
週に二から三回ダイビングへの体力維持のためジムに通っている。
私が行くジムは大型ショッピングセンターの中にあり四階にジム、一階には大きなスーパーがある。
ジムの帰りにこのスーパーでよく買い物をすることがある。
入り口正面に野菜売り場があり、そこでかなりの期間バナナの特売が続いている。
今まで4本一房90円代が永く続いていたが、二、三日前には20本一房ぐらいの片手では持てない大きなバナナが190円、今日は4本一房50円であった。
昔、子供のころ、今のようなスナックなど無く、学校や遊びから帰ったらおやつ代わりにトマトやきゅうりにかぶりついたものだ。
バナナなどは病気など特別な時以外には食べた記憶が無い。
それだけ、バナナは貴重で高く、トマトやきゅうりは安かったのだが、バナナは輸入品でトマト、きゅうりは国産品であるから安いと言うことであった。
しかし、今は逆転している。
今では、船賃や倉庫の費用とともに輸入業者や仲介者を経ている、多くの輸入果物が国産のトマトより安く売られている。
輸入の大きなグレープフルーツが国産の小さなトマトより安くなる原価の仕組みは私には説明できないが、バナナがここまで安くなっている理由は明確だ。
中国の姑息で傲慢な施策によるものだ。
インドに次いで果物バナナの生産が世界第二位であるフィリピンは、インドが殆どを自国内で消費されるのに比べ、主に輸出用に生産されている。
フィリッピンのバナナの主体は「レギュラーバナナ」と言われ、味がさっぱりして、価格が安いく、中国が好んで輸入していた。
それが、今年4月、南シナ海スカボロー礁の領有権争い(根拠無く突然ここはわしの物と言われ異を唱えるのは当たり前だが・・)が先鋭化したことを受け、中国が検疫を強化するという姑息な手段を講じたのだ。
検疫日数が長くなればバナナの品質が悪くなり販売できなくなるため、フィリピンは日本に次ぐ2番目のバナナの輸出先であった中国向けを日本に振り替えざるおえなくなり、そのため値が下がり、日本では少し高いが、甘みのある種のバナナが好まれていたが、今では安いバナナが売り場を席巻してしまったのだ。
最近になって対フィリピンへの対応は元に戻りつつあると言う、その理由は日本に対する“尖閣”問題に対応するために忙しくなったためとある。
この国は国際市場について一体何を考えているのだろう。
更に、今話題になっている問題に「中国の旅券問題」がある。
11月26日付けの日経新聞に
「中国が5月に発給し始めた新デザインのパスポート(旅券)で、南シナ海や領有権を争う国境地帯を「中国領」と取れる描写をしていることがアジア全域に波紋を広げ始めた。
既にインド、ベトナム、フィリピン、台湾が抗議し、一部は対抗措置に乗り出した。
一方、沖縄・尖閣諸島の記載はなく、発行当時はいまほどこの問題を意識していなかったことがにじむ。
中国公安省は5月半ば、国際基準に従いICチップ入りの電子旅券の発行を始め、デザインも一新した。
旅券の前半には中国全土の地図、後半のページには各省の地図が印刷されている。
例えば南シナ海には「網掛け」がしてあり「中国の一部」のように描写している。」
とある。
中国の新旅券に入国印を押せば地図の承認を意味する、と懸念する声が広がり始め、各国は中国の新旅券に、自国の主張に沿った地図を押印する(インド)、「取り消し」と押印(ベトナム)するなど対応策を講じるとともに地図を削除するよう中国側に求めているとのこと。
これに対して、中国外務省の洪磊副報道局長は28日の記者会見で、中国の新旅券が南シナ海全域を中国領かのように描いた地図を載せたことについては「過度に深読みすべきではない。
中国は関係国と意思疎通を深めることを希望している」と語ったとのこと。
いけしゃぁしゃぁとよくいえたものだ。謝りも、修正するともいわない。
中国の狙いは明確で、公的な書類に自国の主張を載せ既成事実を作っていこうとするものだ。
どうして中国はこんなことをし続けるのだろう?
「中国に親しみ」最低の18% 内閣府調査 韓国も急落、39% 」と11月25日付け
日経新聞の記事があった。
中国に「親しみを感じる」と答えた人が前年に比べ8.3ポイント減の18.0%と1978年に同じ質問を始めて以来、最も低くなった。
韓国に「親しみを感じる」も23.0ポイント減の39.2%と急落。
一方、米国に「親しみを感じる」との回答は前年比2.5ポイント増の84.5%、欧州諸国は同4.2ポイント増の68.0%と上昇している。
黄文雄著の「嫌中論 世界中から嫌われる中国」に恫喝、凶悪犯罪、技術盗用、公害バラ撒き、人種差別…。
中国は、できることなら絶交したい迷惑大国だとある。
世界第二位の経済国の中国、いいかげんに分別のある大人の対応が出来る国となってもらいたいものだ。