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楽しいコモド諸島ダイブサハリから帰国してからは、戦後最大の世界金融危機の荒波にもろに巻き込まれ、翻弄されっぱなしの1週間でした。

コモド諸島でダイビングをしていた先週は、携帯電話もつながらない、自然の中でのんびりと平和な生活(実際はアメリカ発の大暴落が月曜日から始まっていた)をしていた。

金曜日、デンバサールについて携帯がつながり、月曜日からの経済変動を知ったが手の打ちようもなく今回の旅行の締めくくりとして、ケチャックダンスとエステを楽しんで、帰国した。

帰国してからの月曜日からは、毎日、毎日下がる株価に、イライラ、ヒヤヒヤしながらも、日経平均の10,000円は堅持してくれるものと期待していたが、あっさり突破され、信用取引での“追証”の対応に追われる日々となった。

 注:追証
信用取引における追加保証金のこと。建玉の評価損や代用有価証券が値下がりしたことによる評価損額等により、当初に差し入れていた委託保証金からその必要保証金や評価損額等を差し引いた額が一定の水準を下回った場合に、その水準を満たすだけの金銭(または代用有価証券)の差し入れが必要になる。追証の差し入れは翌、翌営業日の正午まで入れないと強制的な信用株の清算がされる。


超簡単に言うと、手持ちの株(信用で購入したもの及び保証とした自己株)の評価損が大きくなったから、その分現金を振り込めということだ。

月曜、火曜(7日)との損失は、普通預金の取り崩しでしのぎ、まさかの対応のため投資信託の解約手続き(現金化は4営業日後で翌週の連休後の火曜)をしておいたが、
翌水曜日、そのまさかが起きた。

「8日暴落、日経平均952円58銭安=5年3カ月ぶりの安値」
とニュースが飛びかう。

すでに前日含め4日間で1200円も下落しており、今年に入って3000円下げている中、この暴落である。

歴代3番目の下げ率で、下げ幅の大きさは18番目だという。

第一位は 1987年10月20日 米国ブラックマンデー  -14.9%
第二位は 1953年5月3日  スターリン暴落     -10.0%

この下落は私には強烈なパンチだ。 即現金化できる資産も底をつき、まさかにと解約した投資信託は来週しか入金しない。 
とても金曜日の正午までにはこの暴落による損失分を穴埋出来そうもない。

色々悩み、昨年夏には大きな評価益があったものが、一転大損失となってしまった信用株であるが、ここで全量処分し、きれいさっぱりとし、出直すことにした。

私の株式投資のスタンスは購入した株は、購入後、さらにその会社に底入れし愛着を感じるようになってしまい、
評価がプラスであろうとマイナスであろうと中々手放さない傾向がある。

今回の手仕舞いで、高い勉強代となったが、捲土重来を期して出直します。

でも何故、こんな史上3番目という程の暴落が今起きるのか、上位の「ブラックマンデー」や「スターリン」の時は突発的な要素で下落率が大きくなっているが、
今回はすでに大幅な下落があって、更なる大暴落である。

暴落のきっかけは「先物による暴力的な大量な投売り」が入り、周りの投資家がつられパニック状態になって売りが売りを呼んだ。

何か、どこかの戦略的な意図を感じるが、そうであれば社会全体に対する犯罪的行為である。

もともとパニックは起きやすい状況であった。 「恐怖指数」というのを知っていますか。

恐怖指数(VIX)とは?

アメリカのCBOE(シカゴ・オプション取引所)が作り出した「ボラティリティ・インデックス」の略称で、VIXはS&P500を対象とするオプション取引の値動きを元に算出・公表されており、
このVIXは将来の投資家心理を示す数値として利用されており、「恐怖指数」という別名が付けられています。

恐怖指数は、通常時10~20の範囲内動き、相場の先行きに不安が生じた時に数値が大きく上昇する特徴があります。

 1997年10月 アジア通貨危機   38.20
 1998年8月  ロシア通貨危       45.74
 2001年9月  アメリカ同時多発テロ  43.74
 2002年7月  エンロン不正会計事件  45.08
 2003年3月  アメリカのイラク侵攻  34.69

過去の指数を見ると、大きな出来事が起きた後は大きく上昇している。

それでは、現在のVIXというと、掲示のグラフのように今年の9月ごろから急激に上昇して、10月8日時点で60近くまで達している。 
過去最高の「恐怖」度である。

このような状況で、大量の投売りがあればひとたまりもない。意図的な策略があるなら本当に許せない。

この一週間個人ベースでも世界経済状況に振り回される一週間であったが、この年になり貴重な勉強が出来たと割り切(高い勉強代だが)次に活かしていこう。