い太陽の日差しが暖めるため、水温は平均29℃の暖かさだ。
さらに、チャオプラヤー河・メコン河等の大河からの淡水の流入や、南シナ海からの塩水により、場所や季節、水深による塩分濃度の違いを生じさせ、
他の海とは一風変わった特殊な生態系を育んでいる。
特殊な環境では、その環境にマッチした生物が極端に増える傾向があり、例えばセンジュイソギンチャクに夥しい数のハナビラクマノミが共生していたり、
砂地で見られるハゼ類も、非常に数が多く、サイズも大きく、個体数が大きいと警戒感も薄れダイバーが寄ってもあまり逃げないのも特徴。
また、ギンガメアジやバラクーダ、フュージュラーなどの群れ、時にはジンベエザメなどの大物も現れるという外洋的な性格もあわせ持っている。
更に、ダイバー憧れのポイント:セイルロックもある。
タオ島とパンガン島の間に位置するセイルロックは外洋にあるためか、周りの生物の集積場となっており、
また船の帆のように海面か顔を出す帆岩には、海中に巨大なチムニーのような奇形をつくりダイバーを楽しませてくれる。
水深5mから18m、縦穴洞窟を抜けると、ツバメウオの銀色の壁、バラクーダの光り輝く帯が眼前に広がり、岩肌には色鮮やかなソフトコーラルが一面に・・・。
ふと気がつくと、何千何万というギンガメアジのメタリックカラーのドームの中に閉じ込められている・・・なんてことも日常茶飯事!
と、タオ島でのダイビングの特徴を紹介している。
そうなのです、タイ湾はワイド派もマクロ派もそして魚群はものすごく濃く、マクロの固体も大きく、マクロが苦手な私としては大変ありがたい海なのである。
このようにタイ湾はダイバーにも大変うれしい、特徴ある海としてくれている大きな理由は世界でも珍しい日周潮汐によるものと考えられる。
しかし、何故タイ湾は日周潮汐となるのでしょうか?
色々インターネットを調べてみても、その理由は、地形的に「封鎖的海」であるため、と説明しか見つけられなかった。
確かに大きな理由のひとつと思うが、「封鎖的海」というだけでは瀬戸内海だって立派な封鎖的な海だが日周潮汐ではない。
気になったらほっとけないタイプで、更に調べてみたが明確な説明はなかったが私が思うにタイ湾が赤道直近にあることが大きいと思うのだが。
潮汐は月・太陽の起潮力によって起こされる規則的な海面水位変化であるが、気温・水温の変化、気圧の変化等によっても水位が変化する。
この気象的な原因で起こる水位変化の中で、一定の周期をもって規則的に起こるものを気象潮と呼んでいる。
浅く、封鎖的な海で赤道直近にあるタイ湾は、日の出と共に太陽の直射に炙られ、海水および大気の温度は上昇し、
それと共に海水は膨張し水面を上げ、大気も膨張することにより気圧を低下させやはり海面を上昇させる。
私が思うに、赤道直近にある封鎖的で浅いタイ湾は熱帯の強烈な日射により海面が上昇することにより、
周りの海域からの海水の流れ込みをしにくくして、月・太陽による潮汐の影響を打ち消してしまい、その結果として日周潮汐となるのだろうと思うのだが。如何であろうか?
どうでもいい事に拘ってしまったが、いずれにしても大自然の微妙なる恩恵により作られたる豊穣の海を感謝しながら楽しんできます。