My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2012年12月

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マーシャル諸島共和国、赤道と日付変更線に近い太平洋の真ん中で、ミクロネシア連邦の東、キリバスの北に位置し、29もの環礁からなる国土面積180平方キロメートル(霞ケ浦とほぼ同じ大きさ)の太平洋上に浮かぶミニ国家の一つである。

熱帯気候のマーシャル諸島は、首都のマジュロでの平均日中気温は27℃であるが年中を通して北東からの貿易風により汗をかくこともなく快適で、島々は真っ白な砂に囲まれ、海抜は3m程度と低いが椰子の木や熱帯植物が覆い茂り、取り巻く海は抜群の透明度で青のグラディエーションが素晴らしい。

こんな天国のような所へ行くにはやはり一筋縄ではいかない。

日本からグアムへの3時間半のフライトにグアムでの長蛇の列に厳しい入国審査と6時間にも及ぶ真夜中の空港待機。

それに最後の関門がグアムからマーシャル諸島のマジョロに行くまでに4つの島々を経由する"アイランド・ホッピング"が待ち構えているのだ。

直行で行くならば4時間ほどで行けるところが9時間もかかるのだ。

ただ、この最後の狭い機内での9時間の難行さえを耐え抜けば天国のような南国の島々が待っていると思うと"難行"も苦痛と言うところまでは行かず、更には、毎離陸後に振る舞われたシャンペンによるほろ酔い気分に眼下に広がる青い海と島々に癒されながらのフライトであったが・・。


"やっと"着いたマジョロは本当に天国のような所だ。

どこまでも澄み切った青い空に、煌く太陽、だがそよ吹く風が心地よく、白い砂浜に囲まれた緑茂る島々に取り巻く海の青のグラディエーションが目の前に広がり、それに観光客も少なく町全体がユッタリしている。

"難行"を経て来る価値のあるところだ。


こんな天国のような所でのダイビングはどうであったかと言うと

今回お世話になったダイビングショップはこのマジョロ唯一の
Reycrewさんだ。

海を愛すヒロさんテツヤさん二人の男所帯で一年ほど前に「Marshall Islands Resort(MIR)」内に開いたショップだ。

今回はテツヤさんと旅行会社から見習い助手?のワカナさんと5日間、なんとゲスト私一人と言う贅沢なダイビングを経験させて貰った。

マジョロ唯一のショップにゲスト私一人という事は、この広いマジョロ環礁でゲスト・ダイバーは私一人ということだ。

ああ、なんと言う贅沢だ。
 
世界のダイバーの憧れのダイビングサイトが独り占めなのだ。
 
それに天候も味方して晴天で凪のような穏やかな海が滞在中続いてくれた。

ダイビングポイントも思いのままだ。

息を呑むほどに美しいカロリン島周辺の外洋、内海のポイントや
そして普段は冬場の外洋は荒れてて行きにくいマジョロの東側にあるアルノ環礁のポイント、ここは自然が自然のままで保たれ、
抜群の透明度と無限に広がる白い砂地と無傷な珊瑚の群生を、
更に何千、何万というテンジクダイなどが住処とする船や飛行機の沈船ポイントと行きたいと思うところ全てが叶うほどだ。

図に乗った私は空母サラトガや戦艦長門など歴史に名を残す巨大レックでのダイビングとして秘かにマニアックなダイバーを惹きつけている、マジョロから600kmも離れたビキニ環礁へ行こうと冗談だがリクエストする始末だ。

ビキニ環礁でのダイビングは実は思い付きではなく、一度検討
(2008年7月21日付の私のブログ参照)したことがあったが、深度が深いということで断念したが今でも潜ってみたいところの一つなのだ。


マーシャル・マジョロでのダイビングの醍醐味はなんと言っても視界一杯に広がる真っ白な砂地にキラキラ輝く日の光が差し込む抜群の透明度の海を只、何も考えず浮かぶ浮揚感だ。

本当にダイビングしていてよかったと思うひと時だ。


輝く日の光の中、一面の生き生きとしたサンゴの群生を見、白い砂地で戯れ、癒され、更に、カラフルなマーシャルの固有種も数多くの紹介してもらった今回の5日間のダイビングは目的どおりの
極上のユッタリ、マッタリダイビングであった。


ダイビングを始めて7年。色々な場所で潜り、各地の自然や歴史に触れることが出来たが、色々な人と出会うことも出来た。

今回も行きのグアムの空港でひょんな事から知り合った人が帰りの私が乗る便にポンペイ島から乗ってこられた。それも私の後ろの座席だ。

その人は私が5月にダイビングしたポンペイ島で
胡椒の栽培農園のアドバイスをしていると言う。

無関係の人が意気投合して話し合えるのも旅やダイビングの醍醐味だ。


年をとってもダイビングを続けたいと思う大きな理由の一つだ。

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二度目のマーシャル諸島だ。

前回は
2008年7月であったからもう4年も経過しているのだが、このときの印象はまだ克明に記憶している。

特に、マジョロ環礁東側端部にあるカロリン島では手付かずの自然が残り、青い空、輝く太陽、白い砂浜、そしてミクロネシアブルーの海が広がる息を呑むほどの美しさだった。

このとき撮った写真は私のプライベートの名刺に印刷し、今でも使用している。

こんな印象深かったマーシャル諸島であったが、再度訪れるまでに4年も経過してしまった。

それは私のダイビングの趣向がワイルド派であり、大物や群れ、複雑な地形、絶海の孤島などという言葉に惹かれてダイビング地を選んできた傾向があるためでもある。

しかし、年とともに少しユッタリしたダイビングもいいなと思うようになってきたところに、さらに今年のこの寒さでどこか暖かいところへ逃げ出したいと思っていた。

丁度そんな時、いつも海外ダイビングのときにお世話になっている旅行会社の担当者の方から
"12月初めから1月にかけて現地調査をかねてマーシャル諸島に長期滞在していますが、その間にいらっしゃいませんか?“
との誘いがあった。

一も二もなくすぐその場で、混むであろう正月休みを避け、今回のダイビングを決めてしまったのだ。


ダイビングは水の中に入ってしまえば、強い流れなどに遭わなければ、体力的には比較的に楽で年をとっても続けられるスポーツであると思う。

しかし、少しデータが古いが、2010年のダイビング事故報告を見ると

事故発生件数が50件でそのうち死亡、行方不明が25件と増加傾向にあり、かつ、50歳代、60歳代の中高年者の事故が半数以上を示している。

しかも、経験年数10年以上、経験ダイビング数101~500本などベテランダーバーに事故が多い。

これはダイバーの年齢層も高くなっており、それに連れ、中高年者の事故比率が高く、必然的に経験年数、経験本数の人が増えていることになるのだが。

事故原因を見ると、技量未熟が最も多く24%だが、以下、病気・負傷、体調不良(合せて32%)と続き、特に病気が原因の事故は12%で中高年者の心臓疾患、脳内出血であるという。

体力的には若いものには負けないと言う中高年者も、やはり年とともに何かしらの疾患を持ち始め、そして反射神経も鈍くなり異常時への対応が遅く、間違えることも出てきて事故に繋がるのであろう。

私も、週に二、三回ジムに通い、体力維持を目指しているが、
体力的には大きな変化はないと思っているが、
チョットした段差に躓くとか、動体視力が落ち打ったゴルフボールが見えなくなるなど多々出てきている。

ダイビングにおいても趣向を変えて、ユッタリ、マッタリのダイビング転向する時期なのかも。

と思うこともあるが、しかし、最近の高齢者は元気だ。

今年の7月に初めて富士山に登山して(7月23日付ブログ参照)、頂上の富士山本宮浅間大社に御参りし記帳しましたが、先日、浅間大社より今シーズンの「富士山高齢登拝者名簿」なるものを送っていただいた。

この名簿によると

今年の富士登山者は約31万8千人、その内高齢登拝者は1,556人(記帳してない人もいると思うが)で例年より増加しているとの事。

最高年齢者は94歳で、80歳以上の方が159人で1割も占めている。

死ぬ思い出登り切り、もう二度とは御免と思った私だが、80歳以上の方がこんなにも多く且つ、中には88歳の人で111回も登山された人がいた。

年をとっても何回も富士山に登ろうとする体力とその気力に脱帽だ。

ダイビングならもっと、もっと行けるはずと励まされた私である。


さて、話をマーシャル諸島の話にも戻すと、前回は夏ということでグアムからマーシャル諸島(マジュロ)まで直行便があったが、今回は冬ということで “Island-hoppinng” を強いられることになる。

グアムからミクロネシア連邦の島々に立ち寄ってマジュロまで行くことになる。

因みに経由地は グアム→チューク→ポンペイ→コスラエ→クワジェリン→マジュロである。

マジュロに着く前に4回も止まる。

グアムを08:20に出発してマジュロには19:17に到着する。
時差があるから約9時間のフライトだ。
直行便なら4時間で行けるのに・・・。

日本からだと19時間(グアムで6時間ぐらいの待機があるが)の長時間旅行だ。

「真珠の首飾り」と言われる太平洋の天国のような所だが日本からまだまだ遠い。


忙しなく、寒い日本の年末を脱出して常夏の国へ行けるのだから、年寄りにはチョットきつい工程だが贅沢言っていられない。


それでは行ってきます。

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