My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2010年08月

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フィリピン・ボラカイ島へ5泊6日のダイビングに行ってきました。

ボラカイ島はフィリピンの首都マニラから飛行機で南へ約1時間、ビサヤ地方パナイ島の北端に浮かぶ小さな島ですが、
現在雨季の真っ最中でチョット天候が心配でした。

が、ありがたいことに最後の日を除き、晴天が続きダイビングをじっくり楽しむことができました。

島の西側には4Kmも続く真っ白砂浜、ホワイトサンドビーチがあり、多くのダイビングショップがこの浜に店を構えており、
ダイビングポイントもこちら側が主体なのですが、

雨季は西よりの風が強くなり、遠くのポイントへ行きにくくなる難点があります。

今回は晴天が続きましたが、風や波があり、遠くのポイントへ行ってくれませんでした。


OneDay-Tripで行く、大物に遭遇できるマニンニンという有名なポイントがあるのですが、

「そこに行てみたいのですが・・・・」と持ちかけたが、

「お前、何言っているのだ、この季節に」
と言ったようなような顔で取り合ってもらえませんでした。


結局、滞在4日間のうち、ダイビングは3日間で8本(1日3本ベースですが3日目は風が強く2本となった)で、
私好みのポイントに行けたのはパラオのブルーコーナーに似ているヤッパクの一回のみでした。

しかし、透明度はそこそこで、大きな群れとか大物には遭遇出来なかったが、
前回のタオ島に様なストレスが残るダイビングではなかった。


今回のボラカイ島は当初より、ダイビング漬けの毎日でなく、
せっかくプライベートビーチを持つリゾートホテルに宿泊したのだから「ゆったりとしたリゾートライフを楽しむ」との意気込みがあったので、

「明日はダイビングどうされますか?」とのショップのオーナーの問いかけに「明日はホテルでゆっくりとします」と、
少しダイビングに未練が残ったものの、きっぱりと返事をすることができた。

で、待望の「ビーチでユッタリ一日」の内容はどうであったかというと、

この日は抜けるような快晴とは行かず、どんよりとした曇り空であったがビーチのソファー・ベッドに寝転がりながら本を読んで昼まで過ごしたが、
やはり何かムズムズと意心地悪く長く続かない。

昼からは急遽近くのスパー&マッサージを予約したが、
間がいいと云うか、マッサージしてもらっている3時間ばかり、
横殴りの土砂降りの雨となったがうまく難を逃れることができた。

マッサージで心身ともにすっきりして、雨上がりの涼しい風が吹く,
D-Mall付近の白い砂浜に立ち並ぶショップを冷やかしながらゆっくり散策する贅沢を味わうことができた。

ということで雨季でありながら何とか無難にボラカイ島ツアーを楽しむことができたのだが、逆に雨季でよかったこともある。


乾季は風、波がなくダイビングには絶好調なのだが、観光客が雨季に比較して倍増するという。

雨季の今回でもボラカイ島の大きなショッピング街D-Mallは夜ともなると銀座通りを彷彿させるような込みようで吃驚させられたのだが、これが更に倍増されたらと思うと、乾季でなくてよかったと思う。


それにしても、ここは何故こうも中国、韓国の人が多いのだろう。

ここを訪れる外国人の8割が中国、韓国で残り1割づつが欧米人と日本人のような感じだという。

中国や韓国からはボラカイ島近くのカリボ国際空港へ直行便が就航しているため大変便利で気楽にこられるために多くのツアーが組まれているためらしい。

それにしても中国人の傍若無人さにはいつも驚かさせられる。
場の雰囲気をまったく理解せず自己中心だ。

ダイビング後ショップでログ付けなどして休んでいた時、10数名の中国人の観光客が入ってきて、
私たちが使っているテーブルまで荷物をドンと置き、
空いた椅子に座り、全員が声高に怒ったような口調で遠くの人と空中戦で喋りまくる。

周りの人の迷惑など気にしない。


バイタリティー溢れていると云われるとそれまでだが、
それにしても現在の日本経済のおかれている状況を彷彿させるような気がしてさびしい思いがする。


出発前に心配していた円高、株安の流れは欧米の思惑にはまり、止まることなく、せっかく上向きだした日本経済を自ら腰折れさそうとしている。

日本の経済はいつから、こんなに萎縮してしまって、他人の目だけを気にするようになってしまったのだろうか。

ニュヨークやヨーロパ、中国の株価下がれば過剰に反応し、いいデータがあっても疑い、ネガティブなことばかりを探し回り自虐的に株を下げる。

いくらグローバルの時代といっても、こんなに他人のことばかりを気にする国は日本だけではないのだろうか。


変に人の目だけを気にするようになってしまった日本経済に、前述の中国の観光客の傍若無人さが少しでもあればと思う次第だ。


でも、ダイビングショップのオーナーに「ぜひ今度は乾季にいらっしゃい」といわれたが、

これ以上、中国、韓国パワーを見せつけられるのにはチョット遠慮したいところである。

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15年ぶりの円高に揺さぶられている日本経済がチョット心配ですが、明日よりフィリピン・ボラカイ島へダイビングに行ってきます。

フィリピンでのダイビングは07年3月のボホール島・アロナビーチ(詳細は私のホームページ参照ください)に続き2度目だ。

前回は、ボホール島から陸続きのバングラオ島に泊まりました。
ここにはアロナビーチという2km以上も続く白砂のビーチがあり、
また近くにはギンガアジやバラクーダの群れが渦巻くバリサガグ島がある。

静かな白砂でのリゾートステイと大物の群れが躍動するダイビングをエンジョイしたことを記憶している。


今度行く場所はボラカイ島である。

ここはフィリピンの首都マニラから飛行機で南へ約1時間、
ビサヤ地方パナイ島の北端に浮かぶ小さな島である。

この島の西側には4Kmも続く真っ白で驚くほどきめ細かな砂浜、
ホワイトサンドビーチがある。

写真で見る限り、本当に真っ白な砂浜がどこまでも続いている。

「珊瑚に囲まれた小さな島、真夏の太陽、何処までも続く白い砂浜、透き通った青い海、浜辺に並ぶ椰子の木々、此処では何もしないで、時の流れるまま、自然に身をゆだねて、潮の匂いと風の囁きに戯れてください 」

と云うような、謳い文句につられて、

今度こそはこの白砂のビーチでのんびりと持ち込んだ本などを読み
ながら、一日ゆったりと過ごしてみたいと、
ボラカイ島行きを決めたのだが・・・。


と言うのは、前回のタイ・タオ島のダイビングはプライベートビーチを持つ、素敵なリゾートホテルに宿泊しながら、滞在日数5日間をすべてダイビングに費やし、
それも早朝から夕刻まで一日4本も潜るダイビング漬けスケジュールとなってしまった。

しかも、ダイビング自体も、あまりにも透明度が悪く2,3メートル先も見えない所もあり、
完全燃焼出来ず、ストレスが残ってしまった。


と云うわけで、今回もホワイトビーチの中心部の喧騒から少し離れ、プライベートビーチを持つ、
古風で、民族的雰囲気を醸し出している「フライデーズ・リゾート・ホテル」をし、

そして、ダイビングは4日間の滞在で2日間のみ、それも1日2本だけ(2日間はダイビングなしの自由時間なのだ)の予約し、いざ、出発というところです。


さて、ボラカイ島のダイビングというと

あるダイビングショップのホームページに

「ボラカイ島のダイビングポイントは島の周囲に30近くあって、バラエティー豊か。

浅場や、ドロップ・オフのディープダイブあり、 ソフト&ハードコーラルポイントあり。

透明度は悪いときで15メートル、良ければ30メートルとさすが。
魚影は濃くて、マクロ系の魚たち餌付けされているポイントもあって大満足。

ダイビングスタイルは、ボートダイブで何でもスタッフがやってくれる殿様ダイビング。

ポイントはどこも近いので、スピードボートに 乗って午前中に1本潜り、午後に2本目。

ナイトダイブもある。

最高1日5ダイブまでOK。」

とあった。

ちょっと遠くのONE DAYトリップの人気ポイント「マニンニン」ついては

「スピードボートで片道45分。

昼食は自然豊かな無人島でBQ。

透明度が、良い所で 50m級。

ハンマーヘッド、マンタ、ウミガメ、ホワイトチップシャーク、イルカなどが見られる。

珊瑚は、沖縄のケラマに劣らず美しい。

豪快なドロップ・オフもあり、地形も楽しむことが出来る。」

と説明している。


ああ、なんだか自信がなくなります。

結局、朝から晩までダイビング漬けとなり、
そして、世界中から人が訪れるボラカイです。
ホワイトビーチ沿いに立ち並んでいる、浜辺のオープンテラスでは気軽に世界の料理やナイトライフが楽しめます。

今度もホテルは寝に帰るだけにならなければいいのだが・・・・。


しかし、旅行中の心配は円高による株価安がどこまで行くのか・・。

欧米は積極的に自国の通貨を安くし、輸出を高め経済の建て直しを図っている。

そんな中でも、中国、韓国は自国通貨を操作し、輸出を拡大させ、経済を発展させている。

一人日本のみが投機家の餌食になり、円高を進行させ、国の財力を落とし、回復しかかった経済を弱体化させている。

日経平均株価は構造上、円安に強く、円高に弱。

日経平均株価(225社)は影響度の大きい上位50社で65%を締め、そのうち円安メリットに無縁と思われる薬品、不動産などの会社は16銘柄で影響度は約19%という。

つまり、残り34銘柄は外需関連銘柄であり、それらで指数全体の45%以上の価格支配力がありため、
日本を代表する株価指数の構造自体が円安で上昇し、円高で下落するようになっている。

株価が下がるときに経済の発展はない。

為替の投機家は自らの利益のみを追い求めず、自らの行いが
日本の企業、経済をどうにもならない窮地にも追い込むことを認識してもらいたい。

政府の行動力と、為替の投機家の良心を信じて出発することにします。

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私の書籍の購入パターンは7割近くを、新聞広告や書評を見て、
特に帯に書かれている美辞麗句につられて、インターネットで購入している。

残りは殆ど毎日ぐらい寄る、近くの書店での購入だが、
書店でチョット興味を持った本が見つかっても、
値段、装丁、内容など関門を通過して購入までに至るケースは大変少なくなる。

不思議なことにインターネットで購入する場合は殆ど関門もなく気軽に購入してしまう。


従って失敗も多い。

単行本のとき読んだ本を文庫本になって又購入したり、
届いた本がイメージと違っていてそのまま読まずに段積みしておくことも多い。


今回の「もし高校野球の女子マネージャーが・・・・」も今年の初め頃、書評をみてインターネットで購入したものである。

が、届いた本を見てドラッカーの「マネジメント」をテーマにしている割りには、
内容が軽そうでイメージと違っていたので、そのまま読まず部屋の隅に積れていたものである。

しかし、最近、色々なところでこの本の話題を聞くことがあり、
お盆の休みもあったので、段積みから取り出し、
遅まきながら読んだ次第である。


読書感は久しぶりに面白い本を読んだ感じだ。

面白いというのは、最近の言葉で言うと「萌え本」や「ライトノベル」でありながら、
昔読んだ「マネジメント」の本髄を思い出させるとともに、
読むことがなくなった青春小説なるものも味あうことが出来たということである。


この本は、元放送作家の岩崎夏海氏が自身のはてなダイアリーで2008年7月日に書いた同名の記事を読んだ
ダイヤモンド社の編集者が岩崎に企画を持ちかけて制作されたたと言うが、
すでに100万部を越すベストセラーとなっている。

ドラッカーの著書の日本での大半を発刊しているダイヤモンド社刊行分だけで累計400万部以上となるといわれる中で、
本書のこの半年での数字は驚きだ。


なぜ、本書は数多くのドラッカー入門書と違った感動を生むのか?

本来、野球部の女子「マネージャー」と経営学で言う「マネージャー」は同じ言葉であるが、
その期待される役割は天と地ほど違うのだが、
この異次元の世界に、
青春ストーリー形式でドラッカーのエッセンスを当てはめ、それを解説しようとしたことが、
著者の非凡なる着眼力であり、かつ本書の売りだ。


簡単に内容を紹介すると、

野球のことなど何も知らない、女子高生のみなみ、はある日突然、弱小都立高校の野球部のマネージャーになった。

が、まとまりのないチームを見て、みなみは、「このチームを甲子園に連れていく」と目標を立てる。

そのため、自分が指名された「マネージャー」の役割を深く知るために本屋の店員に「マネジメント」に関しての良書を尋ね、
不朽の名著であるドラッカーの「マネジメント」を薦められた。

しかし、購入してすぐにこれは自分とは違った起業家や経営者のための本だということがわかったが、
読み進めるうちに、この本は思いの他役に立つ知識が多く、
みなみはドラッカーの「マネジメント」を面白いと感じるようになる。

みなみは、その日から「マネジメント」をバイブルに、野球部という組織の改革に取り組んでいく。

野球部という組織の顧客は誰なのか?

その顧客に提供する価値は何なのか?

野球部という組織のマーケティングとイノベーションはなんなのか?

などの疑問を通じて、みなみは少しずつ周囲を巻き込み、「マネジメント」で学んだことを今の野球部に当てはめ、
部をより良くしていく方策を次々と実践していく。

後にそれが高校野球にイノベーションを起こし、「程高伝説」と呼ばれるまでになる。


ここで、本書の根幹をなす、ドラッカーの「マネジメント」にちょっと触れておくと

原著初版が1974年であり、それから30年以上経っているが、今でも最高のマネジメント実践指南書であり続けており、

その中では、組織の規模、働く部門のいかんを問わず、マネジメントが成し遂げるべきミッションと実際の仕事の方法、
そして組織が果たすべき社会的責任の本質を述べている。


本書の著者はあとがきで「マネジメント」について

偶然購入して読んだ「マンネジメント」驚かされた。

そこには、著者が何よりも求めていたもの、組織とは何か、またそれを円滑に運営するためにはどうすればいいのかということが、
わかりやすく、しかも具体的に書かれていたからだ。

そればかりか、それを超える人間への深い洞察というか、
真理といっては大袈裟かもしれないが、しかし人間とは、
あるいは社会とは何かを知る上でとても重要だと思われるいくつものことがらも、そこには書かれていた。

とある。


本書は、著者の「マンジメント」に接しての素朴な感動と驚きを余すとこなく表現して、ビジネス入門書の枠を超えた、感動で泣ける傑作である。


夏休みの読書に是非加えてください。


「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「メネジメント」
を読んだら
 岩崎夏海 著  ダイヤモンド社刊  1600円

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かつて90年代を「失われた10年」といわれたが、今では更に失われた10年が続き「失われた20年」といわれている。

「失われた20年」に終始一貫して影響を及ぼしているものは、1990年代後半以降生じているデフレである。

デフレは消費や投資といった内需の停滞につながり、雇用環境を悪化させ、更に為替を通じて輸出にも影響する。

この結果、経済は停滞し、日本社会の存在感は失われ、
閉塞感が蔓延した。
何よりも、将来を担うべき若年層が痛んでいることが憂慮される。


先日、「知られざる韓国の実力その強さと脆さ(東洋経済)」と「太陽光発電日中韓三つどもえ(エコノミスト)」いう特集記事を掲載した週刊経済誌を読みました。

おりしも、サムスン電子が、設立以来初めて、四半期ベースでの営業利益が5兆ウォン(3,597億円)を突破するとの記事を読んだ。

昨年の世界金融危機による景気悪化、半導体業界の競争激化、にもかかわらず、劇的な業績を上げた。

日本経済の停滞と対照的に韓国の国力が飛躍的に向上している。

韓国からは日本を「草食国家」と哀れみを持って見られ、(6月9日の私のブログ参照)その存在感は失われている。

今、韓国に何が起きているのか?

前述(東洋経済)の雑誌の記事によると

韓国企業は
 
・財閥オーナーによるスピード経営
・大胆な開発投資や設備投資
・製品、サービスで安さから高品質への転換
・新興国開拓のための積極的な取り組み
・旺盛なハングリー精神

などにより、世界経済危機を乗り越え2010年は5%台の成長を遂げ、5年後には「購買力平価の一人当たりGDP」は日本に追いつく勢いだ。

反面課題も指摘されており

・応用技術には長けるが、基礎技術の蓄積がない
・財閥企業に偏り中堅企業の力が弱い
・不十分な社会保障制度による貧富格差の拡大
・超少子化で次世代を支える人口が足りない
・北朝鮮という不安定な国家の存在

韓国は高学歴、高競争社会でそのためか若者の失業率が特に高く、公的社会保障が手薄でOECD加盟国で最低の6.9%(対GDP比率 日本は18.6%)。

などと分析している。

やはり韓国企業の強みの1つは、「選択と集中によるR&Dへの果敢な投資」だ。

韓国企業は早く成果を出すよう求める企業文化があるため、長期で多大な開発資金を必要とする基礎技術の研究よりは、
企業買収や技術購入を通じた応用技術開発に集中している。

確かに、1980年代まで圧倒的な競争力を誇ったはずの日本エレクトロニクスが、グローバル市場では勝てなくなっている。

また、前述の雑誌エコノミストによると

05年4月までにアメリカに登録された液晶技術関連の知的所有権(累積特許件数)25057件の87.5%を日本企業が占め、
韓国や台湾はそれぞれ11%と1.4%に過ぎなかった。

日本がテクノロジーや製品のイノベーションで圧倒的な成果を挙げたが、大量普及が始まると時点から日本企業のシェアが急落してしまう。

これは有機EL,LED証明、蓄電池なども同じ構図である。

それは海外企業は互いに協業しあって国際分業構造をつくり、同時に自社の得意な技術領域を選んで集中した。

一方、日本企業が自前主義の垂直統合型を維持したからという。

それにしても、萌芽期よりコツコツと基礎研究を重ね実用化までの間、時間と開発費をかけ、かつ多くの特許まで出しながら、
なぜこうも簡単に大量普及期には他国に負けてしまうのだろうか?
特許出願は意味ないのだろうか?
基礎研究は役に立たないのだろうか?

そんな中、新聞広告で見かけた本「科学技術は日本を救うのか」を読んでみました。

この本の著者は
先日の「事業仕分け会議第2弾」で、都内にオフィスが多すぎると指摘された、独立行政法人「科学技術振興機構」の理事長:北澤宏一である。

北澤さんは、冒頭に日本の若者たちは夢を失い、目標を持たなくなったと言うが、長く続く不景気の中でも、
続々と世界に誇れる基礎研究の成果が出てきていると述べる。

しかしその一方、この20年間、日本は非常に優れた技術を持ちながら、投資のリスクを国内ではとれない国になってしまった。

海外への投資や海外での販売で稼いでいるが、
利益はそのまま海外企業の買収や製造拠点の海外逃避に回ってしまい、お金は国内への投資にも、国民の暮らしにも戻ってこず、国と国民だけが窮乏化していくためと述べている。


なるほど、サムソン電子のように一極集中で、投資を拡大し、人材を日本からも大量にリクルートして急激に発展したビジネスの手法が、ある面ではギャンブル的であるようにも感じられてくる。

液晶テレビ、携帯電話、パソコンなどハイテク最終製品で日本勢劣勢であるが、
より重要な要素技術の固まりである部品や素材においては、日本の優位は圧倒的である。

徒に卑下することなく、基礎研究からじっくり組める体制と何よりも国民に夢を持たせられる政治が大切なのだろう。


「科学技術は日本を救うのか」  
北澤宏一  DIS COVERサイエンス 1200円

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