My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2011年07月

イメージ 1
私が60歳を越してからダイビングを始めて丁度6年が経過するが、前回のメキシコ・カンクンでのダイビングで400本を越した。

遅く始めたこともあり、同じところでダイビングをするより、
広く色々な所でのダイビングと人との触れ合いに重きを置き、海外のダイビングを中心に行ってきた。

が、こんな私でも、モルディブでのダイビングは過去
07年7月09年2月と訪れ、今回で3度目となる。



世界中のダイバーがここの海の美しさに魅了され、大物遭遇率の高さに心踊らさせられ集まってくるのだ。

確かに魚影が濃く、モルディブは一言で、ダイバーの期待を裏切らない理想郷である。

ジンベイ、マンタ、シャーク、ロウニンアジ、バラクーダー、イソマグロ、ギンガメアジ、ナポレオン・・・・知る限りの大物に次から次への遭遇に驚喜し、視界全面を覆い尽くす乱舞するカラフルな魚たちに魅入る、ダイバー冥利に尽きる場所なのだ。


モルディブはご承知のとおり、スリランカの南西約700kmの洋上に浮かぶ群島国家で、東西120km、南北750kmにわたって散らばる島々は1190を数える。

モルディブでの楽しみ方は、小さな島ひとつにひとつだけの豪華な
リゾートホテルで静かに、ユッタリと自然に囲まれて至福の時間を過ごすのもいいが、
特徴ある各所のサイトを巡って、潜り倒したい向きにはやはりダイブサハリだ。

今回も前回と同じ
「ブルーシャーク2号」を利用させてもらう。


ダイブサハリは、広大なモルディブを船で寝泊りしながらサイトを巡っていくのだが、
移動は夜中にすることが多く、ゆとりのあるダイビングでき、
ダイビングの為の専用設備も完備しているため、数多くのダイビングをこなしても肉体的にも大変楽なダイビングが出来るのだ。

更に、一週間の航海の間に、ダイビングを通じて知り合った見知らぬもの同士が旧知の仲のようになれるのも多くのダイバーを引きつける魅力の一つである。


さて、このように大変魅力的なモルディブ・ダイブサハリであるが、直前のメキシコ・カンクンのダイビングから帰国して間もなく、
荷物の開梱もそこそこで、写真の整理も出来ぬ間に、慌しく出発する理由は大きく2つある。


一つは、このダイブサハリには年齢制限があるのだ。

7月よりの今シーズンスタートに当たって、
ブルーシャークよりMailを頂、内容をホームページで確認していたら参加への年齢制限があった。

それによると

比較的流れが弱い通常コース(南北マーレ・アリ環礁&北周りコース:バー環礁)でも

・ダイビング経験50本以上で前回のダイビングより
 6ヶ月以上経過していない 49歳以下の人

・ダイビング経験200本以上で前回のダイビングより
 6ヶ月以上経過していない 50歳以上69歳以下の人

が条件だ。

要は経験があってもなくても70歳以上は建前上参加できないのだ。


私が加入しているダイバー用の保険を扱っている「DAN JAPAN」(財)日本海洋レジャー安全・振興協会が発行する最近の機関紙によると

近年、ダイバー人口に占める中高年の割合が高くなっていることもあり(95年比で、08年で50歳男性の比率は1.5倍)、事故に遭う中高年者が多くなっているとのこと。

特に高齢者のエイジング(加齢)による、身体能力の低下、対応能力(認識力)の低下などが、パニックに対する対応が悪くなり事故につながることが多いとのこと。


船でのダイビングは同時に全員が同じポイントで潜るため、
ポイント選びは安全上どうしても体力的弱者、経験の少ない人に合わせざるを得なく、
若い人や経験者に不満が残ってしまうので年齢制限が必要となるわけだ。


ということで、年齢制限に掛からないうちに近いうちに是非行ってみたいと思っていた時に、旅行会社の女性担当者から、
「私も参加しますが、モルディブに行きませんか?」の誘いがあった。


これが第二の理由で、私の過去6年の、二十数回の海外ダイビングの大半が彼女のお世話になったもので、
彼女が会社を変わっても継続してお世話頂いて来た。

しかし、コンタクトはメールと電話のみでお会いしたことがなく、一度機会があれば一緒に潜りましょうといいながら中々実現できなかった。


二つ返事で「行きます」と連絡したのは言うまでもない。


久しぶりの大物と始めて拝顔・・・

期待に胸膨らまして、行ってきます。

イメージ 1
先日(12日)、東京で一泊後無事メキシコ/コスメル・カンクンのダイビングより無事帰国しました。

永年抱いてきた憧れのカリブ海ダイビング。

私のダイビングの嗜好が大物・群れ・地形であることで、今回のダイビングには今までとは多少違った面を期待していた。

それは、今までは余りよくない透明度や、流れの強い中なかでの水中撮影を強いられ、じっくり構えて写真を撮ることが少なかった。

だが、カリブ海でのダイビングでは煌く太陽の下、
どこまでも透き通った海で心行くまで撮影を楽しめるのではないかと期待してのカリブ海行きである。

又、4年ほど前にパプアニュウギニア(PNG)のケビアンでのダイビング時、
カンクンでダイビングショップ・
QUEEN ENGEL を経営している村上頼子さんに偶然お会いして、
ダイビングや写真の話などで意気投合し、是非今度カンクンでお会しましょうと別れて以来の4年ぶりの再会が果たせるのだ。


今回のダイビングの工程は

コスメル島で3日x2ボートDIVE+チャンカナブ国立公園ビーチダイビング
セノーテ 2DIVE
カンクンで 1日x2ボートDIVE 
そして最後に チチェン・イッツァ遺跡 ツアー 

である。

ダイビングが午前中の2本だけで午後は全くフリーで、
今までは潜れれば一日4本などが当たり前の潜り倒すタイプのダイビングスタイルであったが、
今回、午後はリゾートライフをエンジョイしようと(此処ではこれが普通のダイビングスタイル)余裕ある工程だ。

今回の宿泊はコスメル島ではダウンタウンから少し離れた「Fiesta Americana Cozumel Dive Resort」で、
ホテルにダイビングセンターが併設され、かつ町から離れており、
ダイビングのない午後にリゾートライフをエンジョイするには格好の立地条件のホテルだ。

カンクンではホテルゾーンの北端にあり、何キロにも及ぶビーチが
一望できる「Krystal Cancun」で、
夜遊びにもダイビングにも最適な場所にあるホテルだ。


確かに、コスメル島では3日の内、一日はオプションのチャンカナブ国立公園ビーチダイビングに参加したが、
残りの二日はユッタリと浜辺やプールサイドのサンデッキに横たわり日光浴や読書を楽しむことが出来た。

が、コスメルでは立地条件からか、昼や夕食に町をうろついて摂ることになりホテルは寝るだけになってしまった。


さて、肝心のダイビングは、確かに透明度は高いが、天候が今一であったためか、吃驚するほどではなく、
ポイント毎の変化が少なく、魚影も余り濃くなくチョット残念であった。

ただ、カリブ海の固有種であるフレンチエンジェルフィッシュ、グレーエンジェルフィッシュ、
クイーンエンジェルフィッシュなどの鮮やかな姿が普通に見られじっくり観察が出来た。


だが、今回は今まで体験したことがない貴重な経験をさせてもらった。

セノーテダイビングだ。

セノーテとは、聖なる泉という意味で、ユカタン半島には低平な石灰岩地帯の地下を流れる水脈があり、
ここに水面下では決して形成されることのない鍾乳洞が見られる。

それは、氷河期の海水準低下時に形成された地下川型洞窟が後氷河期の海面上昇にともない、
地下水位が上昇することによって洞窟全体が水没して出来たもので、このような洞窟の天井の一部が崩落した陥没ドリーネがセノーテだ。


今回行ったセノーテはカンクンのホテルゾーンから2時間ばかりのチャックモールというところである。

大きな穴から差し込む太陽光が作り出す光のカーテンが美しく、奥に広がるダイナミックな鍾乳洞が見ごたえ十分だ。

石灰層でろ過された無限の透明な水に満ち、静寂で、神秘的で息をのむほど幻想的な光景である。

又、途中にはエア・ドームという空間があり、一度水面に浮上し、内部をじっくり観察できる。

ドーム内には、地上から水を求めて伸びた木の根、
サンゴや貝の化石、鍾乳石なども見られ、長い年月をかけて
作りあげられた壮大な鍾乳石は、太古の歴史を感じさせられた。


全く、地形好みの私には堪らないダイビングだ。

私がもっと若かったら、ケーブダイビングのライセンスを取得して、ユカタン半島の何千ものあると言われるセノーテを潜り倒したいところである。


今回のダイビングでは4年ぶりに村上さんにお会いでき、
昔話に花を咲かせことも出来、水中写真も出来は別としてじっくり撮りこむ事も出来た。

何よりもセノーテでの新しいダイビングスタイルを経験することができたが、
ケーブダイビングのほんの入り口を覗いたに過ぎず、もっと奥の深い部分を経験してみたいが・・・・


1,2月には私がまだ遭遇していないバンショウカジキが高い確率で見られるとのこと、セノーテダイビングをかねてもう一度行ってもいいかなと思っていますがどうなるやら。

イメージ 1
本年第2弾の日付変更線越えダイビングだ。

6年前にダイビングを始めてすぐ、ダイビングの事を深く知らないうちから、紅海とカリブ海が憧れの場所だった。

そのうち、紅海はエジプト・カイロ観光をかねて09年7月
(私のホームページ参照)に実現さすことが出来た。

だが、カリブ海でのダイビングは中々実現できなかった。

それは、私のダイビングの嗜好が大物、回遊魚、地形であって、
それらが特徴的であるサイトを専ら追いかけて来たことと、
カリブ海は日付変更線を越えて行かなくてはならず、
仕事を持つ身としては行きにくかったからである。

それが昨年9月末、仕事を辞めてから時間的な制約がとれ、
日付変更線越えのダイビングも問題なく行けるようになり、
第一弾が本年2月の
メキシコ・ソコロ諸島で、
第二弾として今回のカリブ海・コスメル/カンクンダイビングだ。


この地をベースにしたダイビングは、大きくは3つのエリアに分けられるという。

ひとつは、カンクンの近くでのダイビング。

カンクンはカリブ海きってのリゾートでユカタン半島の先端にあり、
全長22劼發△訐こΔ念貳嵌・靴い箸い錣譴襯曠錺ぅ肇咫璽舛砲蓮
大型豪華リゾートホテルが建ち並ぶ。

澄み切ったコバルトブルーの海と煌く太陽を求め、
一年を通じて世界中から数多くの観光客が訪れるメキシコ随一のリゾート地だ。

此処でのダイビングは、すぐ近くに沈船ポイントもあり魚影も濃く、豪華なリゾートライフをエンジョイしながらダイビングが楽しめる。


もうひとつのダイビングエリアはコスメル島だ。

コスメルはユカタン半島の沖に浮かぶメキシコ最大の島であり、
カリブ海クルーズの寄港地として毎日何隻もの大型クルーズ船が寄港し、
観光客で賑わっているが、ここは、世界中のダイバーが憧れるポイントでもある。

島自体が外洋からの波を防いでいるので穏やかで、
透明度もよく、魚影も濃く、海底の地形も変化に富んでおり、
ドロップオフやホール、白い砂地など、いろいろな光景を楽しむことができる。

大物は少ないが、「カリブ海3大固有種」といわれる
フレンチエンジェルフィッシュ、グレーエンジェルフィッシュ、クイーンエンジェルフィッシュをはじめコスメルでしか見ることができないといわれるトードフィッシュやスポッテッドドラムなどが見られ、大物の代わりになる魚が目白押しだ。


更に、三つ目のセノーテでは他では体験出来ない特徴的なダイビングが出来る。

セノーテとは、聖なる泉という意味で、ユカタン半島の地下を流れる水脈のことで、カンクンから南へクルマで約2時間のところにある。

つまり、セノーテのダイビングは、淡水のケーブダイビングである。

洞窟の中は石灰層でろ過された無限の透明な水に満ち、静寂で、光のカーテンが岩に反射し、息をのむほど幻想的な光景を味わうことがでる。

長い年月をかけて作りあげられた壮大な鍾乳石は、太古の歴史を感じさせる。

地形好みのダイバーには堪らないダイビングだ。


このように特徴的なダイビングが出来るのはユカタン半島の地球の地殻創造の成り立ちに大きく影響されている。


ユカタン半島は、面積約日本本島の3倍もあるが、
先カンブリア時代(数10億年-約6億年前)という古い時代の造山運動により作られた岩石を土台にしてその上に地層が堆積した、
全体が石灰岩などからなる非常な広大な台地である。

そのため、地表は高低さがなく川がない。

土を含んだ濁流が海に流出することもなく、侵食による地形変動を起こしにくいため、カリブ海の抜群の透明度が保たれているのだ。

地表に降った雨は、土に染み込み石灰石のフィルターを通過して、
地下水脈を流れ、海に流出することなく、その一部はセノーテとして湧き出している。


又ユカタン半島はダイビングに直接関係ないが、
巨大隕石の衝突による恐竜の大絶滅を引き起こした現場でもあるのだ。

6500万年前、ユカタン半島北の海岸町、チチュルブ付近に直径10kmほどの隕石が衝突し、地球上の生物の75%が死滅したという。

この時出来たクレーターは直径180km、深さ20kmにもなり、
今は堆積物が蓄積しわからないが、衝突の衝撃波の痕が地下1kmにある6550万年前の岩石に残り、地表でもNASA衛星画像によりセノーテ・リングとして知られるようになった。

又、此処は古代マヤ文明の風情を色濃く残す場所でもある。


永い地球の歴史に思いを馳せながらダイビングを楽しんできます。

↑このページのトップヘ