まず中国であるが、北京で開催されていた、米中両国が年に一度、今回で6度目の外交、経済の懸案について話し合う戦略・経済対話が10日、閉幕した。
 
経済や環境面では少しの進展は見えたものの、焦点であった東シナ海・南シナ海の海洋安全保障やサイバー攻撃の問題をめぐっては結局物別れに終わった。
 
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 「天高く自由に鳥が飛び、広がる海を魚がはねる。私は『広い太平洋には中米両大国を受け入れる十分な空間がある』と感じる」。
と習近平国家主席は9日、開幕前に米代表団を前に語ったという。
 
太平洋を自由に飛ぶ鳥は中国軍機、はねる魚は潜水艦など艦船の比喩であるというが、相変わらず米国との「新しい形の大国関係」の構築に意欲を見せ、大国としての中国の台頭を米国に認めさせ、ひいてはG2体制へとも繋げようとするものであろう。
 
米国は習氏が国家副主席時代、2012年2月の訪米時に「新しい形の大国関係」に言及して以来、本件を曖昧に対応してきたが、1311月にライス米大統領補佐官が米中の「大国関係」を容認したと受け取れる発言をした。
ことで、中国側には米国も追認したとの受け止めが広がり、中国がその後、東・南シナ海で強硬姿勢を強めたものと警戒感を高めていた。
 
これに対して、北京での対話が始まる前日に、オバマ大統領は「大国」という言葉をあえて避け、「新しい形の関係」と応じるにとどめ、領土問題などで一方的な主張を繰り返す中国にクギを刺した格好だが、米国としては中国との経済面で利益を享受したい面も強く、中国が意識する海洋問題には触れなかった。
はっきり言わないオバマ大統領の弱腰が際立っている。
 
対話では、中国のベトナムと領有権を争うパラセル諸島の海域で、石油掘削施設を設置やフィリピンと領有権を争うスプラトリー諸島の海域での岩礁の埋め立てなどの問題に対し、米国は一方的な現状変更に反対する姿勢を明確にし、ルールに沿った問題解決をめざすよう中国に求めた。
が、中国は自らの「核心的利益」を守るとし、米国は関与を控えるべきだと反論するなど、お互い意見を主張するだけで終わってしまった。
中国は傲慢にも東太平洋には米国に首を突っ込むなと言いきっているのだ。
 
中国は今後とも、経済面の甘い飴をばら撒きながら、米国の関与をのらりくらりと抑え、少しずつ力で現状を変更していく戦略であることは明らかである。
 
経済的な利益面に目を奪われて、遠く離れた地域の出来事であると無関心を装う、英、独、仏などの欧州諸国も、国際ルールを守らず、我慢することをしない、力で現状を変更しようとす中国の行動が今後の国際社会にもたらす脅威に早く気が付き、一丸となって中国を責任ある大国への変換を仕向けるべくべきだ・・・・。
 
だが、米国も、経済力を持った無頼漢の中国への説得方法を模索するも打つ手も少なくただ見守るだけが現状のようだが、多少経済的には不利になっても悪いものは悪いと世界中で声だか言い続けることが肝要なのか。
 
中国問題も心配事項が限りなく続くが、今日はここから久しぶりにダイビングの話題について書きます。
 
先日11日に、97日発 「コスタリカ・ココ島ダイブクルーズ 15日間」ツアーを申し込みしました。
 
年初めから色々検討していたが、6月始めに予約金20万円を払い、11日に残金61.8万円を支払、合計81.8万円(燃油サーチャージ、空港使用料、現地国立公園入海料など含む)もの高額なダイビングだ。
 
それでも、希望者が少なかったせいか、当初予約した時は、成田→アトランタ(US)→サンホセ(コスタリカ)のルートだったが、羽田→ロス→サンホセに変更して約10万円も安くなったのだ。
 
クルーズ船でのスケジュールは全く変更ないので、飛行ルート変更のみでかなり安くなったわけだが、
よく見ると当初の計画では、クルーズ船泊以外に前後にアトランタ1泊、サンホセ2泊があったが今回はサンホセ1泊のみで、途中でのホテル泊が2泊も少なくなったのだ。
 
同じデルタ航空便なのだが、成田から羽田に変え、深夜発着便となったためか飛行機代が安くなったのと共に途中のホテル宿泊数が減ったことがコストダウンの理由なのであろう。
成田空港の競争力がますます低下していくのではないかと心配だが・・・。
更に、私の場合、一人旅でホテルは一室一人使用のため宿泊数が減ることはかなり安くなるのだ。
 
でも不利な面もある。
午後の成田発着に比べ羽田深夜発着は神戸に帰るにはどうしても東京1泊を余儀なくされることと、中継地の宿泊が少なくなったことは空港待ち時間を入れて移動時間が長くなったことで、体への負担が大きくなり、年寄りにはきつい工程となったといえる。
 
今回のツアーは日本、コスタリカへの往復の移動も厳しい工程であるが、さらにココ島までがそれ以上に大変だ。
 
 
15日間のツアーといってもクルーズ船に乗っている時間が殆どで、ココ島でのダイビングに7日間、行き帰りの工程に4日間の合計11日が船の中だ。
そうです、コスタリカの港プンタレナスからココ島まで片道延々35時間もかかって行くことになるのです。
 
何もすることもなく、ただサンデッキで日に当たり、そよ風に吹かれながら読書三昧・・・となれば万々歳なのであるが、一たび外洋が荒れたら激しい船酔いは必至です。
そうなったら食事も喉を通らず、体力を消耗させ、只々早くついてくれと願う船旅になってしまう。
島についてもダイビングどころでないかもしれない。
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さらに、もう一つ心配事項もある。
外国のクルーズ船で自己都合でキャンセルした場合、キャンセルフィーが高率なのだ。
今回のツアーの場合の取り消し料金は
 
「クルーズ部分」
申込時より365日前まで     クルーズ代金の10%
365日目より181日前まで    クルーズ代金の25%
180日前より出発当日まで    クルーズ代金の100%
旅行開始後の解除、無連絡不参加 クルーズ代金の100%
尚、クルーズ代金は$5,945(一人当たり)とのこと
 
「クルーズ以外のツアー」
申込時より121日前まで     旅行代金の10%
120日前より91日前まで     旅行代金の40%
90日前より61日前まで      旅行代金の70%
60日前より出発当日まで     旅行代金の100%
旅行開始後の解除、無連絡不参加 旅行代金の100%
 
要は今回711日に契約完了したが、既に出発日まで60日を切っており、今後自己都合で旅行を取り消す場合100%のキャンセル料が取られることになるのだ。
では、もっと遅く申し込めばと思うのだが(誰もがこれを狙っていると思うのだが)、タイミングを逸すれば満席となり参加できないことにもなりかねない。
いつ申し込むかは中々難しいのだ。
 
あと二か月弱の間、何が何でも病気も事故も怪我もせず、特に骨折などしないように気を付けなければならない。
年を取るとちょっとした段差でも躓き骨折などすることがあるという。
怪我などして、痛い目に遭ってさらに80万円もパーになったら泣くに泣けない。
 
 
では何故、高いお金を払い、厳しい工程、そして高率の取消料のリスクを冒してまでココ島へ行くのか・・・。
 
それはココ島が、世界中の大物派ベテランダイバーが憧れる、アメリカ大陸三大絶海の孤島ダイビングポイントの一つであるからだ。
 
三大ポイントとは北から メキシコのレビヤヒヘド諸島(ソコロ島)、コスタリカのソコロ島、そしてエクアドルのガラパゴス諸島で共に大陸から遠く離れ、絶海の孤島(諸島)であり、強い海流にかこまれ、かつ深層から栄養分の高い湧昇流が上がってくるため魚影が濃く、そのため数多くの大物が群れ集まってくるのだ。
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ソコロ島は20112月に行き(私のホームページ2924のブログ参照ください)ハンマーヘッドの群れとはいかなかったがしっかりと大きなハンマーヘッドを見、その他巨大なマンタ・・・
等々大物三昧で大いに楽しめた。
 
そのため、是非、ココ島、ガラパゴスにも行きたいと虎視眈々と機会を窺っていたのである。
が、ガラパゴスは観光的にも人気があり一年前からほぼ満席になり、同じようにキャンセル料が高いため、年寄りには決心しにくい面があったためココ島にまず的を絞り、昨年末より検討していた。
 
ココ島はガラパゴスのように早く満席になることはなかったが、ダイビング日数が今回の7日より少し短く5日でちょっと安いツアーは昨年のうちに満席となっていた。
 
ココ島のような孤島ダイビングは参加条件が厳しいのだが、このツアーも
ダイビングレベルは50本以上で、1年以上のブランクがない60歳以下の方(該当しない場合でもお問い合わせください)となっていた。
また、また、条件を満たしていても現地でのチェックダイブの結果によっては、ダイビングを制限させていただく場合があるとも書かれていた。
 
勿論私は年齢制限に引っかかるわけだが、期間も長く、高額なツアーで参加者が集まりにくかったせいもあるのか、年は食っているが、十年足らずで550本以上の経験本数であることを説明したら以外とすんなり参加可能であるとの返事をもらった。
 
今年4月のフィリピン・マラパスクアのダイビングから帰ってきて、問い合わせたら、まだ余裕があるとのことで、少し高かったがこれを逃したら来年行けるかどうかわからないので決心したわけだ。
 
ココ島は映画『ジェラシックパーク』のモデルとなった島としても有名だが、中米のコスタリカ本土から南西550Km、東太平洋上に浮かぶ孤島で、断崖絶壁が取り囲み、年間降水量は7,000mmにも及び、熱帯雨林に覆われ、豊かな動植物がい今も数多く残っている。    
 
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本土からココ島まで、35時間ほどの船旅。 
遠く長い時間だが、世界中のダイバーがハンマーヘッドの群れを目的にやってくる。
 
ここは雨期がダイビングのベストシーズンである。
雨期には貿易風が吹き海面が西に押されて下がるため、深層から栄養分の高い冷たい湧昇流が浅場まで上がってくるため、多くの魚があつまり、冷たい水を好むハンマーヘッドの大群も浅場まで上がってきてくれるのだ。
 
ハンマーヘッド以外にもガラパゴスシャーク、シルバーチップシャーク、シルキーシャークなど数多くのサメの種類を間近で見ることが出来、ダラトビエイ、マンタ、モブラ、キハダマグロなどは常連メンバー。
おまけにジンベイザメやバンドウイルカの見られることがあるという。
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本当に大物好きのダイバーにはたまらない。
 
 
出発の97日まで約2か月弱。
この間、病気せず、怪我しないよう、無理しないで過ごしたいものだが、ココ島に限らず、絶海の孤島でのダイビングは激流が特徴で体力勝負のような面もあるため、衰えつつある体力を何とか維持するためにもジムでのトレーニングは欠かせない。
 
だが、やり過ぎて元も子もなくなっては意味がなく、何とかうまいバランスを見つけて、2か月先のダイビングに無事いけるように願うばかりだ。
 
もう一つ心配事が出てきた。
最近の気象予想では、今年はエルニーニョが発生するかもしれないとのこと。
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エルニーニョになると赤道近辺の水温が高く、貿易風も弱いため、栄養分の高い冷たい深層水が海面近くまで上がってこず、魚がいなくなってしまう。
勿論、ハンマーヘッドも深く潜ったままで、我々ダイバーは見ることが出来なくなるわけだ。
 
最近の予報ではエルニーニョは少し遅れて秋口になるという。
 
せっかくのココ島でのダイビングだ。
川のようにハンマーヘッドが群れている”ハンマーヘッドリバー”を見てみたいものだ。
エルニーニョよ何とか私が行くまで起きないでくれ、お願いだ!!。