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先日、「名古屋地方裁判所民事第2部」という見慣れないところから分厚い封書が送られてきた。思い当たることもなく、不審に思いながらあけてみると「破産手続開始通知書」と「破産債権届書」なる書類とその説明書が同封されていた。

要は、私がプライベートで所有している数少ないゴルフ場の経営会社が破産手続きをしたから、会員権を持っている債権者は「債権届書」を裁判所へ送って来いということである。

このゴルフ場の名前は現在「三重中央カントリークラブ」というが、その前は「榊原カントリー倶楽部」といって、三重県の白山町にある。

榊原といえばご存知の方も多いと思いますが、平安時代、この地が七栗(ななくり)卿と呼ばれていたころ、才女・清少納言が「枕草子」に、「湯は七栗の湯、有馬の湯、玉造の湯」と謳った日本三名湯のひとつ、この「七栗の湯」が現在の榊原温泉なのです。

今でも、湯の瀬川のせせらぎが聞こえる静かで、日頃の喧騒から離れられ、柔らかく滑らかな安らぎの温泉です。

私が数年間、三重県伊勢市に単身赴任している間、この温泉とゴルフが楽しめるということで購入したゴルフ場がこの「榊原カントリー倶楽部」で、週末の土曜日、ゴルフと温泉を楽しんだあと、実家の神戸に帰ることがよくあった。

神戸に勤務が変わってすでに5年ぐらいたつが、この間、距離が離れたこともあり、ほとんど利用することなく、年会費を払うだけの会員となっていた。
このような状態でゴルフ場経営会社が倒産とは!! 踏んだりけったりだ。
会員券が今の時代換金できそうもないことは覚悟していたつもりだが、勝手に倒産され、一方的に“無価値”にされることには我慢できない。

近年ゴルフ場の倒産が増えているとの話が出て久しいが、最近の状況を調べてみると

「昨年のゴルフ場の倒産件数、負債総額は、ともにピーク時の平成14年に比べて半減し、ひとまず大型のゴルフ場倒産時代は終焉を迎えたとみてもよさそうだ。

民間の信用調査機関・帝国データバンクによれば、昨年のゴルフ場の倒産件数は全国で49件。前年比では5件減少し、また倒産数がピークに達した平成14年の108件に比べ半減した事が明らかになった。
21世紀に入り、預託金問題の抜本解決とも言うべき民事再生に代表される法的整理が相次いだが倒産ラッシュ時代もひとまず終焉したということができよう。

負債総額は約6890億円。こちらは前年に比べれば微増。
それでもピークの平成14年の約2兆1898億円に比べると3分の1まで縮小している。

一昨年はなかった負債500億円以上の倒産は2件。
ピーク時は負債1000億円以上の倒産が相次いだことを考えれば、大型倒産時代も終りを告げたとみていいだろう。」という記事があった。

かなり倒産が減ってきた中で、私のゴルフ場が倒産とは、もう少し頑張ってくれればと思うのだが。
また、ゴルフ場の倒産にも色々な方法があることを知った。

破産法、民事再生法、会社更生法などだ。
破産法とは、会社又は個人(債務者)が債務超過・支払い不能になったとき、破産管財人によって財産を公平に分配する手続きのこと。(全財産をすべての債権者に平等に配当)

民事再生法とは、2000年4月より施行されたもので、主に債務者の事業・経済生活の再生を図ることが目的として作られたもの。再生債務者に破産など原因が生じる恐れがあるときは、手続きの申立ができます。ゴルフ場の倒産で多いのはこれである。
行き詰まったゴルフ場経営者にとって、”駆け込み寺”のようなもので ゴルフ場を手放さずに借金だけを棒引きして貰える便利な法律です。一方の会員と言えば、有無を言わさず預託金の大幅カットを迫られる。

会社更生法とは、窮境にあるが再建の見込みのある株式会社について債権者、株主その他の利害関係人の利害を調整しつつ、その事業の維持更生を図ることを目的とするもの。(適用は一部の株式会社にだけしか適用されない。有限会社や合資会社及び医療法人などのその他法人や個人企業は申請できない)

今回の私のケースは破産法の適用だ。しかし、このゴルフ場はすでに「榊原カントリー倶楽部」の経営者「榊原国際観光蝓廚ら「蝓.錺轡鵐肇鵐螢勝璽函廚坊弍勅圓般樵阿癲峪綾澱羆玽ントリー」と変わっている。
 
経営が変わるときに、会員は新たに追加金(会員証額面の半額程度)を払った経緯があり、今回の破産の適用はどうも旧の会員証の部分であって、新の会員証、会員の扱いに並びにゴルフ場の運営ついては現状どおりのようだ。

いずれにしても、どのような決着となるのかこの世の中色々勉強させてもらえるが、いつも高い授業料についている。賢い消費者になりたいものだ。

掲載写真は「椿ゴルフ」
http://www.mmjp.or.jp/tubaki-golf/newsfail/1news.htmlより