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温暖化を加速させるガスとして、我々のイメージでは、
工場の煙突や自動車のマフラーからの排出される石炭や石油の化石燃料の排ガスに含まれる二酸化炭素ガスがまず思い浮かぶが、
炭酸ガスの21倍もの温暖化に悪影響をもたらすメタンガスについては、
その削減とかが大きく叫ばれていない。

地球温暖化をもたらすガスとして、
その影響度の63%が二酸化炭素で、18%がメタンガス、ハロカーボン類が13%といわれている。
 
温暖化を起こす要因のガスの内、約2割がメタンガスである。


メタンガスは地球に蓄積されたものとしては、
永久凍土や海底深くにメタン・ハイドレードといって、
膨大なメタンガスが氷のような状態で、閉じ込められており、世界中で発見されている。
その量は原油の2倍もと推定する人もいる。

だが、最近、北極圏の永久凍土が考えられないペースで溶け始めている。 
この溶けた永久凍土の中には、数万年前のメタンガスが閉じ込められていたのだが、

永久凍土が溶けることにより膨大なメタンガスが大気に放出され、更なる温暖化を招き、温暖化を加速する。

すでに加速でなく、温暖化が暴走し始めたと表現する人も多い。

ハイドレードとして蓄積されたメタンガスは化石燃料の代替と期待される面があるが、

一方で、メタン・ハイドレードは過去に起きた壊滅的な気候大変動の元凶であって、もしかしたら同じことが繰り返されるのではないかと危惧する研究者もいる。

最後に起きた急激な気候変動は、約5500万年前、始新世の温暖化だ。

極地から氷が消え、南極大陸に木が生えた。

徐々に進行していた温暖化の影響で、約5500万年前に海水温が転換点に達し、凍結していたメタン・ハイドレードが融解した。
閉じ込められていたガスは、海面にぶくぶくわき上がり、気温の急上昇を引き起こした。

また、約2億5000万年前の大量絶滅であるP-T境界(古生代と中生代の境目)に関しても、非常に大規模な火山活動→海底のメタン・ハイドレードの大量放出が原因という説がある。

過去に想像を絶する大規模な気候変動を起こしたかもしれない、メタン・ハイドレードが今北極圏では既に大気に放出され始めたのだ。
本当にもう待ったなしだ。

英国「インディペンデント」紙が想定した地球の温暖化シナリオの最終章を紹介すると

「地球平均温度が6.4度上昇した場合、海洋の温暖化は、海洋堆積物の下部に閉じ込められているメタン・ハイドレードの放出を招くことになる。
メタンの火の玉が空を引き裂き、更なる温暖化を引き起こすのだ。
海は酸素を失って停滞し、猛毒の硫化水素ガスを放出してオゾン層を破壊する。
砂漠はほとんどすべてが北極圏にまで到達する。
想像もつかないほどの凶暴なハリケーンが地球を周回し、射流洪水は土壌を剥ぎ取る。

人類は、極地に逃れることの出来た僅かな数に減る。
地球はこれまで何億年も経験したことのない高温と化し、 ほとんどの生命は吹き消されてしまう。」

恐ろしい地球の終焉だ。

今までは、遠い昔より地球に蓄積されたメッタンガスの話であったが、現在発生しているメタンガスに目を向けると、

牛や羊、山羊などが温暖化の促進に関与しているって、知っていましたか?

牛たちは反芻動物といって、体内に4つの胃を持ち、この中の第一の胃で、人間がうまく利用できない繊維質や質の低いタンパク質を含む草を反芻させながら発酵させ、肉や乳に変換しているのです。

いうなれば体内に大きな発酵タンクを持っているのです。

発酵ですからガスが発生します、牛はそれをゲップとして出します。ゲップの1/3はメタンです。

1頭の牛が出す1日のゲップは、家庭の風呂の約5倍、1000~1500リターで、其の内、メタンガスは400リターもあります。

1頭の牛のげっぷは、1年間で、乗用車が1万キロ走ったのと同等の温室効果をもたらします。

現在地球上には水牛を含めて15億頭の牛が、羊、山羊など反芻動物全体では30億頭いるといわれている。(全世界の車は10億台といわれ、牛のほうが圧倒的に多い・・)

全世界の反芻動物のゲップはメタンの世界年間排出量の16%を占め、世界の温室効果ガスの約5%にも該当する。

これに対して政府、関連業界もなんら手を打ってないのが現状だ。逆に酪農業者の保護ならびに飼育頭数の増加を助成している。

中国の食生活は西洋化を受けて、最近の10年間で牛肉の一人当たりの消費量が1.5倍にもなり、更なる食の西洋化が進めば家畜より発生するメタンガスは増大する。

先進国で牛肉を食べる量を20%減らすだけで、全世界の二酸化炭素の排出量を9%も減らす効果をもたらすという。

反芻動物の胃の中でメタンが発生しにくい酵素なども研究されていくとも聞くが、もう時間がない。

我々の食生活を含め例外なく打てる手は実行すべき時なのだろう・・手遅れでなければよいが・・