My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2011年08月

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ダイビングでは私は大物・群れに特段の興味を持っている。

特に小さな魚の群れがあたかもひとつの固まりとなって障害物を避け、外敵へも一瞬に反応するなど、
美しく、非常に統制が取れているように見え、いつも驚き、感嘆して見ていた。

何故魚達は群れを作るのか?

外敵より大きな群れをつくり外敵から襲われにくくする
少数は犠牲になるが、犠牲の数は少なくすることが出来る

などの説明を聞くことがある。


食物連鎖の循環の下位にある小魚が群れを作ることで本当に外敵から自らを守ることが出来るのであろうか?
また、それ以外のメリットもあって群れを作るのであろうか?

サーディンランという言葉ご存知だろうか?

サーディンとはイワシの仲間のことで、ランは逃げると言うことで、
地球最大の魚群とも称されるサーディンランは、
海流の関係で南極水域から南アフリカ東海岸沿いを毎年、5から7月にかけて一斉に北上する現象である。

そのイワシの群れを狙って、サメ、オットセイ、イルカ、クジラ、カツオドリなどが集まり、壮大なスペクタクルで大自然のドラマが繰り広げられる。

その数、何十億匹。

この天文学的な数字のイワシの群れが大挙して海の中を逃げ惑う。

イワシが逃げる距離、数千km。
そして結局イワシは殆ど食べられてしまう。


ダイバーとなったからには一度は見てみたいと思うが、
何せ此処はアガラス海流という南アフリカの沿岸を流れ、
風成循環と熱塩循環の交差点でもあり、
直径数百kmに及ぶ世界最大の海洋の渦をつくるほどの、
世界でも有数の強い海流のある場所である。

おいそれと行けるものではない。


大きな群れを作れば作るほど大型の捕食者に狙われ餌食となってしまうのだが、それでも毎年これが繰り返されるのは一体何故なのだろうか?


こんな疑問を抱く中、最近“群れ”に関する二つの本を見つけ読んでみました。

ひとつは ピーター・ミラー著「群れのルール」
もうひとつは 長谷川英祐著「働かないアリに意義がある」

である。


「群れのルール」は

「進化によって磨きぬかれた賢い群れは、不確実さや複雑さ、変化といったものに驚くほど巧みに対処する。」と書き、

本書で取り上げられるアリやミツバチ、シロアリやムクドリは、個体それ自体としては、まったく知能を持たない。

だが、ある一定数が集まると驚異的な組織力を発し、我々にもできないすばらしい仕事をやってのける。

逆に、人間は、虫達より圧倒的に優れた知識を持っているにもかかわらず、個体の能力を生かし切れないことが多い。

「個体の能力は低いが、チームとしての成果は抜群」である昆虫や鳥たちに人間が学ぶところは多い、と著者は述べている。


魚に関しては余り多くを述べていないが、

「群れに属することの最大のメリットは、周囲の状況に関して自分一人では得られないような大量の情報を仲間達から得られることだ。

内容は餌のありかだったり、渡りのルートであったり、腹をすかせたバラクーダの接近であったりする。」

と述べている。

確かに、自然界において群れに従うか否かはたいてい生死にかかわる問題である。

しかし、群れることにより、より多くの外敵を呼び込み壊滅してしまうのもどうかと思うのだが。


「働かないアリに意義がある」

はアリやハチなどの集団社会を営む生物のなかで特に真社会性生物という、階層や役割分担など高度な社会性を持つハチ、アリ、シロアリなどの話です。


集団をつくり協力することは「集団をいかにうまく動かしていくか」という、単独で生活する生物には起こりえない問題を発生させる。

今回登場する虫たちは、全体の状況を判断して組織をうまく動かすように誰かが命令しているわけでもないが、常に変化する自然界で個々が適切な活動することで組織を見事に運営している。

アリの世界を例に取ると、働き者といわれていたアリであるが、実は7割は休んでいて、1割は一生働かないという。

だが、これがアリのコロニーをうまく動かす仕掛けだという。

アリには仕事に対する反応閾値に差があり、このため、
個性によってすぐに仕事にとりかかるアリ、なかなか腰の重い「怠け者」アリがいる。

すぐに仕事にとりかかるアリだけで済む場合はそれでいいが、他に新たな仕事が入ってきたときにこの「怠け者」アリが働くことになる。

これが自然界の色々な変化にうまく対応するための仕掛けだ。

この本は、ほかにも虫達の生態の研究成果を紹介しており、
私たち人間組織と置き換えてみると大変為になることが多くある。


魚の群れから少し離れたが今回の2冊は大変有意義なことが多く書かれており是非一読をお勧めします。



「群れのルール」 ピーター・ミラー著 東洋経済新報社刊 1900円
「働かないアリに意義がある」 長谷川英祐著 
メディアファクトリー刊 740円

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うだるような暑さで思考停止状態が続くような毎日であるが、
私の近々の関心ごとは
リーマンショックで大きく損を出しながら、懲りもせず再び始めた株が今回の米国債格下げの信用不安で大きく下げており、今後、私の株はどうなるのだろうかということだ。


暇に任せ、日経新聞の電子WEB版で調べてみた。

まず8月13日夕刊の記事によると

「米国債の初の格下げや欧州の信用不安で大荒れになった米株式市場が1週間の取引を終えた。

12日のダウ工業株30種平均は続伸したものの、週間では1.5%安と3週連続で下落した。
ダウ平均は11日まで4日連続で終値の騰落幅が400ドルを超え、115年のダウ平均の歴史で初めての記録を付けた。

世界市場の動揺から日経平均株価も週間で3.6%下落。

リスク回避に動くマネーは、金先物や米国債など相対的に安全な資産に流れ込んだ。」
とある。

日経平均株価が東日本大震災直後の3月17日以来となる節目の9000円を9日は簡単に下回った。

大震災から約5カ月、日経平均は1万円台が定着しかけたに見えたが、突如起こった世界の株安連鎖に巻き込まれ、少しずつ積み上げてきた上げ幅は一気に吹き飛んでしまったのだ。


しかし、震災復興により上向きだした日本経済がどうしてこうも大きく反応するのだろうか?

10日の「崩れる日本株買いの根拠」という記事に

「9日、米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で、2013年半ばまでのゼロ金利継続を決めた。

米株式市場ではダウ工業株30種平均株は429ドル高と急反発。
ところが、10日の東京株式市場で日経平均株価の上げ幅は94円高どまりだった。

日本株が振るわない背景には何があるのか。」

(中略)

「東京市場で、景気敏感の輸出株が下げた理由は明白だ。
米金融緩和の長期化がはっきりしたことで、米長期金利は2.25%台まで低下。

日米金利差の縮小で、円高・ドル安圧力が一段と強まっているためだ。
加えて日本企業の最も重要な顧客である米国の需要が落ち込む可能性が高まったことが輸出企業の株価の上値を重くしている。」
とある。

これだけ大きな影響を与える米国経済だが、

40年前の1971年8月15日、戦後の固定相場制の下では米国はドルを金に交換する義務を負っていが、ベトナム戦争の戦費がかさみ、ニクソン大統領はドルと金の関係を断ち切ってしまった。

所謂ニクソンショックだ。

それ以降も、米国は自国通貨のドルが、引き続き基軸通貨として使われることを、フルに活用してきた。

自らの経常赤字が膨らむとドル安を容認し、
ドル安が行き過ぎるとドル高容認へとかじを切るという具合だ。

ドル安に伴う調整コスト(為替差損)はもっぱら経常黒字国に負わせてきた。

そうした痛みなき調整が限界にさしかかっていることを示しているのが今回の米国債の格下げだ。

8日の「米国債の格下げはなぜ起きたのか・・」の記事では

「米国連邦政府の債務上限はこれまで14兆2940億ドルだった。

だが、その額ではもう国債その他の形での借り入れの利子支払いなどができなくなり、その上限を引き上げることが切迫した課題となった。

その期限は8月2日とされ、その日までに債務上限が引き上げられなければ、米国債のデフォルトが起きると懸念された。
万が一、そんな事態となれば、世界経済全体にパニックの輪が広がる。

オバマ大統領や議会の民主党首脳はとにかく債務の上限だけをすんなりと引き上げることを基本的には望んだ。

だが、共和党側は政府の支出を減らし、現在の赤字をも削るという措置を同時に取ることを迫った。
政府の支出過剰という問題の根源に触れなくては、債務問題への対応にはならないと主張したのだ。」

(中略)

そして、議会も政府も国政の他の案件には手を触れることがまったくできないほど、一点集中の審議の後、

「オバマ大統領が新しい債務上限引き上げの法案に署名したのだ。
この法案は上下両院が曲折を経て、可決していた。

その内容は今後10年間に2段階で債務上限の引き上げと財政赤字の削減をともに2.4兆ドルずつ実施するという骨子だった。」

しかし、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、
5日は政府と議会が先ごろ合意した財政再建策では、
中期的に債務状況を安定させるには不十分であり、
また、米国の政策決定機関と政治制度の「有効性や安定性、予見可能性」が弱まったとも指摘し、
米国の長期信用格付けを最上級のトリプルAから1段階引き下げたと発表した。

米国は格付け開始以来70年間維持してきた最上級の格付けを初めて失った。


紆余曲折があったが、米国は財政再建に走り出した。

翻って、米国より厳しい財政赤字を抱える日本は、
無能な政治家達は相変わらず政局のみに明け暮れ、
ただ「菅降ろし」だけに注力し、
その後の政策はなにも出てこない。

私の株はどうも安泰ではなさそうだ。
早く処分せよと言うことか。

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先日(7月30日)、8日間のモルディブでのダイビングより無事帰国しました。

メキシコのダイビングより帰国して余り日も経ってない中で、
今回のダイビング行きを決めた大きな目的は、出発前のブログにも書いたように、
久しぶりの大物狙いと長年海外ダイビングツアーをお世話頂いている旅行会社の女性担当者との初顔合わせである。


モルディブは現在雨季で、滞在中の前2日間は曇りがちのどんよりした天気であったが、
後半の5日間はピーカンの快晴が続き、澄み切った青い空に所々に浮かぶ白い雲、そしてどこまでも広がる蒼い海のモルディブを満喫できた。

今回も、船に寝泊りしクルーズしながらダイビングをするダイブサハリで
ブルーシャーク2号を利用した。

ブルーシャーク2号はオフシーズンの間に改装工事がなされ、
今回が改装後の初航海とあって、白を基調とした塗装も真新しく、
シャワーなども改善され、客室も広く清潔で、天候も味方し、外洋でも波もなく快適な船旅が出来た。


今回のクルーズのルートは北マーレ環礁の南端、首都で国際空港があるマーレを出発南下し、
南マーレ環礁を縦断し、西側のアリ環礁の南端に移動。

その後、アリ環礁の東側を北上し北端から近くのラスドゥ環礁に渡り、
そして東進して北マーレ環礁のマーレに戻る200km程度のモルディブ中央部に限定した割と狭い範囲のクルーズであった。

期間中一日3本で5日(最終日は夜のフライトのためダイビングなし)の15本、
プラスナイトダイビングで合計16本のダイビングであった。


勿論、この時期モルディブへ来る大半のダイバーはジンベイをこの目で見たいと願って来ているのだが、
今回もアリ環礁の南端でジンベイ狙いのダイビングをした。

結果は
タンク背負ってのジンベイ探しは4回もトライするも見事にはずれ。

しかし、シュノーケルでのジンベイウオッチィングは成功だった。

船上からの総員でのジンベイ探しで、現地スタッフが見事に発見し、「ジンベイだ」の声のもと即、小型ボートに乗り移りシュノーケルを着けるのももどかしく、
一斉に海中に飛び込むと、そこにはジンベイがユッタリと泳いでいた。

ジンベイはユッタリ泳いでいるようだが意外と早く、
シュノーケルでは追いつくのは難しいのだが、
今回はどうゆうわけか我々の周りを本当にユッタリと泳いでくれ、
それも5匹も。

約30分もジンベイと遊ぶことが出来、ボートに上がった全員興奮と満足感と快い疲労に満ちていた。

又、マンタもダイビング中もシュノーケルでも見ることが出来、
中でもシュノーケルで4匹のマンタを20分以上にわたってじっくり見ることが出来たのにはなんとも幸運であった。


大物狙いの今回のダイビングはジンベイ、マンタ、シャーク、ロウニンアジ、バラクーダー、イソマグロ、ギンガメアジ、ナポレオン・・・・と次から次へと遭遇し、

中でもロウニンアジ、イソマグロなどの捕食アタックにはただ頭をもたげ、ただ呆然と眺めるばかりであった。

大物だけでなく、視界全面を覆い尽くす大河のように流れるヨスジフエダイの群れには何度も色々な所で見てきたが、
その群れの大きさ、数には本当に吃驚し、乱舞するカラフルな固有種にも魅入ってしまった今回のダイビングであった。


さて、今回のダイビングの目的である「大物を見る」に関しての願いは十分叶ったわけであるが、
もうひとつの目的であった、永年海外ダイビングツアーをお世話頂いている旅行会社の女性担当者との初顔合わせも果たすことが出来た。

それにしても、私のようにメールだけのコミュニケーションで永年旅行のお世話を頂いていた人が居り、
今回のツアーにも参加されていたのには驚いた。

それだけ彼女のきめ細かい心遣いが永年にわたるツアーの計画を委ねるような信頼を得られるようになったのであろう。


さて、クルーズで何時も吃驚するのは多彩な人たちとの出会いである。

今回も多彩な顔ぶれの人たちが集まっていた。

37回もブルーシャーク2号に乗っている男性。
今回で1000本ダイブを迎える大型のカメラでプロ顔負けの男性。
山形から来た、食べて、喋って、ショッピングして、
大忙しのおばちゃん二人組み。
パラオ・ペリリユーの爆流をこよなく愛する独身女性。
お酒とダイビングの絶妙なバランスを維持する独身女性。
結婚10周年祝いでダイヤモンドよりダイビングを好んだ夫妻。
自然食好きが高じて脱サラして自ら新潟で農園を経営する夫妻。
他人の旅行の世話とお酒、ダイビングをこよなく楽しむ独身女性。
などなど

本当に多彩な人たちの集まりだ。
このような人たちと一週間、食べて、喋って、ダイビングするのだからクルーズはやめられない。

又、是非機会があればクルーズに参加したいものだ。


写真は今回参加の美女軍団。
この中に私がお世話になった方が居られます。

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