My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2013年10月

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最近、気候の変わり目なのか体調がすっきりしない。
少し風邪気味かなと思っても直ぐ戻るが、再び熱っぽい日が繰り返す。

こんなときこそ読書と、あまり外出もせず、部屋の隅に山のように平積された本のなかから
1冊、2冊と取り出して読んでいる。


私の最近の本の購入はインターネットによるものが多くなっている。

本屋で購入する場合、面白そうな本を見つけても、手にとってぱらぱらと捲って、装丁や活字や値段など内容以外のものを見て購入するのをやめてしまうことが多い。

ネットの場合は殆どが直感だ。

だから失敗も多い。
宅配された本を見て、自分の思惑とチョット違っていると、直ぐ読まず平積みしてしまう。
下のほうに平積みされた本の多くはネットで購入されたもので、中々順番が回ってこないのだ。

しかし、最近はデータ処理技術の進歩のおかげか、私の過去の購入履歴や検索キーワードなどを分析し、私が良く買う著者や趣味の分野の本が発刊されると、私向けに的を絞った広告メールがネットショップから頻繁に送られてくるようになってきた。

好きな著者や、好きな分野の本であるので、ついネットで購入してしまうことになり、ネット購入が多くなるのだが、失敗することは少なくなり、買い損じることもなく重宝している。


このところ、「深海」がブームだ。

今年1月に、NHK が深海に棲む幻の巨大イカ・ダイオウイカの生きた姿を放映されたのに続き、3月には、愛知県の渥美半島沖の海底にあるメタンハイドレートから天然ガスの生産に成功したと報道された。

少し前だが、南鳥島周辺の水深5600mの海底に国内の年間消費量の200年分の「レアアース資源」の発見も大きな話題となった。

この「深海」というキーワードは私にとっては、ダイビングと言う観点意外にも、生物的、科学的、地質学的にも地球の誕生の歴史を紐解く謎が多く隠された、神秘的で冒険的で大いに惹かれるものだ。


さて、そんな中、あるネットショップで「深海」というキーワードで送られてきた書籍広告メールで、購入して、最近読んだ本が次の三冊だ。


「太平洋のレアアース泥が日本を救う」  加藤泰浩 著  
PHP新書  780円
「日本の深海」  瀧澤美菜子 著  講談社 刊  800円
「深海大戦」   藤崎信吾 著  角川書店 刊 1800円

の三冊だ。


「太平洋のレアアース・・・・」は東大の加藤教授が書いたもので、ハイテク産業には欠かせないが、中国が独占的に所有していて政治的にも利用され問題となったレアアースが日本の南鳥島周辺の海底でもその巨大な鉱床が発見されという痛快で喜ばしい話だ。

発見に至る経緯、何故南鳥島に、そしてその開発方法について詳しく述べられている。
是非一読して欲しい本だ。


「日本の深海」は著者の前作「深海の不思議」日本実業出版社刊は深海に関する全般をイラストを用い解説したが、本作はより深海の資源と生物に的を絞り詳しく解説している。

日本の領土面積は世界第61位にすぎないが、領海と排他的経済水域(EEZ)を含めた海の面積は領土の約12倍、世界第6位である。
なかでも水深5000mより深い海域の海水の保有体積は世界第1位であり、日本は深海大国である。

この深海に目を向け、4つのプレートが複雑に絡みあって作り出した日本列島の誕生と多様な生物ならびに海底資源について、上記「太平洋のレアアース・・・・」とかぶるところもあるが、著者は科学ジャーナリストという面から大変わかりやすく説明してくれている。


さて、最後の「深海大戦」の著者紹介に「米国の海洋学を学び、広範囲な科学知識と原始アニミズムや神話のモチーフを縦横無尽に駆使し、スケールの大きな作品を発表している」とありこれまた私の興味を抱かせる内容であろうと、即購入したものである。


内容は
日本周辺海域をはじめ、各地で海洋資源開発が進み、その資源が世界のパワーバランスをも左右するようになった近未来が舞台で、海洋エネルギー供給の役割を与えられている、海を生活の場に選んだ海洋民の利害関係の争いを描いたSF。


小説の冒頭はメタンハイドレート採掘基地での突如暴噴大事故の発生だ。

以前にも紹介した「深海のYrr」フランク・シェツイング著(2008年6月23日付ブログ参照)もメタンハイドレートの異常崩壊による大津波の発生だ。


将来の夢ある資源と期待されるメタンハイドレートだが、圧力と温度の一定条件化で存在するため条件が狂うと大事故になる可能性があるのだ。

およそ8千年前ノルウエー沖でメタンハイドレート崩壊によるメタンの大量噴射がおきており、噴出口の痕跡が海底に1千キロメートルに渡って広がっているという。

地球歴史上、過去5大生物絶滅災害があったとされるがそのうちいくつかはメタンハイドレートが起因だとも言われている。


夢ある資源だが扱い方を間違えると取り返しのつかないことが起こる可能性がある。
人類の英知を集めてじっくりと進めて欲しい。

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先日、ある旅行会社が主催する北アルプスの白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳の総称)を尋ねる二泊三日のハイキングツアーに行ってきました。

急に山岳のハイキングツアーに参加したのは、先月中旬に予定していたモルディブのサハリダイビングを中止としてしまったためポッカリとスケジュールに空白が出来てしまったためだ。

最近何かしていないと時間をもてあます傾向もあり、急遽、下記の二つのツアーに参加することにしたのだ。

9月20日~9月23日に四国・高知県鵜来島へダイビング。
9月29日~10月1日に白馬三山のハイキングツアー。

鵜来島のダイビングについては参加の経緯や簡単な内容について前回のブログ
(9月28日付け)で既に触れたが、更なる詳細についてはこれから作成するホームページに譲るとして、ここでは白馬三山のハイキングツアーについて紹介する。


まず、このツアーの名称は「白馬五竜・栂池自然公園・八方尾根 3日間」と言うもので、ルートは新大阪から新幹線で名古屋、名古屋から特急しなので塩尻へ、塩尻から観光バスで安曇野経由白馬村へ行くものだ。

この白馬村のホテルを拠点としてここに2連泊して、紅葉が始まった、白馬五竜・栂池自然公園・八方尾根を訪れ多種多様な高山植物を見ながら、
飛騨山脈(北アルプス)北部の後立山連峰の最高峰で日本百名山の一つである白山岳を中心とした白馬三山や、
遠く木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)などの日本アルプスの山々の雄姿を間近に眺めようというのがこのツアーの主旨である。


では、ダイビングにはまり込んでいる私が今、何故、山岳ハイキングなのか。

毎月送られてくる色々な旅行会社のパンフレットを何気なく眺めていたとき、「白馬五竜」「栂池」「八方尾根」なるキーワードがズサッと心に響いたのだ。

そうです、どれも30年も40年も前に何十回となく訪れたスキー場の名前です。

東京の学生時代から関西での社会人となってもスキーに熱中していて、遠出のスキー場と言えば信州の白馬近辺であった。

当時はスキー人口が多かったのか、交通手段が限られていたのか、スキー列車は常に超満員で窓から出入りし、床に転がって寝るのは当たり前であった。

又、リフトも少なく、リフト待ちは3,4時間が普通で、一度麓のリフトに乗ったら後は上へ、上へと行き、上手くもないのに上級者向きのゲレンデで無茶な滑り方しながら一日山の上で楽しんだものだ。

大変な思いをしながらも月に何度も出かけるほど熱中した。
人の少ないスキー場を探して北へ北へと移っていったが、その殆どは五竜、栂池、八方尾根近辺であった。

そんな熱中したスキーも、ゴルフに趣旨変えしたためか、海外赴任のためかピッタと行かなくなって30年以上が経つ。
勿論スキー道具も無用の長物と、いつの間にか処分されて今は其の片鱗さえもない。


時々其の当時のことを思い出し、一度スキーに行ってみたいと思うことがあるが、道具なし、装備なし、体力なしで実現することなかったが、そんな時見つけたのがこの「白馬五竜・栂池自然公園・八方尾根 3日間」である。

よく行っていた白馬近辺は今どうなっているのだろうか?
スキーで行くことが出来なければハイキングで懐かしい、山々、ゲレンデ、麓の町などをじっくりと見てみたいと思い参加することにしたのだ。


参加して驚いたのは参加者はせいぜい20人程度と思っていたのが、参加者は80人を超し、殆どが高齢者でかつ、参加理由が若いとき満員列車で苦労して行ったスキー場がどうなっているのか懐かしくなって参加したと言った人が多かった。

それにしても、最近の高齢者は元気だ。
一日、2,3時間も、かなりごろごろした岩の急坂の山岳登山道もあったのだが、落伍者もなく皆登りきって嬉々としていた。


さて、今回のツアーは3日とも快晴に恵まれ、木々の紅葉も始まった白馬三山を五竜、八方、栂池からと違った方向から間近からじっくり眺めることが出来、改めてその秀麗で繊細であるが雄大な白馬三山の美しさに心打たれた。

遠くには中央、南アルプスの山々の稜線がくっきりと青い空に浮かび上がる見事な眺望を満喫させて貰った。

麓の町々は長野オリンピックの影響もあったのか、明るく洒落た綺麗な町並みとなっていたが所々昔の面影が残っているところもあり、無茶なスキーをしていた若かりしころを思い起こし懐かしかった。


今回のツアーは、雄大であるがどこか繊細な山々、多彩であるが控えめである溢れるばかりの多種多様な木々に覆われた日本の自然の美しさを改めて認識する旅であった。


手近にこんな美しい自然がある日本に感謝し、もっと頻繁に出かけようと思う昨今である。

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