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8月の初めにサイパンでのダイビングから帰国後あっという間に一ヶ月以上が経ってしまった。

この間、日本中が異常気象に見舞われた。
毎日酷暑の連続で、西日本では夏平均気温が統計開始以降第一位の+1.2℃上昇し、143地点で日最高気温の記録が更新され、8月12日には高知県四万十市江川崎で41.0℃の日最高気温を記録更新した。

一方では日本海側の東北、北陸地方での多雨と中国、東北地方での過去に経験したことのない豪雨に見舞われた。
更に、関東地方では巨大な竜巻も発生し大きな被害をだした。

日本だけでない、世界各国で洪水、山火事、旱魃など大災害が多発している。

いったい何が起きているのだろうか?

気象庁の報告では
「7月以降、太平洋高気圧とチベット高気圧の強まりによって、西日本を中心に全国
で猛暑となり、西に強く張り出した太平洋高気圧の周縁を吹く暖かく湿った
空気が流れ込んだ日本海側ではたびたび大雨となったとし、高気圧がともに優勢となった要因は、海面水温がインドネシア・フィリピン周辺で高く、中・東部太平洋赤道域で低くなったことにより、ア
ジアモンスーンの活動が広い範囲で非常に活発となった」と分析しているようだ。

やはり温暖化の影響なのか?
それとも地球がもつ温度調節機能である、温かい氷間期から極寒の氷期への変化なのだろうか?

過去数十年の間に、異常気象の発生率と発生頻度は急激に上がっており、温暖化が地球全体の気温や気候変動に何かしらの影響を与えていることは確かなのであろう。
最近の様々な科学的調査から温暖化の原因が人為的な温室効果ガスである確率が90%以上だと言われている。

最近、反温暖化論者達はどうしているのだろうか、この異常気象見てどのような珍論を述べるのだろうか?
分が悪いと、だんまりに徹しているのか、それとも、売名や私腹を肥す目的を果たしたからもういいと言うのだろうか。

是非ご高説をお聞きしたいものだが・・・。
それとも「世間をお騒がせして申し訳ありませんでした」の一言ぐらい聞きたいものだ。


こんな鬱陶しい時期に飛び込んできたグッドニュースは2020年東京オリンピック開催決定の通知だ。

東京に決まったことにより、オリンピック関連の株式が高騰し、つれて日経平均も元気良くあがってくれている。

オリンピックの経済効果は巷で3~4兆円と言われているが、今後7年間の中ではそれほど経済を持ち上げる力は無いと言う人もいる。
だが、日本は空気で動く国であり、この「浮かれ気分」で(冷めやすく、忘れっぽいのがちょっと心配だが)、今後は消費税問題をはじめ、全てのことがなし崩し的にうまく進むのではないかと思うのだが。


本当にオリンピックさま様だ。

このオリンピック招致に成功した要因は色々あるようだが、プレゼンテーションが内容もスピーチも大変良かったのが勝利への大きな要因の一つであることは確かであろう。

日本人は感情を表に出して人に訴えるのは苦手なようだ。
私もあまり派手なジェッシャーの人のスピーチにはちょっと引いてしまうところがあるが、外国人相手では別のようだ。

人に訴え、理解して貰い、納得して貰うためのスピーチには真摯に誠実にという面以外の“テクニック”という分野も大きな要素を占めるようだ。


おりしも最近読んだ 原田マハ著 「総理の夫」が思い出される。

簡単な内容は
20XX年、相馬凛子は42歳にして第111代総理大臣に選出された。
凛子は美貌、誠実で正義感にあふれ、高い志と強い意志を持った政治家だ。
その総理の夫である相馬日和が日記形式で古い因習が蔓延る政界に孤軍奮闘する凛子をサポートする様子を綴る物語である。

作者はスピーチに格段の想いを持っており、本作品でも凛子のスピーチ内容の検討に久遠久美というスピーチライターを登場させて其の重要さを表現している。


久遠久美は同氏著「本日は、お日柄もよく」に登場する伝説のスピーチライターで、ここではお互いの人を想う何気ない会話、そして数々の言葉に魂を込めた、語りかけるスピーチの大切さ、重要さを訴えている。
(2011年3月8日付けブログ参照ください)


今回の東京オリンピック招致活動でもスピーチの内容、喋り方、ジェッシャーなど専門家がついて練習に練習を重ねて勝ち取ったものであると思う。

日本の政治家達はこれを機会に誰も聞いていない国会の答弁や選挙演説など内容の見直などスピーチの仕方を専門家に付き特訓して欲しいものだ。


さて、異常気象の夏も終わり、活動しやすくなったと云う事で、早速今夕から高知県鵜来島へ三泊四日のダイビングに行ってきます。

Cカード取得のショップ主催のツアーで行き帰りマイクロバス後部座席にて爆睡付きのラクチンツアーなのだが、過去には鵜来でニタリやジンベイなども見かけたというが果たして今回は・・・

それでは行ってきます。


「総理の夫」 原田マハ著 実業之日本社刊 1700円