
ここ最近、ブログやホームページの作成が滞っていた。
それは、何時も使っているノートパソコンのハードディスクが大きな音を出し始め、起動時間も応答速度も極端に遅くなって、イライラして作業が進まなかったためである。
私は新し物好きで、かなり前のNECの88や98の時代からパソコンで遊んでいたため、今でも家には何台ものパソコンがあり、稼働中である。
WindowsXP のものが デスクトップ、ノート、モーバイルPC
Windows7 のものが デスクトップ、ノート
それにAndroidのスマホにタブレット。
どれも健在であり、用途別に使い分けていたが、最近XPのものがやはり年代ものであるがためか不調が目立つようになってきた。
私は、Windows7でのワードやエクセルのインプット作業が慣れなく、ブログやホームページのインプット作業はもっぱらWindowsXPのものに頼っていた。
そこに来て、まず今年の初めにXPのデスクトップのハードディスクがおかしくなり、
現在はデータの保管用にしか使用していない中で唯一の頼りのXPのノートパソコンのハードディスクが不調になってしまったのだ。
XPでしか使用できないダイビングのデータ取り込みソフトもあり、XPのノートパソコンの不調は私にとっては一大問題であるのだ。
この二週間、問題解決に掛かりきりでブログの作成どこではなかったのだ。
まず、ハードディスク(HHD)の不調は、これを交換する必要があるが、どうせならば起動時間などが劇的に短縮できるフラッシュメモリーのSSDに交換することにした。
私の古いパソコンにも対応するSSDをさがしネットで取り寄せた。
しかし、同梱のHHDのデータ引越しソフトがうまくインストールできずソフトメーカーに色々聞いたが原因が分からず、
最終的にはこのソフトがCDドライブからブースト出来ることを教えてもらい何とかHHDのデータをSSDにコピーし、そのSSDをパソコンに組み込むことが出来た。
こう書くと簡単であったように感じられるが、一つずつ作業段階で古いパソコンであるが故の問題も多くあったが何とかやりきり、その成果は苦労した分だけひとしお大きく感じられる。
今まで起動に10分掛かっていたものが1分以内に、応答時間もすばやくなり、何よりもいつ壊れても不思議でないような大きな音に悩ませれていたパソコンが全く音をださず、サクサクと動作してくれるようになったのだ。
これであと二、三年はXPを使い続けることが出来そうだ。
さて、ブログが更新できなかった理由を長々と書いたが、パソコンが不調であったときに読んだ本がサイモン・トイン著「サンクトゥス」だ。
この本の照会文に
「トルコ南部の都市ルインにそびえる城塞――世界最古の巡礼地<シタデル>。
ある日、その頂きから一人の修道士が奇妙な姿で身を投げた。修道士の体内から発見された謎の携帯番号と不可解な暗号。
それは古代よりひた隠しにされてきた城塞の秘密を脅かす、古の預言の序章だった―― 圧倒的スケール感で描かれる超大型ノンストップ宗教ミステリー」
「高度な着想の陰謀サスペンスで、これより期待できるデビュー作など存在しない。 ダン・ブラウンにはさようならだ」
とある。
「謎解き」「歴史」「アクション」 私の好みのキーワード三拍子が揃い、「ダン・ブラウンよさよなら」とあり、さらに今年の秋催行人数に至らず行くことが出来なかったトルコが舞台だ。
言うまでもなく、書店で見かけて即購入した。
「サンクトゥス」とはラテン語で(神聖な)という言葉に当たるが、著者は「聖なる民」の意味としている。
サンクトゥスが古来よりひた隠してきた<神体>を巡る謎解きとアクションであるが、
短い章を積み重ね、何人もの登場人物を描き分けながら、話の転回はスピーディで飽きさせず最後のクライマックスへと突き進んでいく。
しかし息を呑む衝撃のラストと謳っているが、いくら想像の話といっても・・という感想である。
叉、謎解きもあまりストーリの転回に大きな意味を持たせてなく残念である。
著者は20年間、テレビの世界で活躍したあと、作家の世界へと転身し、本書がデビュー作で、全部で3部作とのこと、次作が楽しみだ。
だが、話の転回以上に興味を持ったのは東ローマ帝国のユスティニアヌス1世が建造したガジアンテップ城があるガジアンテップの街の描写である。
ここは古くから交通の要所として栄え、直ぐ近くには、紀元前300年、アレキサンダー大王の時ギリシャの植民都市となりさらに、紀元前64年にローマ帝国に占領され、シルクロード上の中継地点として大いに栄えたゼウグマ町がある。
ここで発見されたローマ時代のモザイク画が有名でガジアンテップの博物館に展示されている。
益々トルコへの興味を沸き立たせる本でもありました。
「サンクトゥス(上、下)」 サイモン・トイン著
アルファポリス刊 各1600円
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