My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2011年10月

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前回のインドネシア/バリ島・マナドダイビング帰国報告ブログでは触れなかったが、今回の旅行では色々とへまし、それが帰国後にも影響してしまったのだ。

まず、成田からクアラルンプールに着いた旅の初日に、ホテルで、チョット暗かったせいもあるのだが、深さ1mほどの溝に片足を踏み外してしまったのだ。

落ちた瞬間左足に激痛が走り、大きく腫れが出て、両手両足とも擦り傷だらけで出血も多かった。

年をとるとちょっとした段差などで良く躓くようになったが、
今回は今までに無く、程度が酷く、暫く痛みで起き上がれなかったほどであった。


だが、幸いなことに、骨には異常がないようで、何とか、
現地で購入したカットバンと湿布薬と鎮痛剤でだましだまし旅を続けた。

更に、マナドのホテルではクーラーの調節器が故障しており、
最強のままで、ON/OFFも温度調整も出来ず、再三の修理依頼するも直らず、窓を開けて寝たが、結局風邪を引いてしまった。

少し熱っぽいのと、夜、咳が出て眠れないというような症状であったので、
これも売薬でごまかしながら旅を続けてきた。

ありがたいことに、足の怪我も風邪の方も昼間のダイビングに余り影響なく、
帰国時には殆ど治ったような感じまでに回復していた。


しかし、帰国の翌日に、大学時代の東京からの友人夫妻を
神戸北野の異人館を半日案内し、更にはその翌日会社仲間と伊勢で
一泊とまりのゴルフをしてしまい、完全に怪我と風邪が再発してしまった。


足の方は跛を引いても痛く、風邪は一日中咳が出る始末である。


このままでは、約2週間後の昔の会社の仲間との北陸の一泊旅行に
支障きたすことになるので、今度は完治を目指し、じっと家に篭る蟄居生活をすることにした。


蟄居生活中は、購入後平積みされた本の読書に精を出した。


この間に読んだ本は

「レッドドラゴン侵攻第二部 南シナ海封鎖(上下)」・・ラリー・ボンド著
  二見文庫刊 各733円

「会計士マリの 会社救出マル秘大作戦」・・秦 美佐子著
  すばる舎刊 1400円

「トッカン VS勤労商工会」・・高殿 円著
  早川書房刊 1600円

「シンプルに生きる」・・ドミニック・ローホー著
  幻冬舎刊 952円

「ジェノサイド」・・高野 和明著
  角川書店刊 1800円

である。


簡単に内容を説明すると

「レッド・ドラゴン・・・」は4部作の第二部で、近未来、
食糧難に陥った中国がベトナムに侵攻を開始するが、
その際、ベトナムが先に攻撃したと謀略し、ベトナム人部落を虐殺する。

その一部始終をビデオに収めた米国科学者は虐殺の証拠を国際社会に
発表すべく、戦乱のベトナムから脱出を図ろうとする。
が、中国特殊部隊が科学者を抹殺すべく執拗に追跡する。

中国の過去の侵略、虐殺の歴史と、今の南シナ海の中国の動きを見れば十分想定できる話だ。


「会計士マリ・・」は 性格は違うが姿は両親も見間違うほど良く似た双子の妹・ルリが起業した、ファッション関係の会社を一年の期限で、
会計士の姉・マリが妹の変わりに社長となって会社を立て直す
はめになった・・


「トッカン・・」は 人から嫌われる税金徴収官となった
若い女性の成長物語の第二弾。
入社して4年の主人公に降りかかる色々な難題を通じて明日への
希望と感動が胸あつく描かれており、仕事を持つ女性には一読を勧める。 

尚、第一弾については2010年12月17日付け私のブログを参照下さい。


「シンプルに・・」はヨーロッパや日本でも話題になった本であ。
人生をシンプルに、上質にと、生き方を変える術を分かり易く、
平易の述べた提言書。


「ジェノサイド」は 600ページ近くの大作だが、良く構成が
考えられており中々面白い本だ。

内容は
急死した父から、創薬化学を専攻する大学院生の息子研人の元に
一通のメールが届き、そのメールに従うことを指示される。

米国大統領に報告された人類に対する危機とは、そして大統領の決断は・・

特殊部隊出身の傭兵、ジョナサンは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、極秘で、人類全体に奉仕する仕事といわれる依頼を引き受けた。


この一見ばらばらな3つを繋ぐものが「ハイズマン・レポート」
(作者の創作だが)と呼ばれるもの。


 
これはアメリカの研究施設がまとめたレポートで、
人類が滅亡するとしたら5つの事象が想定される。

・宇宙から小惑星の衝突
・地球規模の環境変動(地磁気の逆転)
・核戦争
・疫病、ウイルスの脅威
・人類の新種の誕生

今回はアフリカのコンゴのピグミー族の中から知能高い新しい
人類が誕生したとの想定で、米国大統領は
現生人類の滅亡を防ぐため新人類の抹殺計画を指令する。


何故、新人類を抹殺しなければならなかったのか。


大変知性をかき立てられる娯楽小説だが、
次回にもう少し纏めてみたいと思います。


二週間の蟄居生活も中々有意義であり、おかげで怪我も風邪も完治し、
北陸旅行に参加できました。

中でも目玉であった「福井県立恐竜博物館」は想像以上に素晴らしかった。

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先日インドネシア・バリ島&マナドのダイビングから無事帰国しました。

今回の目的の一つである、マンボウに再び遭うと言うことは見事に叶えることが出来ました。

しかし、もう一つの目的のシーラカンスについては、
当たり前のことですが現地でもシーラカンスのシの字の話題にも上らず、遭うなどと言う夢幻は儚くも潰えました。


それにしても和名が「マンボウ」、学名「mola mola」は英名を「Sunfish」というのだが、
この名の由来はマンボウが外洋の海面で腹を上に丸くしてプカプカ浮いている姿が太陽みたいだと言うことでこの名がついたと聞く。

なにか暖かく長閑の海のイメージだが・・・


だが、我々ダイバーがマンボウに遭える環境は苛酷そのものだ。

水温が低く、流れが強いところで遭えるのだ。

信じられますか、マンボウに遭遇できるとして有名な、
バリ島・ヌサペディアのクリスタルポイントでは水温15.5℃と物凄いダウンカレントに見舞われた。

5mmのウエットスーツにベスト、フードを着用してバックロールでエントリーし、海面はチョット冷やりとして気持ちいいぐらいだった。

が、しかし、5mも潜るともうそこは別世界であった。

極低温の水流が渦巻き、マスクはブルブル振るえ、身は切るように痛い。

岩に摑まりながら前進し、マンボウのクリーニングポイントに到着したが、そこは更に冷たい、強烈なダウンカレントの場であった。

BCに空気をパンパンに入れ、小岩を掴んで体を保持するが、
冷たい水で手がかじかみ、手を緩めるとすぐ下に持っていかれそうになる。

そばにいた、普段明るく調子いい現地人ガイドも、ピリッと緊張が走ったようで、ガイド同士目配せして、即上昇指示が出された。


一歩一歩、岩に摑まりながら上昇し、やっと根の上の流れの無い、水温も穏やかな場所にたどり着いた時初めて緊張がほぐれ、
体が寒さでブルブル震えているのに気が付いた。


此処を潜る前に、ガイドから一ヶ月前に大きなカメラを持ったタイのダイバーがガイドの制止を振り切って、ダウンカレントの中、マンボウを追いかけそのまま上がって来なかった事故があったことを聞かされており、

我々の場合でも、もしマンボウが現れ、両手を離し、壁から離れ、
写真を撮ろうとしたならばダウンカレントにもっていかれ、
帰って来られなかったのではないかと思うと何か背筋がヒヤッとする。


それでも、何時もそんなに過酷な条件ばかりではない。

次ぎの日、同じポイントで、水温そのものは低く、流れはそこそこあったが、バッチリとマンボウに再会できました。

それも、クリーニング中のマンボウを5分以上じっくりと見ることが出来たのだ。

昨年に引き続き幸運に恵まれ見事に目的を果たしました。


今回のダイビングはバリ島でのマンボウ再会と共に大きな目的である、
スラウェシ島の世界有数のドロップオフと魚影の濃さを誇るマナドでのはじめてのダイビングだ。


このスラウェシ島は出発前の
ブログにも少し触れたが本当にこの島は興味が尽きない。


インドネシアのほぼ中央、赤道直下に位置し、日本の本州の8割ぐらいの面積を持ちながら、太古の時代カリマンタンとオーストラリア大陸の一部が衝突して出来た島だ。

地形的には大きくねじれ“k”の地のような形をしており、地質的にも生態系的にもアジア側とオーストラリア側の両方を持つ複雑な島だ。


地形がねじれて複雑であるがごとく、そこに住む民族構成も多岐多様である。
島の民族の数は40~50にも達するといわれる。

宗教的にもイスラム教、プロテスタント、ヒンドゥー教、仏教など複雑を極め、最近でも北スラウェシ半島ではプロテスタントとイスラム経徒間での悲惨な殺戮事件が繰り返されている。


我々が良く耳にする秘境ムードが漂うタナトラジャは独特の山岳文化が残り、舟形の伝統家屋や岩窟葬が今でも残されているという。


今回はこの島の上部の長い半島の先端に位置するマナドを訪問した。


マナドはブケナン島などの島々に囲まれ、古くから良好な港町として栄え、今でもオランダ統治時代の教会や建物が残されている。


湾内は波一つない静かな鏡面の海で、遠くにマナド・ドゥア島の大きな山がそそり立つのが見え、
何かナポリや鹿児島を彷彿させられる美しいところである。


肝心のダイビングは、一日、東側のレンベまで遠征したが、此処はどうもマクロ過ぎて私の趣向に合わなかった。

が、マナドはブケナン島周辺でのダイビングであったが、
澄み切った透明度の高い海の中、何処までも落ち込むドロップオフの醍醐味を満喫すると共に色とりどりの魚の乱舞と鮮やかな珊瑚。


本当に南の海が満喫できるところだ。

詳しくは別途ホームページで報告します。


色々あったが、本当に無事に帰れてよかった。

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