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先日(12日)、東京で一泊後無事メキシコ/コスメル・カンクンのダイビングより無事帰国しました。

永年抱いてきた憧れのカリブ海ダイビング。

私のダイビングの嗜好が大物・群れ・地形であることで、今回のダイビングには今までとは多少違った面を期待していた。

それは、今までは余りよくない透明度や、流れの強い中なかでの水中撮影を強いられ、じっくり構えて写真を撮ることが少なかった。

だが、カリブ海でのダイビングでは煌く太陽の下、
どこまでも透き通った海で心行くまで撮影を楽しめるのではないかと期待してのカリブ海行きである。

又、4年ほど前にパプアニュウギニア(PNG)のケビアンでのダイビング時、
カンクンでダイビングショップ・
QUEEN ENGEL を経営している村上頼子さんに偶然お会いして、
ダイビングや写真の話などで意気投合し、是非今度カンクンでお会しましょうと別れて以来の4年ぶりの再会が果たせるのだ。


今回のダイビングの工程は

コスメル島で3日x2ボートDIVE+チャンカナブ国立公園ビーチダイビング
セノーテ 2DIVE
カンクンで 1日x2ボートDIVE 
そして最後に チチェン・イッツァ遺跡 ツアー 

である。

ダイビングが午前中の2本だけで午後は全くフリーで、
今までは潜れれば一日4本などが当たり前の潜り倒すタイプのダイビングスタイルであったが、
今回、午後はリゾートライフをエンジョイしようと(此処ではこれが普通のダイビングスタイル)余裕ある工程だ。

今回の宿泊はコスメル島ではダウンタウンから少し離れた「Fiesta Americana Cozumel Dive Resort」で、
ホテルにダイビングセンターが併設され、かつ町から離れており、
ダイビングのない午後にリゾートライフをエンジョイするには格好の立地条件のホテルだ。

カンクンではホテルゾーンの北端にあり、何キロにも及ぶビーチが
一望できる「Krystal Cancun」で、
夜遊びにもダイビングにも最適な場所にあるホテルだ。


確かに、コスメル島では3日の内、一日はオプションのチャンカナブ国立公園ビーチダイビングに参加したが、
残りの二日はユッタリと浜辺やプールサイドのサンデッキに横たわり日光浴や読書を楽しむことが出来た。

が、コスメルでは立地条件からか、昼や夕食に町をうろついて摂ることになりホテルは寝るだけになってしまった。


さて、肝心のダイビングは、確かに透明度は高いが、天候が今一であったためか、吃驚するほどではなく、
ポイント毎の変化が少なく、魚影も余り濃くなくチョット残念であった。

ただ、カリブ海の固有種であるフレンチエンジェルフィッシュ、グレーエンジェルフィッシュ、
クイーンエンジェルフィッシュなどの鮮やかな姿が普通に見られじっくり観察が出来た。


だが、今回は今まで体験したことがない貴重な経験をさせてもらった。

セノーテダイビングだ。

セノーテとは、聖なる泉という意味で、ユカタン半島には低平な石灰岩地帯の地下を流れる水脈があり、
ここに水面下では決して形成されることのない鍾乳洞が見られる。

それは、氷河期の海水準低下時に形成された地下川型洞窟が後氷河期の海面上昇にともない、
地下水位が上昇することによって洞窟全体が水没して出来たもので、このような洞窟の天井の一部が崩落した陥没ドリーネがセノーテだ。


今回行ったセノーテはカンクンのホテルゾーンから2時間ばかりのチャックモールというところである。

大きな穴から差し込む太陽光が作り出す光のカーテンが美しく、奥に広がるダイナミックな鍾乳洞が見ごたえ十分だ。

石灰層でろ過された無限の透明な水に満ち、静寂で、神秘的で息をのむほど幻想的な光景である。

又、途中にはエア・ドームという空間があり、一度水面に浮上し、内部をじっくり観察できる。

ドーム内には、地上から水を求めて伸びた木の根、
サンゴや貝の化石、鍾乳石なども見られ、長い年月をかけて
作りあげられた壮大な鍾乳石は、太古の歴史を感じさせられた。


全く、地形好みの私には堪らないダイビングだ。

私がもっと若かったら、ケーブダイビングのライセンスを取得して、ユカタン半島の何千ものあると言われるセノーテを潜り倒したいところである。


今回のダイビングでは4年ぶりに村上さんにお会いでき、
昔話に花を咲かせことも出来、水中写真も出来は別としてじっくり撮りこむ事も出来た。

何よりもセノーテでの新しいダイビングスタイルを経験することができたが、
ケーブダイビングのほんの入り口を覗いたに過ぎず、もっと奥の深い部分を経験してみたいが・・・・


1,2月には私がまだ遭遇していないバンショウカジキが高い確率で見られるとのこと、セノーテダイビングをかねてもう一度行ってもいいかなと思っていますがどうなるやら。