イメージ 1
今年は静かな正月を過ごすことが出来た。

12月中旬から年末までマーシャル諸島に滞在していて、体が熱帯仕様の状態で帰国し、この正月の寒波に遭遇したため、寒さがひときわ体に堪え、家に蟄居することが多かったのだ。

おかげで、この期間に部屋の隅に平積みされた本を読み、新聞やインターネットで気になる経済や政治についてのニュースを深く読みことが出来た。


新春から市場は明るい雰囲気だ。

2012年11月、衆議院の解散と12月の総選挙の日程が決まったことを株価はじめマーケットが歓迎し、1月1日に米国で財政の崖を回避する交渉が合意(米議会は2カ月ほどの猶予を得たにすぎないのだが)に至ったことが後押ししお祝いムードとなった。


12月31日~1月4日にかけての世界の株式市場では、主要20カ国・地域のうち、この間休場だったロシアを除く19市場で株価指数が上昇した。

最高がアルゼンチンの+4.98% 。 
最低が韓国の+0.75%。 
日本は1月4日のみだが;2.82%上昇している。

世界の市場が米国の財政の崖の回避に安堵し株価の上昇が続いているが一人蚊帳の外にあるのが韓国だ。

韓国のウォン高傾向が止まらず、年末から1月10日までの株価も殆ど上がらず冴えない状態だ。

ウォン高は米国などの量的緩和でリスクマネーが流入しているのが主因で、日本の金融緩和への期待で進んだ円安もウォン高を助長しているとの事。

国内総生産(GDP)に対する輸出額が5割の韓国にとって、ウォン高は減速傾向にある景気の足をさらに引っ張りかねなく、鼻息の荒かった韓国も新しい大統領には難しい舵取りが求められるようだ。


さて、日本では11日の閣議で経済再生へ10.3兆円の国費(内5.2兆円が追加国債発行)を投入し、政策金融などを含む事業規模は20.2兆円の緊急経済対策を決定した。

この経済対策により実質国内総生産(GDP)を2%程度押し上げ、60万人の雇用創出効果を見込むとの事。

これを受けてか、11日の日経平均は1万800円を回復し、一時1万830円43銭と1年11カ月ぶりの高値をつけ、円も下落し一時89円前半と2年半ぶりの円安水準となった。

本当にこれでデフレを脱却し、景気を回復できるのだろうか? 
今まで20年も30年もやってきた公共事業のバラマキと同じで日本の財政を更に悪化さすだけではないのだろうか?


日本の今後の景気の動向や課題について識者の意見を日経新聞の記事より拾ってみた。


○円安・ドル高の背景に「シェール」も (11日付)

2020年ころに米国はサウジアラビアを抜いて世界最大の産油国となり、30年ころには北米は原油輸出へと転じる――。
国際エネルギー機関(IEA)は昨年11月、こんな見通しを発表し市場の関心を集めた。

「シェールガス革命→米景気回復→米金利上昇」という楽観シナリオや米国の通貨政策変更の可能性を考えれば、1ドル=100円とか110円といったレベルまで円安が一段と進むことも十分に考えられる。

○日本の「三つ子の赤字」は懸念材料 (11日付)

「財政赤字と最近の貿易赤字及び経常収支赤字定着の可能性の高まり。
日本が『三つ子の赤字』に直面し始めているとすれば、米国と日本の立場及び国力が逆転することを日本の『赤字化』は意味している」。


○円安・株高復調で持ち高増やす動き、決定会合までにリーマン後高値(11日付)

日経平均株価は21~22日の日銀金融政策決定会合までにリーマン後高値の1万1339円を目指す展開とみる。
会合後はいったん材料出尽くしで調整が入り、株価は5%程度押し下がることもあり得る。


○ジェイ・タルボット氏(フィデリティ投信ポートフォリオ・マネージャー) 9日付

「当面の展望は明るい。中国景気が昨秋以降に底入れしたのを背景に上昇が見込める。
円安・ドル高に加え、安倍新政権が積極的な財政出動で国内景気を刺激し、企業業績の改善が見込める」

○アンドリュー・ローズ氏(英シュローダー日本株担当ファンド・マネージャー)

 「ひとまず、3月末までは上昇が続きそうだ。その後も調整を挟みながら上昇し、日経平均は年末に1万2000円程度まで上がるだろう。海外投資家の日本株の保有比率はまだ上がっていない。海外マネーの流入が続く」

 「懸念は日中関係の悪化だ。昨秋に中国で日本車の販売が落ちたように、企業業績に大きな影響を与える。米国では『財政の崖』問題がくすぶり、欧州では債務問題の火種が残る」



総じて短期的には明るい見通しをする人が多いようだが、政府や中央銀行の政策に期待した相場上昇の危うさを警告する専門家も多い。


私も今年の金運は「億万長者」と出た。

どうすれば「億万長者」になれるのかは教えてくれなかったが、株にしても資金がいるであろうし・・・。

宝くじでも買って楽しい夢でも見ながら待つことにしよう。