My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2014年09月

先日(21日) 9月7日からのコスタリカ・ココ島でのダイビングより無事帰国しました。
 
帰国してから今日まで少し日が経ってしまったのは、日付変更線超えての長旅は旅行中は気が張っていたためか気が付かなかったが、やはりかなり疲れが溜まっていたところに時差ボケで帰国後は眠りが浅くなり中々疲れが取れなかったのにその上に、今回ダイビングの写真はビデオを多用したためその整理、編集にに時間がかかってしまったからだ。
 
 ということで、少し遅れたが今回のダイビングの様子を書くと、何度も言ったが、コスタリカの港町プンタレスから35時間もの船旅でやっと到着するような苦行を強いられるココ島であるが、今回のダイビングツアーの参加者は総勢17人であった。
 
日本人は私含めて5人。
58歳までに引退すると決めて、予定通りに事業を人に譲り、この3年間はしたいことをしまくろうと、計画遂行中の宮城からの夫婦。
 
川崎からはほとんどの海外有名ポイントは行きつくして、アメリカ大陸西岸の超有名ポイントガラパゴスは2回、ソコロも二回、ココ島は今回で2回目という主婦の一人旅。
 
16年も前の若い時に日本を飛び出しIT関係の仕事で生計を立て、アメリカに根ついてしまった30代の男性。
 
やはり、一癖も二癖もありそうだ人たちだ。
 
日本人以外の12人は、一人旅のドイツ女性とココ島の固有種生物を研究しているコスタリカの大学教授以外はアメリカ人であった。
 
その中には、ココ島ダイビング19回目という83歳男性、一人旅の80歳女性など、また建設業で日本の関西にも2年ほど住、息子は関西の大学に留学していたと言う親子参加など多彩な人たちだ。
 
中でも驚かされるのは83歳や80歳の人たちの、こんな船旅の苦行を強いられるツアーにも参加しようとする気力と体力だ。
 
私が過去に参加したダイビングツアで会ったダイバーの最高齢は75歳であったが、今回その記録を大きく塗り変えたことになり、また、まだまだ行けるんだと気を強くすることも出来た。
 
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               今回の参加者全員集合!!とガイド2人 
 
さて、本題のダイビングの話だが、結論から言うと、驚愕や吃驚、息をのむなど、どう表現すればいいのかわからないが、何しろ凄い、本当に来てよかったということだ。
 
ダイビングは7日間。通常3本/日(午前2本、午後1本)と2回のナイトダイビングで合計23本が計画されている。
 
私は後に述べるが、今回のクルーズ船に積載されてる潜水艇に乗船したため、
乗船日の午前の2本をスキップすることになったため、私は合計21本潜った。
 
ここでのどのダイビングもココ島の東側の小さな湾の島陰に停泊した本船から2班に分かれて、小さな2隻のボートに乗り換えてポイントへ行くスタイルだ。
 
遠くても40分、近ければ23分と移動時間も少なく疲れにくいダイビングだ。
 
毎日の行動の基本パターは朝7時に朝食、午前中に2本、1時に昼食、午後一本、そして7時半の夕食というものだが、遠くのポイントやナイトダイビングがあるときは少し時間が変更されることもあったが比較的時間のゆとりがある工程であった。
 
私が乗船したクルーズ船は「Under Sea Hunter Group」が運営している「Argo号」という船で、建造が2008年と比較的新しく、大きさも長さ400m、幅8mと他クルーズ船に比べると大きくまた私が利用したキャビンもベッドが二つあってもスペースは広く、収納場所も十分あり、私が今まで利用したどのクルーズ船より広く快適だった。
 
何よりもいつでもふんだんに出るホットシャワーと毎日の部屋のタオル交換とダイビング毎の新しいタオルが準備していてくれるのが嬉しい。。
 
おかげで、毎ダイビング後自室でホットシャワーを浴び、ベッドで横になって休めることで疲れも溜まらず快適なダイビングを続けることが出来た。
 
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            船内は広くダイビングが快適に出来るよう考慮されている(インターネットより)
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              本船は島陰に停泊し小さなボートでポイントへ
 
さて、そのダイビングの内容はというと
 
ココ島へくるダイバーの殆どがハンマーヘッド狙いであるが、その点では誰もが十分目的を果たしたものと思われる。
 
ほとんどのポイントでハンマーヘッドを見ることが出来たが、特に島南側の島から少し離れた「ALCYNOE」というハンマーヘッドのクリーニングステーションとなっている隠れ根のポイントは凄かった。
 
強烈な流れであったが、海底にはハンマーヘッド群れが行ったり来たり、頭上は更に多数のハンマーヘッドが川のようにゆっくり泳ぐ姿が見られ、その中間には多くの鮫たちがゆっくり流し、そして海底から湧き上り頭上を埋め尽くしてどこまでも続くかと思えるほどの大きなギンガメアジの群れ、さらに、ロウニンアジやイソマグロが突然現れる。そしてその空間を埋めつくすように小魚たちが乱舞する。
 
うまく表現できないが、何しろ視界360度魚、魚でそれも憧れの大物が次から次へと登場してくれるのがココ島だ。
 
35時間の船旅の疲れなどいっぺんに吹き飛んでしまう。
 
クルーズ船のスタッフに言わせると今年はエルニーニョの影響で少し少なめであるという。
一体エルニーニョの影響がなかったらどんな状態なのであろうか。
これがココ島の実力というものか。
 
19回もココ島へ来た人の気持ちが理解でき、私にしても、体力と資金力が許せればもう一度と言わず何度でも来てみたいと気持ちは十分ある。

 
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ハンマーヘッドの群れが続々と集まってくる
 
ハンマーヘッドばかりの話をしたが、それ以外にもタイガーシャーク、ガラパゴスシャーク、シルバーチップシャーク、シルキーシャークなど数多くのサメの種類を間近で見ることが出来た。
 
特にナイトダイブ時の群がるネムリブカの捕食シーンは凄いの一言だ。
 
ナイトダイブではネムリブカの捕食シーンが凄い
 
その他にもマダラトビエイ、マンタ、モブラ、キハダマグロなどは常連メンバー。
 
やはりココ島恐るべしということだ。
 
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視界を埋め尽くすギンガメアジの巨大な群れ
 
ダイビングの話をしたら尽きないが、今回、深海300mまで潜って深海の様子を自分の目でみるという貴重な経験をしたのでちょっとその体験談を述べることにする。
 
普通深海とは太陽の光が届かなくなる水深200mより深い部分のことをいうが、地球の表面積の約70%が海で、その海の80%が深海に該当する。
ということは、地球の表面積の半分以上が深海部分で、こんな広大な部分に関して人類のアプローチがやっと始まったばかりで殆どなにもわかっていないとのことだ。
 
こんな神秘で未知な深海に以前から魅せられ、映画や本を読み漁ったが、今回水深300mまででであるが深海の姿を自分の目で確かめることが出来たのだ。
 
実は今回のクルーズ船には「Deep Sea」という潜水艇が積載されていて、希望するダイバーは有料だが乗船することが出来るのだ。
 
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Deep Sea」はゲスト2人、パイロット1人の3人乗りで、直径約2.5mの透明球体形を水平に二つ割れにして、球体の下部に我々が座り、その周りは操縦装置や制御機器で取り囲まれているため、足元の一部分しか外部を見ることが出来ないが、球体の上部は360度全範囲視界が開けており外部の様子がよくわかるようになっている。
 
艇内はエアコンで快適な温度、湿度に保たれ、視界が広いためか閉塞感は全く感じられなかった。
 
実際、乗ってみて興奮しているのか、水深300mはあっという間であった。
 
しかし、深海300mは本当に全くの暗黒の世界であった。
パイロットがライトを消し再び点けるからその光のをよく見ているように言われて、点いた光の先は本当に驚きだ。
 
こんな暗黒の海にも数多くの赤い小魚、カニ、そしてナマズに似た魚たちうがごめく賑やかな世界であることが実感できた。
 
また、大きなモブラが暗黒の中、我々の潜航艇の光にあてられた真っ白な腹を見せながら優雅に転回して遠ざかって行ったにも驚きであった。
 
パイロットの話では潜航艇の電気機器が発する微弱な電磁波などにひかれてサメやモブラが寄ってくるのだという。
 
水深300mで優雅に転回するモブラ
               
ココ島は火山性の島だが、その深海部の壁はポーラスで至る所に割れ目があり細い棒状のものが無数に突出しており、手で触ったらボロボロと崩れそうな様子だった。 波も温度の変化もすくないためか浸食などが起きにくいのだろうか。
 
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                深海の奇妙なナマズの顔をした魚
 
4時間弱の潜水艇乗船料金$1800
 
高いか安いか考え方色々あるが、地球の半分強を占める深海だが、今までこの世界を実際自分の目で見た人はどのくらいいるのだろうか。
ほんの一握りのではないかと思うが、その中の一人となったということだけでも乗船して良かったと思うし、深海で見た艶やかで奇妙な形の生物のインパクトも大きく、今ではいい経験をさせてもらったと思っている。
 
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          夜の間に降った強い雨で滝の水量も凄く、海面は
     真茶だ。しかし海中は少し潜ると高い透明度だ
     赤い足が特徴的。親鳥が帰って来るのをじっと
     待っている。        
     
 
だらだらと書き続けてしまったが、もっと詳細な内容は写真など整理して後日ホームページに掲載しますので覗いていただければ幸甚です。
 
自宅からココ島まで72に時間の長旅を強いられたが、今では行ってよかった、その価値は十分あったと思うココ島であった。

 
何度も書きましたが、4月に予約して約半年弱、病気も怪我もなくよく頑張りました。
貧乏人根性の私としては、自己都合でのキャンセルは100%払込んだ費用が返ってこないとなると必然的に頑張ってしまうわけです。
 
おかげでいい目標となって、無茶なことはせず、体調が悪ければすぐ休むなどして、あと一日ありますが、無難に乗り切ってきました。
 
 
アメリカ大陸西側で大物を好むダイバーに3大絶海の孤島ポイントと云われている、北からメキシコのソコロ島、コスタリカのココ島、エクアドルのガラパゴス諸島があるが、すでに20112月にソコロ島と今回のココ島。
残るはガラパゴス諸島ということになるのだが・・・。
 
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ここは超人気ポイントで1年前には予約しないといけないという。
 
キャンセルに関する内容はほぼ同じだから、一年間もストイックな生活を強いられるのもたまらないので私には実現は難しそうだ。
 
ただ、こまめにネットを調べてキャンセル空きを見つける手はありそうだが、いつのことになることやら・・・。
 
 
さて、遠い先の話は置いておいて、今回のダイビングの話に戻すと、ココ島は案内書によると
 
「中米のコスタリカの島。 コスタリカ本土から南西550Km、東太平洋上に浮かぶ孤島で、断崖絶壁が取り囲み、年間降水量は7,000mmにも及ぶ。 熱帯雨林に覆われ、豊かな動植物がい今も数多く残っている。」
 
とある。
 
ここに至る道のりは大変だ。
 
(神戸)から伊丹/羽田:7時間(空港待ち時間含む)、羽田/ロス:11時間 ロス待機:4時間、ロス/サンホセ:6時間 サンホセからプンタルナス港へ移動、乗船等:9時間、港/ココ島:35時間。
何と行くだけで72時間、フル3日もかかるのだ。
 
やはり、ちょっとやそっとでは行けない秘境の場所なのだ。
それだけ期待も大きく、胸躍ると言うことか・・・・。
 
さて、ダイビングをはじめて約10年。
今までに仕事や旅行でも行くことが無かった色々な国々へダイビングを通じて行く機会を得たが、中南米は初めてで興味津々である。
 
 
コスタリカはあまりなじみはないのだが、なんといっても最近の話題はW杯での大活躍である。
 
“死の組”と呼ばれたD組でW杯優勝経験を持つウルグアイ、イタリア、イングランド、そしてユーロ王者であるギリシャにオランダと強豪国だらけの中で、コスタリカは世界を驚かす快進撃を見せた。
 
1次リーグでは優勝経験国のウルグアイとイタリアを下し、イングランドとも引き分け、大方の予想を覆してD組を首位で突破するという快挙見せたのだ。
 
決勝トーナメント1回戦でもギリシャをPK戦の末に下し初の8強に名乗りを上げ、更なるコスタリカ旋風を巻き起こした。
 
準々決勝ではW杯で毎回のように優勝候補に挙げられる強豪オランダと対戦して、危ない場面は多々ありながらもゴールを許すことはなく、始終強気な姿勢を見せ続けたが、惜しくもPK戦で敗れた。
 
大会を通じて抜群の機能性を見せた組織的な守備は最後まで崩れず、失点はウルグアイ戦のPKと、ギリシャ戦のパワープレーに屈した計2ゴールのみ。
 
 
人口500万人足らずの小国が何故もこう強く頑張れるのだろうか??
 
コスタリカの守護神ケイロール・ナバスは試合後
 
「我々は負けなかった。今回のW杯では素晴らしい経験をさせてもらえた。全力を尽くして戦ったし、サポーターも応援してくれた。みんなの力が一つになった時、大きな力が生まれる」 と語ったと聞く。
 
個々の優れた力も大事だが、それを如何に生かし、まとめ、大きな力にすることが必要なのであろう。
 
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コスタリカの快挙に国民は勿論大感激であるが、メディアも称賛を惜しまない。
 
コスタリカはオランダよりもはるかに優れていたということを表わす記事が記載されていたとインターネットで紹介されていた。 それによると
 
「ガリア・モラーダのほうがチューリップよりも美しく咲き誇った。 ゴーダチーズは穴だらけだったが、トゥリアルバのチーズは粘り気があった。 チリポ山が低地の国を見下ろしていた」 と書いたという。
 
 
ガリア・モラーダというのはコスタリカの国花で、和名は「ムラサキヒノデラン」。その名のとおり紫色の美しい花を咲かせる。 トゥリアルバは牧畜業が盛んな場所で、濃厚なチーズが名産だ。 チリポ山は標高3820mの国内最高峰。山頂からは西に太平洋、東にカリブ海が見渡せる。
 
名所や特産品を引き合いに出しながら、コスタリカの優越性を説いているのだ。
 
引き合いに出されたものはコスタリカ国民にとっては誇り高く、自慢できるものなのであろう。
 

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ちょっと調べてみると
ガリア・モラーダ は蘭科の紫の可憐な花だ。
トゥリアルバはトゥリアルバ火山(標高3,328m)の麓に広がる酪農地でここで生産されるチーズはコーヒーとともに有名とのこと。
チリポ山はコスタリカ最高峰で標高3819m。先住民からは神聖な山として崇められた。
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なるほど、コスタリカの国民が誇りに思っているのも窺える。
 
しかし、ちょとっと奇妙なことに気が付いた。
 
コスタリカの国章はカリブ海と太平洋、中央に三つの火山と大航海時代の船が描かれていて、この三つの火山はイラスー(342m)、ポアス(2704m)、アレナル(1633m)火山が噴火している状態が描かれたものだという。
 
共に三つの山は活火山で観光資源となっているが、この国最高峰で先住民から神聖な山と崇められ、かつ大きな観光資源となっている山が国章に描かれていないのだ。
活火山でなく、かつ、高さを持って尊しとせず というところか。
 
我々日本人から見るとちょっと不思議な気がする。
国の最高峰で霊山となれば常にシンボル扱いだが・・・。
 
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どうも寄り道ばかりで、火山のことになると小さい事まで気になってしまう。
 
さて、これから行くココ島のことを少し
 
世界中のダイバーが目指す聖地云われ、コスタリカの本土から南西約550㎞離れた絶海の孤島で、約250万年前の火山活動の地殻変動で形成されたこの島は、複雑な地形で、岩場や滝などがあり陸でも海でも多種多様な生物が生息する。
最高点は、海抜634m。年間の降水量は7,000mmと豊かな水量を擁し、動植物の固有種も多く見られる。
 
1997年には、ユネスコの世界自然遺産に登録された。また海洋学者のジャック・クストーが『世界で最も美しい島』と評していることや、映画「ジェラシックパーク」の切り立った緑の崖には幾筋もの滝が見える冒頭のシーンがこの島で撮影されたことなどでも有名となっている。
 
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見られる生物は
ネムリブカ、ハンマーヘッドの群れ、イルカ、マンタ、マーブルレイ、バショウカジキなどを常時見ることができ、さらにジンベエザメにも出会えることも。
ほかにもマグロの大群やシルキーシャーク、クロトガリザメ、ツマジロ、カジキ、深海魚など、驚きの海中世界が広がる。 また、不思議な風貌のレッドリップ・バットフィッシュを含む少なくとも27種の固有種が生息しているとのこと。
 
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やはり興奮してしまいます。
 
待ちに待ったダイビングです。
 
「世界中のダイバーが目指す聖地」に何とか無事に到着して、憧れのハンマーヘッドの群れに囲まれる夢を実現したいものです。
 
(96日付け日経新聞夕刊の”野のしらべ”というコラムに葛西臨海水族園前園長の西氏がアカシュモクザメ(ハンマーヘッド)のことを書いておられたが、それによると
 
「サメは世界で490種ほど知られていて、その中で人を襲うのは30種ほどに限られている。 アカシュモクザメはこの30種の中に入っているが、死亡事故は報告されていない。」 と書かれていた。
 
知らなかった、人を襲うが死亡事故に至ってないという事か。
”ハンマーヘッドに囲まれたい”という夢は危険なことなのか?
 
でもやはり・・・
 
 
それでは気をつけて行ってきます。
 
(今回の掲載写真は全てインターネットより拝借させて頂きました)

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