
台風30号がフィリピン中部を襲って甚大な被害をもたらしてから約20日が経過するが、現地から届く被害の情報は日々拡大している。
28日の新聞では、
「フィリピンの、台風30号の死者が5500人になり、行方不明者は1757人。負傷者は2万6千人を超えている。」
とあった。
だが、国際支援は日米などを中心に本格化している。
日本は、海上自衛隊の護衛艦「いせ」など3隻をレイテ島近海に派遣し物資輸送などを始め、航空自衛隊の輸送機は被災地にコメを輸送するなどの救援活動を展開している。
自衛隊の海外派遣としては過去最大となる計約1180人による支援であるという。
フィリピンは日本と同じく自然災害の多い国だ。
10月15日にM7.1の地震が南部ボホール島を襲い百人近い死亡者が出たばかりの後のこの台風災害だ。
東日本大震災では多くの国々から暖かい支援、励ましを頂いた。
今回いち早く国が大規模な支援を決定したことは大いに賛同するものである。
しかし、私個人としては、図らずも、11月12日付のブログにも書いたが、11月20日からのフィリピン・マラパスクアでのダイビング行きを中止してしまった。
その後気になりマラパスクアの被害状況をネットで調べてみるとやはり信じられないほどの被害であった。
私がお世話になる予定であったダイビングショップ:BLUE HEAVENのホームページによると
奇跡的に死者はないが、島の殆どの家屋が損害を受け、私が宿泊する予定であったホテルの屋根も飛ばされ、ショップも大きな被害が出て、海岸には多くのボートが打ち上げられている。
しかし、災害にもめげず、島民が一丸となって復旧を進め少しずつ明るみが見えてきている様子が窺える。
僅かで気持ちだけだが寄付もさせて頂いたが、是非とも早期の復旧を成し遂げて頂き、元気な島民の皆様や綺麗な海を早く見に行けるように願うばかりだ。
さて、突然空いてしまったスケジュールは例によって読書三昧ということになるのだが、
こんなときは何故か沈んだ気持ち晴らすかのように、平積みされた本の中からクションものに手が行ってしまう。
読んだ本は
神の起源(上下) J・T・ブラナン著 ソフトバンク文庫刊
各760円
神の積荷を守れ(上下)クライブ・カッスラー著 新潮文庫刊
710、750円
ロマの血脈(上下) ジェームズ・ロリンズ著 竹書房文庫刊
各667円
共に過去の歴史事象を誘因として、現在において善・悪入り乱れて闘うアクションものだ。
簡単な内容と感想は
「神の起源」はイギリスの作家のアクションもので、
南極で超高性能素材を身にまとった4万年前の現代人風の男の遺体が発見される。
「神とは遠い過去に地球に来ていた宇宙人ではないか?」という類のテーマのものだが
洪水伝説、アトランティス大陸、ナスカの地上絵……人類史の謎に迫る。
「ダン・ブラウンx Xファイル」と言う触れ込みでだがキャッチコピーに偽り有というところか。
「神の積荷を守れ」はクライブ・カッスラーのダーク・ピット・シリーズ21弾。
エジプトでモスクが爆破され、その直後、トルコのトプカプ宮殿が攻撃され、オスマン帝国時代の聖なるイスラムの至宝が奪取された。
イスラム諸国を震撼させる事件の裏にはオスマン王朝の末裔が企む邪悪な陰謀があった。
一方、ピットたちは偶然発見した古い沈没船が運んでいた、伝説の「積荷証」を手がかりに、歴史に埋もれたキリスト遺物を追う。
第一次大戦中に当時のイギリスの陸軍大臣、キッチナーが乗った軍艦が謎の沈没をした。
それにはその聖遺物の積荷証明書を運んでいたとされるが・・・・。
毎回、ピットたちの波乱万丈の大活躍だが、やはりマンネリ化するところがある。
しかし、歴史的背景へのいつもの念密な調査は楽しめる。
「ロマの血脈」はジェームズ・ロリンズのシグマホースシリーズ4作目のものだ。
「マギの聖骨」「ナチの亡霊」「ユダの覚醒」と読んだが、
歴史×宗教×科学のハイブリッド・エンターテインメントと銘うち、今回も楽しめた。
今回は、巫女たちの占いにて西洋文明に絶大な影響を及ぼした四世紀にローマ軍の攻撃で終焉を迎えたデルポイの神殿と、1955年にロシア軍がロマ(ジプシー)の種族の村を襲撃し、大人は惨殺、子供は拉致された事件が背景だ。
占いや、予知能力等の特殊能力を持人々を集め、遺伝的に、科学的にその能力を高め、それを利用して、世界制覇を狙ロシア政治家とそれを阻止しようとするシグマホースとの闘いだ。
作中にチェルノブイリ原発の厚さ12mに及ぶ巨大な鉄鋼製の新しいシェルターや周辺の信じられないほどの環境汚染に詳細に触れており何時もいい教訓を与えてくれる。
さて、明日から日本列島最古の陸地である能登半島に2泊3日の周遊ツアーに行ってきます。
内容は後で報告します。