先月7月3日から14日まで真冬のオーストラリアへダイビングに行ってきました。
 
オーストラリアでのダイビングには何度か行っているが真冬のオーストラリアに行くのは初めてだ。
真冬にわざわざでかけたのは、この時期、ミンククジラが温かい海で子育てのため、南極の海からグレートバリアリーフ(GBR)付近を通って北上するため、かなりの高い確率で見ることが出来るからだ。
 
ミンククジラを見るためにはGBRのどこでも良いと言うわけではなく、GBRの北端部が確率が高いという。
 
そのため人気のルートはケアンズから出航するダイブクルーズでGBRを代表する人気の1mを超えるジャイアントポテトコット(カスリハタ)がいるコッドホールやライトハウス・ボミー、スティーブス・ボミーなど、一度は潜りたい思う人気スポットを巡りながら、GBRでしか見れない華やかな固有種や、変化にとんだ地形や色とりどりのサンゴ礁などをも堪能しかつ、ミンククジラを探索しながらGBRの北端部の島丸ごと豪華リゾートであるリザード島まで行くものだ。

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今回の「Sprit of Freedom」の航海ルート 赤枠のもの
 
乗船したクルーズ船は真っ白で瀟洒な「スピリット・オブ・フリーダム」で世界のダイバーに人気が高い船だ。

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真っ白な瀟洒で豪華なクルーズ船「Sprit of Freedom」
 
4日昼、ケアンズで乗船し7日リザード島に上陸して、ここからセスナ機で昼過ぎにケアンズに戻る三泊四日の短い旅程であるが、GBRの人気ポイントばかり最大11本も潜る密度の高いツアーである。
 
 
それではダイビングの内容はと言うと、環礁内のポイントは透明度がわるく、魚も少なくチョットがっかりであった。
 
数年前GBRでダイビングしたときケアンズからのデイトリップであったため、ポンツーンと呼ばれる人口浮島や自然にできた小さな島を滞在拠点として潜ったためやけに透明度が悪かったという印象があった。
今回はクルーズ船でケアンズなど都市から遠く離れたところで潜るため大いに期待していのだが、環礁内のポイントはやはり透明度がが悪く期待はずれであった。
 
しかし、流石に外洋に面したライトハウス・ボミーやスティーブス・ボミーなどでは、透明度はスコーンと抜けていて気持よく、海底から垂直に切立った岩がそびえているのだが、この根の周りには無数の小魚達が乱舞し、そして中層には小魚を狙う大型種の群れが周回しているという私好みの豪快なダイビングをさせてもらった。
 
そしてかつ、ここでミンククジラに4回にわたって見ることが出来た。
 
ミンククジラを見るときは、船からミンククジラを見つけると静かに側まで行き、クルーズ船からブイがついた長いロープを流しそのロープに皆が掴まりながらじっと待つのだ。
 
ミンククジラは意外と好奇心が強く、我々が水面でロープに掴まりながらバチャバチャしていると何事かとクジラの方から近づいてきてくれ意外と長い時間一緒に遊んでくれるのだ。
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可愛いミンククジラ 上の写真の様にロープに掴まりながら待つ
 
ジンベイなどを見るときは発見とともにすぐ飛び込み、ジンベイがいる方向にダッシュするなど、機敏性と体力が必要であるが、ミンククジラの場合はゆっくり行動してもミンククジラのほうが近づいて来てくれため十分見るチャンスがあり慌てる必要がなく、体力が弱い私には大変ありがたい。
 
ただ、絶対ロープは離してはダメ、追いかけてはダメと厳しいルールがあるため折角の写真がどうしても上から見たものが多くなってしまうのが残念だ。
 
勿論タンクをつけている時でもミンククジラに遭遇出来ることもある。
 
今回初めてミンククジラを見た時は、安全停止を終え船に戻る時に私の直ぐ下を4,5頭のイルカらしきものが通過して、白い紋様が見えたのでシャチかなとじっくりみるとミンククジラであることが分かった。
足の直ぐ近くを通ったのでチョット興奮した。
 
追いかけてはダメと釘を刺されていたため残念であったが上から眺めるだけに終わってしまた。
安全停止を終わってない時であればゆっくりと横から可愛い目をした姿を撮る事が出来たかもしれない。
 
 
ということで今回のGBRでのツアーの主目的が完全に果たせ、かつ初めて見る
ゴッドホールの1mを超えるジャイアントポテトコット(カスリハタ)の大きさと人を全然恐れないこに吃驚させられたダイビングであった。


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餌を欲しがるジャイアントポテトコット(カスリハタ)
本当に人になれており触っても嫌がらない

目的を達成したダイビングの後は超豪華なリザード アイランド リゾートホテルがあるリザード島に上陸して高台からゆっくりと豪華で綺麗なリゾート、白い浜と真っ青な海と空をゆったりと眺める贅沢な一時を過ごしたあとセスナ機でケアンズに帰りました。
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 リザード島の豪華なリゾートホテル、帰りはケアンズまで小さなセスナ機で
荷物重量制限が20kg。私はの荷物30kg、10kgも減らしケアンズでピックアップ
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全員集合!! 今回のクルーズのゲストとスタッフ達

て、三泊四日のミンククジラウオッチングのダイブクルーズが成功裏に終わった後、私だけ単独で獰猛な姿のシロワニ(実は凄くおとなしいサメ)がウジャウジャいるという、シドニーとゴールドコーストとの中間にあるサウスウエストロック(South West Rocks) に行ってきました。

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サウスウエストロックはシドニーのチョット北側 自然溢れる小さな町

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    小さな中心街だが道挟んで綺麗な海が直ぐ側で皆キャンプなど楽しんでいる

サウスウエストロックは小さな人口5000人ほどの自然豊かな田舎町だが、ここに世界のサメ好きのダイバーが注目する有名なダイビングポイントがあるのだ。
 
町からボートで約30分ぐらいの沖合に大きな一枚岩が海面にちょこっと頭を突き出している。
この岩がFish Rockという超有名なダイビングポイントでこの周辺に30匹以上のシロワニが棲みついているという。
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    Fish Rockという大きな一枚岩の頭部がチョット海面に出ている
    この岩の海面下に125mもの洞窟がある。通りぬけが出来るのだが今回は
    波が強く引き返した。この洞窟に11,12月にはシロワニが入り込んで来る
 
特にここを有名にしているのはこの岩の水面下に約125mのケーブがあり、片側は水深10mぐらいの大きな開口の入り口で”天使の窓”とよばれ、反対側は水深24m程度で垂直に立ち上がるチムニー形状となっている。
 
このケーブにロブスターやオオセが棲みつき、”天使の窓”付近にはミナミハタンポなどの小さな魚がまさに天使が降り注ぐ光にキラキラ光る光景は見ものである。
そして、更に11月、12月にはこのケーブに温度の関係でシロワニ達が入ってくるという。
 
天使の窓付近で群れているシロワニと無数のミナミハタンポたちのコラボの写真がサメずきダイバーをここに引き寄せている。

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何度見ても凄い。惹きつけられる ダイブショップのHPより
 
私も前にこの写真を見て是非行ってみたいと常々思っていた中で、今回GBRのクルーズに参加の機会があり、11月、12月のベストシーズンではないが、また運が良ければダイビングの行き帰りにザトウクジラのブリーチングも目撃することができるいうのでGBRのクルーズのあとにここに行く事にしたわけである。
 
 
ケアンズからサウスウエストロックへは空路ケアンズからシドニーへ約3時間そしてシドニーからコフスハーバーへ約1時間、そしてコフスハーバーからは車で約1時間半かかってやっとサウスウエストロックに到着するというチョットした一日仕事だ。
 
 
苦労してやっと到着したサウスウエストロックは海沿いに100m角ぐらいにレストランやショッピング店が集まるにこじんまりした町の中心街があり、それ以外は広大に広がった大きな敷地をもつ住宅地である。
 
GBRと違ってドンヨリと曇り空で厚手のパーカーを着ても寒くジャケットを重ね着したぐらいである。

寒い寒いと震えながらダイビングショップ(South West Rocks DiveCenter)に行くと直ぐ、低気圧が来てて明日は波が高くダイビング出来ない。

次の日は良くなりそうだから潜れるだろうとのこと。
最後にタナカは3mの波で潜ったことあるか?と聞かれ多分ないと答えたが、良くなっても3mの波なのかとチョット心配になった。
 
今回はここで明日から3日間のダイビングと1日の周辺観光を予定していたが先行きはどうなるかかなり不安だ。
 

急遽休日となった日は周辺を歩いて探索し、翌日と次の日もなんとか予定通り待望のFishRockでダイビングをすることが出来た。

通常は一日2本で、合計4本を同じ場所で潜ったが、まず水温が19°と寒く、借りた7mmのスーツとフードベストでもブルブル震える状態だった。
 
海面は大きな波があり、おかげで海中は大きなうねりで極端に透明度が悪かった。
第一日目はそこそこ前が見えたが、二日目は更に水温が下がり透明度は先行するガイドのフィンしか見えずかなりストレスの溜まるダイビングを強いられた。
 
シロワニはかなり見ることが出来た。透明度が悪いため突然目の前に大きなシロワニが現れるようなこともあり、透明度が良ければもっと多くのシロワニを見ることが出来たと感じる。
シロワニがウジャウジャと言うのは偽りではなさそうだ。

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    大きなシロワニが 本当にウジャウジャといる。近づいても平気な顔している

ケーブダイビングも2回行ったが、ケーブの中までうねりがあり、狭く入り組んだケーブないで壁や岩にぶつけられらにようににしっかり岩を掴んで進む必要がありかなり疲れるダイビングであった。
波がひどくケーブ反対側のチムニーはとても通れないということで2回とも引き返す事になったのがチョット残念であった。
 
シロワニがケーブに入って来るようなことはなかったが、入口部の無数のミナミハタンポなどの小さな魚が外部からの光にあたりキラキラと光る様は見応えがあった。
 
洞窟中から「天使の窓」を見る
大きなオオセが突然目の前に!!
大きなシロワニがゆったりと
同じくシロワニ
 
やはり季節的に無理があったのかもしれない。
ただ、ガイドの説明ではシロワニはここに棲みついているのでいつでも海況さえ良ければ豪快なサメがウジャウジャが見ること出来るという。
 
そして、明日はもう少し状況は良くなると思うがどうすると聞かれ、寒さと、うねりで体力を消耗し、透明度の悪さで気力をなくしてしまっていたので予定通り自由日にし休養しますと返答した。
 
ということでサウスウエストロック最後の日はゆっくり休養のつもりだったが片道約10kmの坂道を2時間かけて有名な灯台まで行きました。
ここから見る海の景色は本当に価値があります。
体力的にはかなり疲れましたが、雄大で見事な景色をみて精神的には癒される事ができました。
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灯台から見る雄大な景色
 
そんなことでサウスウエストロックでのダイビングは少し残念なところはありましたが大きなシロワニ、オオセなどサメづくしのダイビングでまあ満足したとううことでしょう。
 
 
さて、最後になったが表題の「新たにゲットした3ツールで、ダイビングでの問題を無事乗り切りた」と書きましたが、今回の新たにゲットし旅行に持って行ったアイテムがかなり有益だったので紹介しますと
 
3つのアイテムとは
 

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左:Sony Wallet 中:TG-Tracker 右:Amazonプライムビデオ

1のSony Bank WalletVISAのキャッシュカード付きで11種類の外貨に対応している。
要するに海外でどのくらい外貨を持つかということはいつも悩むことだ。
余って空港で要らぬものを買ったり、足らずに現地の銀行を探し回ったり、ダイビングをしていると銀行が閉まって両替が出来ないこともかなりあった。
このカードは日本円口座に預金さえあれば11カ国のATMで直接その国の通貨を手にできるのだ。
今回も予定の変更もあり、足らなくなったAU$をこのカードで手当が簡単にでき大変助かった。
ただ、私が行くようなダイビング地でいつもATMがあるかどうかも心配だが・・。
 
2.Olympus TG-Trackerは最近発売された云わゆるアクションカメラだが、小型で4K対応、GPS、Wifi接続、そのままで水深27mOKとダイバーの使用をかなり考慮に入れた使用になっている。
今回も流れもある狭い洞窟では大型のカメラは破損の恐れもあり、この小型カメラが活躍してくれた。ただ透明度が悪く出来栄えは別とすれば・・。
 
3.Amazonプライムビデオ は最近Amazonのプライム会員になったのだが、その特典としてビデオ、音楽が見聴き放題となる。
タブレットにはビデオもダウンロードも出来ため、今回4,5本のビデオをダウンロードしてでかけたのだが思わぬところでこれが役に立った。
 
サウスウエストロックからケアンズに帰る際、コフスハーバーとシドニー空港で飛行機が天候等の理由でそれぞれ3,4時間も遅れてしまったのだ。
こんなイライラする状況で役だったのがこのダウンロードした映画であまり待ち時間が苦痛と感じなかったぐらいで有益であった。
 
ということで、今回新たにゲットしたアイテムにも助けられて無事帰国したわけであるが詳細なダイビングの状況や写真等は別途ホームページに少し時間がかかりますが記載しますので覗いてみて頂ければ幸甚です。
 

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山形が誇るパワースポット・日本三大霊場のひとつに数えられる「出羽三山」に行ってきます。


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出羽散々観光案内イラスト