My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2013年11月

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台風30号がフィリピン中部を襲って甚大な被害をもたらしてから約20日が経過するが、現地から届く被害の情報は日々拡大している。

28日の新聞では、
「フィリピンの、台風30号の死者が5500人になり、行方不明者は1757人。負傷者は2万6千人を超えている。」
とあった。

だが、国際支援は日米などを中心に本格化している。

日本は、海上自衛隊の護衛艦「いせ」など3隻をレイテ島近海に派遣し物資輸送などを始め、航空自衛隊の輸送機は被災地にコメを輸送するなどの救援活動を展開している。

自衛隊の海外派遣としては過去最大となる計約1180人による支援であるという。


フィリピンは日本と同じく自然災害の多い国だ。
10月15日にM7.1の地震が南部ボホール島を襲い百人近い死亡者が出たばかりの後のこの台風災害だ。

東日本大震災では多くの国々から暖かい支援、励ましを頂いた。
今回いち早く国が大規模な支援を決定したことは大いに賛同するものである。


しかし、私個人としては、図らずも、11月12日付のブログにも書いたが、11月20日からのフィリピン・マラパスクアでのダイビング行きを中止してしまった。

その後気になりマラパスクアの被害状況をネットで調べてみるとやはり信じられないほどの被害であった。


私がお世話になる予定であったダイビングショップ:BLUE HEAVENのホームページ
よると

奇跡的に死者はないが、島の殆どの家屋が損害を受け、私が宿泊する予定であったホテルの屋根も飛ばされ、ショップも大きな被害が出て、海岸には多くのボートが打ち上げられている。

しかし、災害にもめげず、島民が一丸となって復旧を進め少しずつ明るみが見えてきている様子が窺える。

僅かで気持ちだけだが寄付もさせて頂いたが、是非とも早期の復旧を成し遂げて頂き、元気な島民の皆様や綺麗な海を早く見に行けるように願うばかりだ。


さて、突然空いてしまったスケジュールは例によって読書三昧ということになるのだが、
こんなときは何故か沈んだ気持ち晴らすかのように、平積みされた本の中からクションものに手が行ってしまう。

読んだ本は

神の起源(上下) J・T・ブラナン著 ソフトバンク文庫刊 
各760円
神の積荷を守れ(上下)クライブ・カッスラー著 新潮文庫刊 
710、750円
ロマの血脈(上下) ジェームズ・ロリンズ著 竹書房文庫刊 
各667円

共に過去の歴史事象を誘因として、現在において善・悪入り乱れて闘うアクションものだ。


簡単な内容と感想は

「神の起源」はイギリスの作家のアクションもので、
南極で超高性能素材を身にまとった4万年前の現代人風の男の遺体が発見される。
「神とは遠い過去に地球に来ていた宇宙人ではないか?」という類のテーマのものだが

洪水伝説、アトランティス大陸、ナスカの地上絵……人類史の謎に迫る。

「ダン・ブラウンx Xファイル」と言う触れ込みでだがキャッチコピーに偽り有というところか。


「神の積荷を守れ」はクライブ・カッスラーのダーク・ピット・シリーズ21弾。

エジプトでモスクが爆破され、その直後、トルコのトプカプ宮殿が攻撃され、オスマン帝国時代の聖なるイスラムの至宝が奪取された。

イスラム諸国を震撼させる事件の裏にはオスマン王朝の末裔が企む邪悪な陰謀があった。

一方、ピットたちは偶然発見した古い沈没船が運んでいた、伝説の「積荷証」を手がかりに、歴史に埋もれたキリスト遺物を追う。

第一次大戦中に当時のイギリスの陸軍大臣、キッチナーが乗った軍艦が謎の沈没をした。

それにはその聖遺物の積荷証明書を運んでいたとされるが・・・・。

毎回、ピットたちの波乱万丈の大活躍だが、やはりマンネリ化するところがある。
しかし、歴史的背景へのいつもの念密な調査は楽しめる。


「ロマの血脈」はジェームズ・ロリンズのシグマホースシリーズ4作目のものだ。

「マギの聖骨」「ナチの亡霊」「ユダの覚醒」と読んだが、
歴史×宗教×科学のハイブリッド・エンターテインメントと銘うち、今回も楽しめた。

今回は、巫女たちの占いにて西洋文明に絶大な影響を及ぼした四世紀にローマ軍の攻撃で終焉を迎えたデルポイの神殿と、1955年にロシア軍がロマ(ジプシー)の種族の村を襲撃し、大人は惨殺、子供は拉致された事件が背景だ。

占いや、予知能力等の特殊能力を持人々を集め、遺伝的に、科学的にその能力を高め、それを利用して、世界制覇を狙ロシア政治家とそれを阻止しようとするシグマホースとの闘いだ。

作中にチェルノブイリ原発の厚さ12mに及ぶ巨大な鉄鋼製の新しいシェルターや周辺の信じられないほどの環境汚染に詳細に触れており何時もいい教訓を与えてくれる。


さて、明日から日本列島最古の陸地である能登半島に2泊3日の周遊ツアーに行ってきます。
内容は後で報告します。

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フィリピン・レイテ島:我々年寄りにはしっかりと記憶されている島の名だ。

太平洋戦争の末期、この島の名がついた大規模な戦いが旧日本軍と連合軍とで行われている。


日本海軍の艦隊戦力は事実上壊滅したレイテ沖海戦と、約2ヶ月に及ぶレイテ島の戦いでは日本軍は8万人にも及ぶ大半の将兵が戦死する悲惨な戦闘が行われている。

又、米国側の総指揮官は、かつて「私は戻ってくる。(I shall return)」という台詞を残してフィリピン・コレヒドール島脱出したダグラス・マッカーサー大将であり、2年7ヵ月ぶりにレイテ島・タクロバン海岸に上陸を果たしている。


日本や米国にとってこのレイテ島は激しい戦場の地として深く心に刻まれた名であったが、11月8日にフィリピン・レイテ島に上陸した台風30号によって全世界の人に災害の恐ろしさと悲惨さを知らしめる名となってしまった。


11月8日フィリピン・中部を襲った台風30号(ハイエン)は本当に凄まじい。
日ごとにその被害の甚大さとともに台風の脅威が明らかになってきている。

「上陸した台風の中では、史上最強クラス」で、上陸した際の最大風速を秒速87.5m、最大瞬間風速を同105mと算定したと米軍合同台風警報センターが報告している。

秒速105mと言うのはとても想像できないが、米国の竜巻の強さを表すときに良く使われているEFスケール(改良藤田スケール)によると

最強クラスの「風速90以上の被害とは?」
あり得ないほどの激甚な被害。
強固な建造物も基礎からさらわれてぺしゃんこになり、自動車サイズの物体がミサイルのように上空を100メートル以上飛んでいき、鉄筋コンクリート製の建造物にもひどい損害が生じ、高層建築物も構造が大きく変形するなど、信じられないような現象が発生する。

とある。
常識では考えられない規模だが、実際にこれが発生したのだから被害も甚大だ。

11日の日経新聞電子版で
「フィリピン中部のレイテ島などが猛烈な台風30号に襲われ、死者・行方不明者が1万人に達する恐れがある。
強い竜巻並みの暴風雨に加え、津波のような高潮の発生で被害がさらに広がった。」

「甚大な被害をもたらした理由の一つは強い竜巻並みの暴風雨だ。
レイテ島の警察当局は、台風30号が通過した地域では全体の70~80%の建物が破壊されたとの見方を示す。
第2の理由は高潮の発生だ。台風30号は中心気圧が895ヘクトパスカルと非常に低かった。中心気圧が低いほど海面が持ち上げられて高潮になりやすく、さらに強風が陸に向かって吹き寄せると、大きな高潮が発生する。」

と報告している。


東日本大震災による死者と行方不明者の数は、警察庁の最新のまとめでは1万8534人だという。
刻々と届く被害状況が、いかに大きく悲惨なものか、街の家並みが消え、一面の瓦礫と巨大な船舶打ち上げられている光景はついこの間、我々が目にした光景だ。

だからこそフィリピンの災害の甚大さや、辛うじて難を逃れた人の命にも危機が迫り、今何が必要でどうすればいいのかは我々には体で実感できる。

一日も速く国を挙げての支援の活動を起こそう。


それにしても、何故こうも異常気象が続くのだろうか?


30もの台風の発生は19年ぶりで、威力歴代4位という。

気象庁によると、今年は台風の発生しやすい北緯20度以南の海で、海面水温が平年よりも高かったことなどから数が多くなっているという。

10月の台風6個、観測史上最多に 雨も平年の2倍とのこと。

世界各国でも、大洪水、異常旱魃、寒波など異常気象が多発している。


温暖化の影響であることは確実だ。

地球の気温は確実に上昇しており、気象観測の記録によると、この10年間は最も暖かかった。1万1300年前の最終氷河期までさかのぼっても、この100年のように平均気温が急激に上昇した時期はないという研究結果も今月発表されている。
主な要因は、二酸化炭素、メタンといった温室効果ガスの排出量の増加であるというのが科学者たちの一致した見解だという。


おりしも、ワルシャワで開催されているCOP19でフィリピン政府代表団が11日演説し、「祖国を襲った極端な異常気象は狂気だ。私たちでなければ、誰がいつ地球温暖化を食い止めるのか」と、涙ながらに交渉進展を訴えたという。


温暖化に懐疑論を唱えて有名人になり多数の著書を書いて金持ちになった(私も数冊購入させて頂きました)中部大学の武田邦彦教授、今こそ、この異常気象は我々人類が作り出した温暖化によるものでなく、お説の地球の気象変動の一環であることを力説していただき、異常気象で多くの方々が亡くなったのは我々の責任ではないと云ってください。

贖罪の念にかられている多くの人が安心すると思いますが・・・。


11月20日からのフィリピン・マラパスクア島でのダイビングを中止しました。
頃合をみて又計画するつもりです。

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