My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2013年09月

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久しぶりに国内ダイビングに出かけた。
先週の9月20日(金)から9月23日(月)の三連休を利用した三泊四日の短期ツアーだ。

しかし、出発の金曜日は仕事を終えてからも参加できるように神戸を夜の7時半出発だが、現地のホテルに到着するのは真夜中の1時過ぎで、翌朝7時には朝食して8時に現地のダイビングショップに到着するかなりのハードスケジュールだ。

行き先は四国高知県・鵜来島。

高知県の南西部にあり愛媛県に隣接する宿毛市より西へ約20kmダイビングボートで50分のところにある。
4,5km南には沖ノ島があり、共に近伊豆諸島・青ヶ島と同緯度に位置する温暖の島であり、島は太平洋の碧い海に囲まれ、ダイバーや釣り人に人気の場所となっている。


なんと云ってもここの特徴は、日本有数の暖流である黒潮がよく当たる為、南から熱帯性の魚が豊富でサンゴの群生とダイナミックな地形が売りだ。
潮当たりが良いので回遊魚に遭遇する確率も高く、その上、マクロ生物も多い。

更に、ここでは超大物の人気生物、ジンベイ、ニタリ、そしてハンマーヘッドが川となって群れているのが目撃されているのだ。

私の今回の目的は(いつも淡い望みを抱きながら裏切られるのが常であるが・・今度こそはと思いつつ)、勿論超大物に会うことである。

その結果は、3日間とも快晴と穏やかな海況と20mオーバーの抜群の透明度に恵まれるという気持ちのいいダイビングが出来、マクロ好きのチームメンバー達は船に上がってくるたびに、色々のマクロ種の名を挙げ“チョウカワイイ”の連発だ。

一方、私といえば何時も下を見ず上ばかりを見ていたが、超大物(当たり前のことだが)はいざ知らず、大物(カメ、エイは辛うじて見たが)にもみ見放される始末であった。


さて、大物はだめだったが、綺麗な小魚たちに癒されたダイビングの詳細については、撮影した写真をこれから整理して載せる私のホームページに譲ることにし、
ここではダイビングの行き帰りに読破した、最近興味を持っている作家の一人:原田マハ(前回のブログでも触れている「総理の夫」の著者)の新作「楽園のカンヴァス」について述べる。


前にも触れたが、今回のダイビングはショップ主催のツアーで神戸から目的地までマイクロバスの後部席で爆睡付きの超楽チンツアーである。

しかし、眠れず本を読みたくなった時にと用意したのが「楽園のカンヴァス」の電子書籍版である。

普段、電子書籍は利用することはなく、紙の書籍が持つ重量感や鮮やかや重厚な装丁に拘っているのだが、夜間やトンネルが多い高速を走る車の中では電子書籍が勝ると、普段持ち歩くタブレットに前日ダウンロードしたのだ。


暇をもてあまして読み始めたら引き込まれ、行き帰りのマイクロバスでは折角くの爆睡付だったが一睡もせず読破してしまった。


「キュレーター」として働いたことがあり、絵画芸術を愛する著者の情熱が生んだ本格絵画アートミステリー小説で第25回山本周五郎賞を受賞作品でもある。

話の概要は

怪物と呼ばれている謎の大富豪のコレクターが密かにスイス・バーゼルの大邸宅に二人の絵画専門家を招く。

彼はニューヨーク近代美術館(MoMA)所蔵の素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作「夢」とほぼ同じ構図、同じタッチの「夢を見た」という作品を所有しており、その作品の真贋鑑定が依頼目的であった。
そして、彼は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。
期限は7日間。

招待されたのはルソーについては第一級の専門家である、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンと若き研究家、オリエ・ハヤカワ。

古書には前衛的作風が世間の理解を得られず、貧しいながらに絵を描き続けたルソーの生涯が描かれている。
ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が明かされていく・・・・。


本当に原田マハという人はすごい。

これまでも彼女は2005年に沖縄を舞台にしたラブストーリー「カフーを待ちわびて」以来、女性を主人公として人と人の間に生まれる心の機微を描いてきて読む人に感動を与えてきた。

前回もブログで紹介した「総理の夫」「本日はお日柄も良く」も其の一部だ。

彼女の経歴は、自らの人生を「度胸と直感」だったと言わしめるほど、現代アートに目覚めてから、その積極果敢な生き方で、マリムラ美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室にそれぞれ飛び込みで職を求める。
森ビル在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後フリーのキュレーター、
カルチャーライターを経て2005年小説家としてデビューする自ら切り開いた人生だ。

彼女の小説に当分目が離せない。


明日より昔スーキーでよく行った信州へハイキングツアーに行ってきます。
どんな本を持って行こうか悩む・・・・


「楽園のカンヴァス」 原田マハ著 新潮社  1,344円(電子書籍)

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8月の初めにサイパンでのダイビングから帰国後あっという間に一ヶ月以上が経ってしまった。

この間、日本中が異常気象に見舞われた。
毎日酷暑の連続で、西日本では夏平均気温が統計開始以降第一位の+1.2℃上昇し、143地点で日最高気温の記録が更新され、8月12日には高知県四万十市江川崎で41.0℃の日最高気温を記録更新した。

一方では日本海側の東北、北陸地方での多雨と中国、東北地方での過去に経験したことのない豪雨に見舞われた。
更に、関東地方では巨大な竜巻も発生し大きな被害をだした。

日本だけでない、世界各国で洪水、山火事、旱魃など大災害が多発している。

いったい何が起きているのだろうか?

気象庁の報告では
「7月以降、太平洋高気圧とチベット高気圧の強まりによって、西日本を中心に全国
で猛暑となり、西に強く張り出した太平洋高気圧の周縁を吹く暖かく湿った
空気が流れ込んだ日本海側ではたびたび大雨となったとし、高気圧がともに優勢となった要因は、海面水温がインドネシア・フィリピン周辺で高く、中・東部太平洋赤道域で低くなったことにより、ア
ジアモンスーンの活動が広い範囲で非常に活発となった」と分析しているようだ。

やはり温暖化の影響なのか?
それとも地球がもつ温度調節機能である、温かい氷間期から極寒の氷期への変化なのだろうか?

過去数十年の間に、異常気象の発生率と発生頻度は急激に上がっており、温暖化が地球全体の気温や気候変動に何かしらの影響を与えていることは確かなのであろう。
最近の様々な科学的調査から温暖化の原因が人為的な温室効果ガスである確率が90%以上だと言われている。

最近、反温暖化論者達はどうしているのだろうか、この異常気象見てどのような珍論を述べるのだろうか?
分が悪いと、だんまりに徹しているのか、それとも、売名や私腹を肥す目的を果たしたからもういいと言うのだろうか。

是非ご高説をお聞きしたいものだが・・・。
それとも「世間をお騒がせして申し訳ありませんでした」の一言ぐらい聞きたいものだ。


こんな鬱陶しい時期に飛び込んできたグッドニュースは2020年東京オリンピック開催決定の通知だ。

東京に決まったことにより、オリンピック関連の株式が高騰し、つれて日経平均も元気良くあがってくれている。

オリンピックの経済効果は巷で3~4兆円と言われているが、今後7年間の中ではそれほど経済を持ち上げる力は無いと言う人もいる。
だが、日本は空気で動く国であり、この「浮かれ気分」で(冷めやすく、忘れっぽいのがちょっと心配だが)、今後は消費税問題をはじめ、全てのことがなし崩し的にうまく進むのではないかと思うのだが。


本当にオリンピックさま様だ。

このオリンピック招致に成功した要因は色々あるようだが、プレゼンテーションが内容もスピーチも大変良かったのが勝利への大きな要因の一つであることは確かであろう。

日本人は感情を表に出して人に訴えるのは苦手なようだ。
私もあまり派手なジェッシャーの人のスピーチにはちょっと引いてしまうところがあるが、外国人相手では別のようだ。

人に訴え、理解して貰い、納得して貰うためのスピーチには真摯に誠実にという面以外の“テクニック”という分野も大きな要素を占めるようだ。


おりしも最近読んだ 原田マハ著 「総理の夫」が思い出される。

簡単な内容は
20XX年、相馬凛子は42歳にして第111代総理大臣に選出された。
凛子は美貌、誠実で正義感にあふれ、高い志と強い意志を持った政治家だ。
その総理の夫である相馬日和が日記形式で古い因習が蔓延る政界に孤軍奮闘する凛子をサポートする様子を綴る物語である。

作者はスピーチに格段の想いを持っており、本作品でも凛子のスピーチ内容の検討に久遠久美というスピーチライターを登場させて其の重要さを表現している。


久遠久美は同氏著「本日は、お日柄もよく」に登場する伝説のスピーチライターで、ここではお互いの人を想う何気ない会話、そして数々の言葉に魂を込めた、語りかけるスピーチの大切さ、重要さを訴えている。
(2011年3月8日付けブログ参照ください)


今回の東京オリンピック招致活動でもスピーチの内容、喋り方、ジェッシャーなど専門家がついて練習に練習を重ねて勝ち取ったものであると思う。

日本の政治家達はこれを機会に誰も聞いていない国会の答弁や選挙演説など内容の見直などスピーチの仕方を専門家に付き特訓して欲しいものだ。


さて、異常気象の夏も終わり、活動しやすくなったと云う事で、早速今夕から高知県鵜来島へ三泊四日のダイビングに行ってきます。

Cカード取得のショップ主催のツアーで行き帰りマイクロバス後部座席にて爆睡付きのラクチンツアーなのだが、過去には鵜来でニタリやジンベイなども見かけたというが果たして今回は・・・

それでは行ってきます。


「総理の夫」 原田マハ著 実業之日本社刊 1700円

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