先日(610日~13日)、久しぶりに沖縄・粟国島のダイビングに行ってきました。


今年の1月にメキシコ・キューバへのダイビング&観光旅行にでかけて以来だからおおかた6ヶ月も空いてしまったことになる。


これには色々理由があるのだが、やはり一番大きいのは年末から中国株の暴落により、14日の大発会の日経平均が、なんと582円安の18450円で終了する大幅安の年始めとなり、それから連続4日株価は下落し、さらに2月の初めまでアレヨアレヨというまに株価は下がり続け24日には1万4952円となり、この間4080円も急落してしまったことだ。


その後少し持ち直すも、最近は英国のEU離脱問題で投資家はリスクオフの傾向を強くして日経平均が再び大きく下落している。


このように株価が大きく下落する中で、お金のかかる長期のダイビング行きを躊躇する気持ちが強くなったため半年も間が空いてしまったのだ。
 


そんな時、今年1月にメキシコのダイビングを実施したショップから「沖縄の粟国に土、日の2日間のダイビングに行きませんか」と誘いがあったのだ。


粟国には20085に一度行っており、そのギンガメアジの群れの凄さに圧倒され
また是非行ってみたいと思っていたのだが、今回は粟国にへは那覇より大型ボートで行くデイトリップツアーだという。


ということは、前回は島の民宿ステイであったが、那覇ステイならば久しぶりに沖縄料理を満喫する事もできると思い行くことにしたのだ。


610日金曜日の夕刻に沖縄に入り、土曜、日曜とダイビングして、翌月曜日には沖縄を出る弾丸ダイビングだ。
更に、那覇から粟国まで高速ボートで1時間半もかかるため、朝5時起きが2日も続くハードな工程であった。

その上、沖縄は梅雨の最終段階ということで前線が活発化して激しい雨が、特に北部では洪水が発生するほどであったが、幸いな事に初日は晴れ間もところどころにでる天気で無事粟国まで行けたが、二日目は雨と風が強く、とうとう粟国まで行けず慶良間諸島の座間味島付近で潜ることになる計画変更もあった。


50人乗りの大きなボートと言えど、ゲストが40人ぐらい乗り窮屈な中、揺れに揺れるボートはやはり辛かった。
揺れるボートに乗り慣れているダイバー達でも2,3人の人が気分を悪くしてしまったほどであった。


ということで今回のダイビングは粟国で3本、座間味島で3本ということでちょっと残念な事になってしまったが、久しぶりに抜群の透明度とイキイキとした珊瑚と鮮やかな魚達に囲まれる満ち足りたダイビングであった。


肝心のギンガメの群れはどうだったかというと、ギンガメの群れが出る時期の終盤なのか遭遇率がかなり小さく、流れの中場所を移動して回るかなり疲れるダイビングとなったが、目出度くも直ぐ側で大きなギンガメの群れが大きく形を変えながら怒涛のように過ぎ去っていくのをじっくり眺めることが出来た。

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                                 沖縄・粟国島 筆ん崎
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               沖縄・粟国島 筆ん崎でのギンガメアジの群れ

粟国に来た甲斐はあったと感じた一時であった。


天候が悪く急遽慶良間諸島のダイビングとなってしまった2日目は慶良間の静かな海面と白い砂地と小魚を楽しむ癒やしのダイビングであったが、やはり天候が悪いためで致し方ないないのだが粟国に行けなかったのは残念であった。

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      慶良間諸島・座間味島周辺での鮮やかな魚達 左上のアザハタは byYumi

ただ、この慶良間の海で700本の記念ダイブを迎えることが出来たのは大変嬉しいことであった。


20057月にダイビングをするようになって11年で700本。年間64本ペースだ。


600本は201410月のトカラ列島であるからそれから1年と8ヶ月かけてやっと100本潜ったことになり、この間の年間ペースでは60本のペースだ。
 
仕事をしながらダイビングをしていた初めの5年間は年間62本程度。
仕事を辞めた後半で600本までの43か月は年間67本のピッチで潜っている。
600本から700本までが年間60本ピッチだから仕事をしながらダイビングしてた時の方が最近と比較するとよくダイビングに行っていた事になる。

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              私の700本記念を皆で祝って頂きました   byAki

やはり年なのかペースはかなり落ちてきているのを感じる。


だが、凄い人もいる。


今回一緒に潜った人で女性で中年を過ぎた一般のレジャーダイバーだが、第一日目の粟国で1900本記念ダイブを達成した。それも17年間で成し遂げたという。


年間ペースでは112本だ。一時期私は年間100本潜ろうと頑張ったことがあるが最終的に95本で終わってしまった事があり、それ以降は大体60本から70本ぐらいのペースだ。


それから考えても、年間112本平均を17年間も続けているというのには本当に脅威で驚きだ。



ダイビングはいつも私は思っているのだが、金力、筋力、気力が勝負であると。


気力は充分あるつもりだが、最近の株安傾向による金力と年とともに落ちる筋力の低下が年間のダイビングペースを落としている原因だと思う。
が、筋力は相変わらずジムに通いなんとか維持するように努力しているつもりだし、私と同じような年の女性が年間112本平均も潜っているなのだから、筋力の衰えが主たる原因ではないようだ。


やはり、金力か。


私とって金力の源泉は株であるが、如何せん最近の株安にはどうしようも出来ず、更には6月の後半に英EU離脱の国民投票と南シナ海国際裁判の裁定というビッグイベントが予定され、世界経済を取り巻く状況は増々混沌とした状況となり、世界の投資家はリスクオフへの傾向を強め株安、円高になるという。


増々今後、ダイビング行きに重要な要素となる金力を不透明にするおそれがある英EU離脱問題は人一倍強い関心を持っている、いや、持たざろう得ないのだ。


その英国のEU離脱を決める国民投票は623日と近づいて来ているが離脱派、残留派全く拮抗していてどうなるか予測が付かないという。

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           投票日が近づくに連れ離脱支持率が高くなっている by日経

15日付けの日経新聞に「GDP0.10.8%下押し 英EU離脱、日本にも波及」
という記事が掲載されていた。


それによると英国がEU(欧州連合)から離脱した場合、日本の国内総生産(GDP)を0.10.8%程度押し下げるとの試算をしている。
英国の離脱が固まれば金融市場で円高・株安が進み、実体経済にも波及するという。
離脱の場合、為替市場で英ポンドやユーロが下落するとみられ、投資家がリスク回避姿勢を強め、安全資産とみられる円は対ドルでも上昇する可能性が高く、1カ月程度で26円の円高・ドル安が進むとみている。
日経平均株価は10003000円の株安になるとはじいたとみずほ総合研究所が報告しているという。

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               日米金利差と円相場の関係 by日経

又同じく15日付けの日経電子版では「日経平均1万6000円割れ、よぎる最悪シナリオ」の中で


610日現在で世界93市場の年初来の株価指数騰落率を見ると、日本は90番目に位置しており、日本よりも成績が悪いのはモンゴル、中国、イタリアの3市場しかない。
今年は原油など資源価格が1~2月に底入れしたこともあって、ロシア、カザフスタン、ブラジルなど資源国の株価指数が堅調に推移している。ドイツ、フランスなど欧州の株価指数は軒並みマイナス圏に陥っている。

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             日本の株は事があるときは過剰反応し下落率が大きい

このような状況下で、もし、EU離脱となり、6月の米国の雇用者数の伸びが小さければ、FRBは米経済の回復シナリオの大幅修正を迫られる可能性がある。


欧州景気の失速が意識され、米国への波及の懸念から、利上げどころではなくなるだろう。


外国為替市場では円高が急速に進み、輸出関連株を中心に日本株は大幅安になる恐れがある。デフレ脱出の芽は摘まれ、アベノミクスは白旗を揚げることになろう。
とある。


やはり英国のEU離脱は世界経済に大きな影響を与え、ひいては私個人にダイビング云々などを通り越し生活を一変させるような大事件だ。
 


自国衰退や世界経済を麻痺させるようなEU離脱をなぜ英国は考えているのだろう。


EUには28カ国が加盟しているが、過去に離脱した国はなく、英国は1973年、EUの前身の欧州共同体(EC)に参加し、2年後の75年には当時の労働党政権が残留か離脱かを国民投票で問い、この時は残留を決めている。


島国の英国はその後も欧州大陸から一定の距離を置いてきて、単一通貨のユーロには加わらず、今もポンドを使っている。
域内の国境審査を廃止し移動の自由を認める「シェンゲン協定」にも加盟していない。


EUの細かな窮屈な規制を嫌いかつ、主権回復を狙い離脱を常に考えてきたのだ。



離脱派の主張はEUの官僚主義の弊害であり、EUの組織も巨大になるとともに官僚機構が窮屈な規則を決めて英国民や企業の自由な活動を制約しているという。


EUの予算はこの10年間で4割も増え、各加盟国が経済規模などに応じて拠出して、インフラ整備や農業補助金に充てている、が、先進国の英国はあまりメリットがなく、実質負担は年間約40億ユーロ(約5000億円)なるともいわれている。


又、離脱すれば年間30万人の移民の流入を制限でき、英国民の職も福祉も奪われることもなく、テロの可能性も低くなると離脱派は主張している。 



一方残留派は離脱したときの経済への悪影響を警告している。


現在は英国の金融機関がEU域内の他国で自由に支店開設などが、離脱すればそのメリットがなくなり、ロンドンの金融街には大きな打撃になる。
貿易で関税がかかるケースも出かねず、世界各国の企業が英国に置いていた欧州拠点をドイツやフランスに移す動きが出てくる。


英政府の試算では、離脱すれば経済が3.6%収縮し、向こう2年間で50万人が失業して、ポンド相場は12%下落、賃金は3%下がると予想している。
(日経新聞613日付け記事より)

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                EU離脱問題の主な論点 by日経


更に問題は


スコットランドでは住民の過半数がEU残留を支持する公算が強く、英国全体ではEU離脱派が多数を占めた場合、スコットランドとその他の英国で民意が相反することになり、スコットランドは英国からの独立を問う住民投票を行うことになる。
2014年の投票では否決されたが、あの時は英国がEUに加盟していたが英国がEUを離脱するとスコットランドは独立派が勝ち英国から独立してEUに加盟する道を歩む。


又、英国はアイルランド系住民が多い北アイルランドを支配している。
従来は、アイルランドも英国もEUに加盟していたので、北アイルランドとアイルランドの間は自由往来できたが、英国がEUを離脱すると条件が変わり、北アイルランドの分離独立運動が再燃しそうだ。


英国はEUを離脱すると、スコットランドに独立され、北アイルランドも紛争に逆戻りする。


更にEUとしても問題がある。


EUには半数以上の国民がEUを支持しない構成国も多く、英国がEU離脱を決めると、他のこれらの国々が、我が国も国民投票すべきだという主張が強まり、相次いで国民投票が行われて離脱派が勝つという、EUが解体しかねないという懸念が出ているという。



こんな経済的にも政治的にも大きな問題が出てくると思われるEU離脱だが、623日の国民投票でEU残留支持が勝てば、これらの英国の自滅への道は出現しない。その代わり、独仏が財政や金融などの面のEUの国家統合に参加する動きになり、英国の国権がEUに剥奪されていく傾向が強まる。
 


英国にとってどの選択でも茨の道だが、私ら傍観者は経済的な波乱を起こさないで貰いたいと祈るばかりだ。



さて、もう一つの厄介な国との問題。南シナ海の領有権の問題だ。


中国が主張する九段線は194711段線として描かれたが、その後同じ共産圏のベトナムに配慮して九段線と描かれたもので、全く根拠の無いものである。


フィリッピンは中国の九段線が歴史的記録や法的根拠も乏しいと、ハーグの国際仲裁裁判所に訴えて、その裁定が今月中に出るだろうと言われている。


米国、日本、東南アジアを巻き込んだ大きな火種になると思われる。



本件、字数制限もあり、別の機会にまとめて記載します。