My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2011年12月

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久しぶりの正月のダイビングです。

仕事をやめた私とって、高く、混んでいる正月に何故わざわざ行くのかと言うと、
今年7月にモルディブのダイブサハリに参加したとき、関西から来た人たちと意気投合して、成田空港で分かれる時、この正月のJAL直行便利用のパラオのダイビングを約束したのだ。

普段はパラオへは厳しい検閲と5時間もの待ち時間を強いられるグアム経由で行くのだが、JAL直行便は関西からだと乗り換えなしで4時間ちょっとのフライトで行け、超便利で人気が高い。

パラオは今回で4回目であるが、何回行っても飽きない、
期待を裏切らないダイビングサイトであるのだが、
普通に日でもJAL直行便となるとダイバーなどで混雑するのだが、正月となるとどんなことになるのか想像するのも怖い。


パラオは世界三大ダイビングポイント(どのポイントが該当するかは色々通説があるようだが)の一つと言われ、世界中のダイバーに人気の場所だ。

人口2万人強の国に年間8万人余りの観光客が押し寄せ、そのうち約2万人が日本人と言う。


小笠原の500 kmほど西の海底に九州-パラオ海嶺という海底山脈が南北に延びていて、その南端にパラオがある。

そのため、パラオには火山島、環礁、隆起石灰岩の島、隆起サンゴの島などさまざまな地形がある。

位置的には日本の兵庫県の真南約3,000kmある。

一番大きな島であるバベルダオブ島から南のペリリュー島まで、
巨大なバリアリーフに囲まれ、この中には広大なラグーンもあり、
200以上の島々が点在している。

しかも、サンゴ礁の外側は水深1000mともいわれる深さの海域があり、そこからの栄養豊富な湧昇流がパラオの海に多くの生命をもたらしており、ダイバー天国言われる所以である。


豊富な魚達に迎えられるのは楽しいことなのだが、
JAL直行便と正月が重なると一体どうなるのだろうか?

あの狭いコロールの町やダイビングボートがダイバーで溢れかえるのは遠慮したいものだが。


過去に行ったパラオのダイビングやペリリュー島戦跡などの様子は、2008年2月25日、3月4日そして2009年10月30日、11月8日の私のブログを参照下さい。


さて、完全に仕事をやめたこの一年を振り返ると、

仕事をしている時は中々行けなかった、日付変更線を越すような
遠方そして滞在日数も多くなるようなダイビングサイトへ行ってみたいと考え、
色々計画したが、念願のメキシコ・ソコロ諸島とカリブ海へ行けたのが特出であろう。


今年一年のダイビングは

2/10~2/21 メキシコ・ソコロ諸島 クルージング  18Dive
4/16~4/28 フィリピン・トゥバタハリーフクルージング 19Dive
6/16~5/25 マレーシア・ラヤンラヤン島      19Dive
7/3 ~7/11 メキシコ・コスメル/カンクン      11Dive
7/23~7/30 モルディブ      クルージング  16Dive
9/27~10/8 インドネシア・バリ島/マナド/レンベ  15Dive

と、海外ダイビングを6回で合計98Diveであった。

今まで年間100本を目指していた頃もあったが、
今年は98本と僅かなところで届かなかった。

何と言っても今年の特徴はクルージングが多かったのと
“絶海の孤島”とか“深海へのドロップオフ”“季節限定”などの
キーワードにつられてサイトを選んだような感じだ。

そこの中でもメキシコのソコロ諸島はこの三つのキーワードに
ぴったりのダイビングサイトで半年前から計画してやっと実現させたものだ。

ソコロ諸島はメキシコ、カルフォルニア半島の先端の瀟洒な港町から約450キロ南下した場所にある。

クルーズにて約24時間。
かつ、シーズンは11月から5月までで、それ以外の季節は天候のため行くことが出来ない。

期間限定な上に、1日がかりで着くまさに夢の孤島なのだ。

6メートル以上のジャイアントマンタをはじめ、丸々に太ったハンマーヘッド、そしてザトウクジラが子育てのためにこの海況にやってくる。

まさにエクアドルのガラパゴス、コスタリカのココ島と並んでここは世界三大「絶海の孤島大物ダイビングサイト」なのである。


ここ以外には、一度は目にしたいと思っていた憧れのカリブ海にやっと行けたことであろう。

ダイビング的にはチョット私の趣向に合わなかったが、
本当に綺麗なコバルトブルーの海、何処までも続く白浜、
豪華なホテルと満喫できた。

他にも今年は特徴的なダイビングが出来て本当に幸運な年であった。

ダイビングの詳しい内容は私のホームページ、ブログを見てください。


さて、来年のダイビングは・・・
年とともに体力も衰え、“絶海の孤島”などと言ってないで、
ユッタリ、マッタリと熱帯魚を楽しむダイビングに趣向変えする時期と思うのだが。


でもガラパゴス、ココ島にも是非行ってみたいと思うし、
まだまだ方向が定まらない今年だが、
楽しいダイビングをこれからも続けて行きたいと思います。

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普段からモヤモヤと嘆かわしく思っていた。

何処に、他国に教科書の検定をされる国が他にあるのだろうか

自国の領土を無法にも侵略、占領している国の歌や、映画にノー天気に騒ぐ国民やメディアが他にあるのだろか

過去の歴史的出来事で“謝れ”と言った国がお隣の三国以外あるのだろうか、又謝った国は他にあったのだろうか

自国を自虐的にみて誇りが持てないと思う国民が多い国は他にあるだろうか


等などまだまだ沢山のモヤモヤや憤りに近い気持ちが、
年とともに(余り関係ないと思うが・・)多くなった気がするが、
そんな中、偶然本屋で見つけたのが 

藤原雅彦著 「日本人の誇り」
竹田恒泰著 「日本はなぜ世界で一番人気があるのか」

の二冊である。


それは私のモヤモヤやこの国のあり方が明快に語られていた。


まず、「日本人の誇り」は“帯”にこうある

「個より公、金より徳、競争より和」を重んじる日本国民の精神性は、文明史上、
世界に冠たる尊きものだった。
しかし戦後日本は、その自信をなぜ失ったのか?

幕末の開国から昭和の敗戦に至る歴史を徹底検証し、
国難の時代を生きる日本人に誇りと自信を与える、
現代人必読の書。」


著者は新田次郎・藤原てい夫妻の次男で、お茶の水女子大学名誉教授で数学者。

ですが、「国家の品格」、「この国のけじめ」などの著書で、今日の日本人のありさまに鋭い警鐘を突きつけている。


著者は

欧米人が自由とか個人をもっとも大事なものと考えるのに対し、
日本人は秩序とか和の精神を上位におくことです。

日本人は中世の頃から自由とは身勝手と見なしてきましたし、個人を尊重すると全体の秩序や平和が失われることを知っていました。

自分のためより公のためにつくすことのほうが美しいと思っていました。

従って個人がいつも競い合い、激しく自己主張し、少しでも多くの金を得ようとする欧米人や中国人のような生き方は美しくない生き方であり、そんな社会より、人々が徳を求めつつ穏やかな心で生きる平等な社会の方が美しいと考えてきたと述べる。


著者の歴史観は、現代の価値観で過去を判断してはいけない。
人間も国家もその時の価値観で生きるしかないからという。

現代の価値観では明らかな「侵略」であっても、当時の帝国主義時代では、先進国の趨勢でもあったが、
しかし、西欧は戦勝国であるがゆえに免責され、敗戦国である日本は「東京裁判」で糾弾され、
その呪縛と戦後のGHQの思想統制の影響が現代の日本人の価値観や考え方に色濃く残されてしまった。

戦後、日本人は、公への献身は軍国主義につながる危険な思想であると自らに言い聞かせ、
個人主義をもてはやし、自虐的に日本を悪く言うことが知的で良心的であるというような考え方を教育により作り出してしまった。


しかし、東日本大震災に遭った日本人の姿は、まだまだ日本人のDNAが体の奥底に息づいて、完全に西欧化してはいないことを示しました。


災害復興と共に日本人の心の復興を考え合わせて行きたいと思う一冊だ。


一方、「日本はなぜ世界で一番人気・・・・・・」は”帯“に

「マンガ・アニメが席巻し、世界はいま空前の日本ブーム。
食文化、モノづくり、日本語、和の心、エコ―あらゆる日本文化に好意が寄せられている。

それなのに自分の国を愛せなくなったのはあまりにも悲しい(後略)。」

とある。

日本人が日本人であることの誇りを失ったのは、戦後GHQの占領政策にまんまと嵌った左翼的な教科書作りに負うところが大きいと、やはり著者は言う。

本書では、英国BBCの世論調査で日本が2006年から3年連続で
「世界に良い影響を与えている国」第1位になった。

一方、日本人の自国に対する評価は、日本が好きという人は4割しかいない。
これは先進国中最下位である。

と著者は紹介する。


連合国が日本を占領した目的は、
日本を二度と連合国に歯向かわない国にすることであり、
そのためには教育の中身を変えて、日本精神を骨抜きにする必要があった。

それで、日本人が誇りに思えるようなことは何一つ教えず、自分の国が嫌いになるようなことばかりを教えた。


日本人は明治維新を経ることで国を守った。
だが、その一方で維新により我々は大きなものを失った。

我が国が大国への道を選んだ代償として失ったのは、「日本文明」である。

今の日本に一番足りないのは「日本」ではないか。
失われた日本文明を取り戻したとき、日本はほんとうの輝きを取り戻すだろう。

と著者は結んでいる。


私のモヤモヤやイライラの原因は劣化した政治家と戦後の間違った教育に起因するもので、
日本人のDNAが元気な内に、国のことを本当に想う優秀な政治家を我々が選ぶという自覚を持ち、
皆で変えていく必要があるのだろう。


藤原雅彦著 「日本人の誇り」 文芸春秋社刊 780円
竹田恒泰著 「日本はなぜ世界で一番人気があるのか」 
       PHP研究所刊 720円

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