My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2010年06月

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4月のブログにも書きましたが、4月10日タイ・タオ島にダイビングに行くべく関西空港へタクシーに乗って出発したところに、
家族の不幸の連絡が入り、急遽旅行を中止したことがあった。

旅行会社に迷惑を掛け、旅行の中止の手続きをしてもらったが、最終的には1/3程度の料金は戻ってくることになった。

たが、バンコクまでのJAL国際線は自己手配であったため自分で連絡したのだが、
搭乗の当日にもかかわらずキャンセル料金も取られずに変更が出来、さらに同じルートだが1年間有効であるとのこと。

なんとオープンチケットのありがたさか。


ということでバンコクまでの往復航空券がずぅっと手にあり、虎視眈々と再びタイに行く時期を窺っていたが、
最近チョッと仕事が暇になったこともあり、日本が梅雨入りしてジメジメしているときに真夏の南国へ行くのもよしと急遽タイ行きを決定しました。


勿論目的地は再びタオ島である。

何故、タオ島に固執するのか。

今回タオ島でお世話になる予定のダイビングショップ
「ビッグブルーダイビング」
http://www.bigbluediving.jp/
のホームページの中でタオ島があるタイ湾(シャム湾)の特徴を説明しており、紹介すると

タオ島は、マレー半島とインドシナ半島に囲まれた「シャム湾」と呼ばれる閉鎖的な海域にあり、
湾内の水深は平均45m、最大でも80mと非常に浅い海である。

そのため、日周潮汐という潮の干満が1日に1回しかないという珍しい特徴を持ち、水流はとても穏やかです。

この海を南国の強い太陽の日差しが暖めるため、水温は平均29℃の暖かさだ。


さらに、チャオプラヤー河・メコン河等の大河からの淡水の流入や、南シナ海からの塩水により、場所や季節、水深による塩分濃度の違いを生じさせ、
他の海とは一風変わった特殊な生態系を育んでいる。

特殊な環境では、その環境にマッチした生物が極端に増える傾向があり、例えばセンジュイソギンチャクに夥しい数のハナビラクマノミが共生していたり、
砂地で見られるハゼ類も、非常に数が多く、サイズも大きく、個体数が大きいと警戒感も薄れダイバーが寄ってもあまり逃げないのも特徴。

また、ギンガメアジやバラクーダ、フュージュラーなどの群れ、時にはジンベエザメなどの大物も現れるという外洋的な性格もあわせ持っている。


更に、ダイバー憧れのポイント:セイルロックもある。

タオ島とパンガン島の間に位置するセイルロックは外洋にあるためか、周りの生物の集積場となっており、
また船の帆のように海面か顔を出す帆岩には、海中に巨大なチムニーのような奇形をつくりダイバーを楽しませてくれる。

水深5mから18m、縦穴洞窟を抜けると、ツバメウオの銀色の壁、バラクーダの光り輝く帯が眼前に広がり、岩肌には色鮮やかなソフトコーラルが一面に・・・。

ふと気がつくと、何千何万というギンガメアジのメタリックカラーのドームの中に閉じ込められている・・・なんてことも日常茶飯事!

と、タオ島でのダイビングの特徴を紹介している。


そうなのです、タイ湾はワイド派もマクロ派もそして魚群はものすごく濃く、マクロの固体も大きく、マクロが苦手な私としては大変ありがたい海なのである。


このようにタイ湾はダイバーにも大変うれしい、特徴ある海としてくれている大きな理由は世界でも珍しい日周潮汐によるものと考えられる。


しかし、何故タイ湾は日周潮汐となるのでしょうか?

色々インターネットを調べてみても、その理由は、地形的に「封鎖的海」であるため、と説明しか見つけられなかった。

確かに大きな理由のひとつと思うが、「封鎖的海」というだけでは瀬戸内海だって立派な封鎖的な海だが日周潮汐ではない。

気になったらほっとけないタイプで、更に調べてみたが明確な説明はなかったが私が思うにタイ湾が赤道直近にあることが大きいと思うのだが。

潮汐は月・太陽の起潮力によって起こされる規則的な海面水位変化であるが、気温・水温の変化、気圧の変化等によっても水位が変化する。

この気象的な原因で起こる水位変化の中で、一定の周期をもって規則的に起こるものを気象潮と呼んでいる。

浅く、封鎖的な海で赤道直近にあるタイ湾は、日の出と共に太陽の直射に炙られ、海水および大気の温度は上昇し、
それと共に海水は膨張し水面を上げ、大気も膨張することにより気圧を低下させやはり海面を上昇させる。


私が思うに、赤道直近にある封鎖的で浅いタイ湾は熱帯の強烈な日射により海面が上昇することにより、
周りの海域からの海水の流れ込みをしにくくして、月・太陽による潮汐の影響を打ち消してしまい、その結果として日周潮汐となるのだろうと思うのだが。如何であろうか?



どうでもいい事に拘ってしまったが、いずれにしても大自然の微妙なる恩恵により作られたる豊穣の海を感謝しながら楽しんできます。

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鳩山内閣ほど期待の大きさと結果の「がっかり」の落差が大きかった政権も珍しい。

この20年ほどの日本の政治、経済、産業などの閉塞感は誰もが感じ、その閉塞感を打破してくれるものと、新しい民主党:鳩山政権に期待し、その解決を託したのだが。

しかし、その結果は“票”をイメージしたバラマキ政策で国の借金を増やし
“小泉憎しの私怨”の郵政改悪法案の強行採決及び"無知“な普天間問題、"破廉恥”な政治資金問題と国民を完全に裏切ってしまった。


 6月8日発足した菅新政権が国民や市場のモヤモヤをどの程度晴らせるかが注目するところである。

 菅総理は、

「強い経済、財政、社会保障」を掲げ、「ムダ遣いの排除等による歳出改革」とともに、
「抜本的な税制改革を含めた歳入改革」を主張した。

だが経済、財政、社会保障を同時に強くするのは容易ではない。

しかし、海外からは菅総理が財政規律を重視する政治家と評価されているようだ。

確かに国内での世論調査でも民主党並びに新政権への支持率は急激に上昇している。

国民は再び、我々を取り巻く閉塞感の打開を管新政権に託してみる気になったのだろうか。


確かにバブル後の20年間における日本の凋落感はすさまじい。

経済面では世界第二の経済大国などと謳われたが、今はその面影もない。

東京株式市場は取引額も少なく、いくらグローバルの時代といえども、朝方はアメリカの、昼からは中国の市場に流され、独自性など全くなく、ただネガティブなネタを無理やりさがし、過剰に反応して値を下げる、本当に寂しい市場となってしまった。

外交問題でも、領土問題は一向に進展せず、ロシア、中国、韓国の言いなりだ。
もっとガツンとなぜ言わないのだろう。

国民の大切な教育においてさえ、教科書の“検閲”を外国から受ける国が他にどこにあるのだろうか。

産業面でも原子力発電所建設等の大型プロジェクトにおいても、韓国、ロシアに負けた。
家電製品、半導体関係もその世界シアーの低下は凄まじい。

日本は基礎研究に注力するから、多分野に対応しているからというが、LEDなどあれだけ特許問題で騒がれた技術が、
何故、いとも簡単に韓国に実用化で先を越されるのだろうか。
特許は関係ないのだろうか?

スポーツについても、先のバンクーバー五輪ではメダル数では韓国に惨敗だ。

選手93人+役員111人を送り銀3+銅2の合計5個

方や韓国は
選手45人+役員37人 金6+銀6+銅2の合計14個
その差は一目瞭然だ。
韓国が特定種目に特化していることを考慮しても情けない。


2月25日の朝鮮日報に、このような日本のだらしなさを、多少の皮肉と哀れみをこめて掲載された「草食国家日本と肉食国家韓国」という記事をインターネットで見つけた。

これによると

「失われた20年-日本の低迷を一言で要約するならば日本が「草食国家」に変わったということかも知れない。

草食国家とは、平和な成熟国家ということだ。
平穏な社会で、人々は温厚で、競争よりは共存、攻撃的な拡張よりは現状維持を好む。

良く言えば平和共存型、悪く言えば挑戦意欲に欠ける社会だ。

 一方、ハングリー精神というのは肉食の気質だ。
20世紀初めの日本は、貪欲な帝国主義的肉食国家だった。

敗戦後は西洋に追い付こうと必死に取り組み、世界最強の国力を築き上げた。

 しかし、現在の日本の世界的な存在感は非常に弱い。
バンクーバー冬季五輪でも日本は金メダルを1個も取れないままだ。

 これに対し、韓国選手は違った。
20歳そこそこの選手たちが、必ず勝つという強い意欲を発揮している。

 もちろん日本型の草食国家モデルが悪いとも言えない。
おかげで日本国民はストレスを感じずに生きていける。

一方、韓国は肉食型の競争社会にある中、入試、入社、昇進などで息の詰まる激しい競争に直面する。

どちらが幸せかと言えば反論できない。」

だが、最後は社会的な活力などを理由に肉食国家の方により価値があるとしている。


日本の国力が低下しているというデータはまだある。

スイスの有力ビジネススクールのIMD(経営開発国際研究所)が5月発表した「2010年世界競争力年鑑」で、
日本の総合順位は58カ国・地域で27位で、前年の17位から急低下した。
中国、韓国、台湾などに抜かれ、02年以来8年ぶりの低位に沈んだ。

1990年頃は一位を続けていたのに、その凋落振りは凄まじい。


しかし、世界競争力が低いから、五輪で金メダルがないからといっても、朝鮮日報も慰めてくれているように、国民の幸福度が低いとは言えないかもしれない。
 
しかし、でも、やはり・・・・


最近、国内総生産(GDP)では測れない人々の幸せとは何か――ウオール街の金が全てという貪欲がバブル崩壊を招いたことより、

先進国の間で、「幸福度」を新たに定義づけるべきだという問題意識が広がっているという。


個人の幸福度、国民の幸福度を定量化するのは難しいだろうが、
現在の日本の幸福度なるものを是非見てみたいものだ。

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5月25日より5泊6日の西表島ダイビングより無事帰りました。

今回のダイビングの目的は既に何度も書きましたように、
西表島南西約15kmに位置する孤島:仲の神島(通称オガン)でダイビングすることであった。

今回3度目の西表ということで期待に胸膨らみ出発したのだが、その結果は・・・

まず、今回のダイビングは綺麗な宿泊設備を備え、
且つ、大型ボート3台、高速ボート2台を持ち、
ダイバーの色々な我侭な要望を叶えてくれるという
「ダイビングチームうなりざき」(
http://www.unarizaki.com/iriomote/
にお世話になりました。

そして、そのダイビングの内容というと

初日の26日。
梅雨とは思えない快晴。

私はチェックダイビングをかねて大型ボートで西表南側のクレパスの地形ポイントやハナゴイが乱舞するポイントで癒されるダイビングをしました。

だが、この日は他のグループは「オガン3ノ根」でガンガン泳いでマグロ70匹にバラクーダ20匹~
と楽しんだという。


二日目27日。
天気は快晴。

昨日のチェックダイブに合格したのか、あまりにも私が「オガン、オガン」とうるさく言ったためか、
昨日同じパーティーだった女性ダイバーと私二人のために、小型高速ボートでガイド2人、及び船長という贅沢なオガン行きを仕立ててもらいました。

外洋に出て波は高くなるも何とかオガンに到着することは出来たが、しかし、潮の流れが強く「3の根」にはとうとう潜れず、
島陰の癒しのポイントでのダイビングとなってしまった。


三日目28日。
天気は曇天。

今回は大型ボートで3チーム、合計12名で再びオガンを目指す。
しかし、外洋の波は昨日よりさらに高くなり、途中で引き返し、西表島西側のポイントでダイビングすることになり、本日も目標達成できず。


最終日29日。
天気は曇天。時々雨、風強く。

出発前から、「本日はオガンには行けません。西側の湾内の波、風の少ない所に行きます。」と宣言されてしまった。

これで、今回もオガンでのダイビングが実現できないことが決まってしまった。
希望は儚くも潰えてしまった。


しかし、今回、オガンで潜ることは出来なかったが、どこまでも広がる外洋の青い海から天空を目指し一気に立ち上がる急峻で壮大な仲の神島の姿を間近に見て、
その海中のそそり立つ岩礁に渦巻く海流がぶつかる豪快な状況を想像することが出来、
改めて挑戦の意欲がかきたてられる。

夏場は海峡が安定するという。しかし、台風の来襲もある。
ハイリスク、ハイリターンというところか。
博打みたいだが、再度、夏場に西表島行きを計画してみようか。


しかし、オガンに行けなくとも、外洋に面したポイントではイソマグロ、バラクーダーなどの大群にも遭遇し、日が明るく射す洞窟、クレパスの探検にも堪能し、苦手のマクロもじっくりと観察する有意義なダイビングをすることが出来た。

やはり西表は雄大で自然味溢れる


さて、西表でのダイビングの話ばかりになってしまったが、今回、西表での大自然の不思議な現象の片鱗を垣間見ることが出来た。

ひとつは珊瑚の産卵だ。

朝起きて海岸に行くと、湾内の海岸べりと砂浜が真っ赤に染まっていた。
湾内の珊瑚が一斉に産卵し、海岸に風に吹き寄せられたのだ。
満月の夜に一斉に産卵するというがどうしてわかるのかな。

もうひとつはウミショウブだ。

フチドリカワハギを探しにウミショウブの群生の中に入ったが、このウミショウブの受粉の方法がなんとも摩訶不思議だという。

生物は海から陸に上がり進化したといわれるが、陸から海に入って進化したものも少なくない。

動物では鯨だが、植物ではこのウミショウブが思い浮かぶ。

ウミショウブは海の中で植物として生きていくために種々進化している。

ウミショウブは西表島および石垣島を北限として、浅い海に生息するが受粉の方法が特殊で3mmほどの花を海面に浮かべて受粉する

西表島では開花は5−9月に見られる]が、受粉するのは夏の大潮の日の3時間に限られている。

突然、無数の白い花(雄花)が海底から一斉に浮かび上がり、海一面を真っ白に覆いつくす。
そして、風、波、潮汐により雄花は滑らかに海面を走り出す。

その移動する姿は本当に神秘にみちているという。

ウミショウブの雄花は花びらの片側が親水性、反対側が疎水性と別々になっているため水の上でも立つことができ、海面を移動して面上に開花した雌花にたどり着き受粉が行われる。


このような方法で受粉するのは世界において、ウミショウブのみである。


なぜ、夏の大潮の日に受粉するのか、よくわかっていないが、ウミショウブは体内時計を持っている説が有力であるという。

サンゴの満月の日の産卵と同じだ。


地球の大自然の不思議 西表島の海の神秘の片鱗を目にしてダイビングの楽しみの奥深さを思い知ると共に次回西表に行くなら、
もっとよく自然現象のタイミングまで調べて計画しようと思う次第である。

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