先日(19日)某信託銀行主催の「どうなる?トランプ政権発足後の世界経済」という経済セミナーに出席してきました。
東京大学 名誉教授 伊藤 元重氏の公演もあり、その内容は2017年という短期で見れば日本経済を含めプラス側に向かうだろうという主旨であった。
もともと昨年の夏頃から世界経済は右肩上がりになってきている中でトランプ氏が大統領になり、景気を加速させる規制緩和や減税、インフラ投資等の政策を掲げ、実行し始めているので更なる景気上昇が見込まれるであろうとのこと。
只、長期に渡っては政策の副作用や、トランプさんの政治手法や言動などのリスク要因はあり、不透明感は強いとのこと。
ということで、今日より気を安らかに、しかし、ちょっとトランプさんの”暴言”を心配しながら、タイ・シミラン諸島ダイブクルーズ及びピピ諸島ダイビング&観光に行ってきます。
久しぶりのダイビングだ。
ダイビングを初めて十数年、こんな間が空いたことは初めてである。
8月の沖縄のダイビングのあと、次の秋のダイビングを考える時に頭に浮かんだのは、前から行ってみたいと思っていた南アフリカであった。
このエリアでは有名な、三つの興味深い、大物趣向でアドベンチャラスなダイビングが出来、ダイビングサイトがあるのだ。

アフリカ南端には興味深いダイビングポイントがいっぱいだ
一つは南端部地域でサーディンランを見るダイビングだ。
毎年6月から7月に、地球最大の魚群と言われる何十億匹ものイワシ(サーディン)の大群が、南極水域から南アフリカ東沿岸を流れる海流にのり暖かい海域を目指し北に向けて大移動(サーディンラン)する。
このイワシの大群を狙って、空からはカツオドリが高速でダイブし、水中からはイルカ、サメ、オットセイやクジラまでもが襲いかかる壮大な海中のスペクタラスなシーンが展開される。
その豪快なシーンを見ようとするダイビングだが、天候も厳しく、波も高く、中々ハードなダイビングであると言う。
ダイビングを初めたからには一度は是非行ってみたい所だ。

豪快なサーディン サメ、イルカ、クジラそして鳥まで・・・
そして二つ目がサメ好きが泣いて喜ぶと言われる南アフリカのプロテアバンクス付近のダイビングだ。
この付近はツナが沢山いる世界でも最も有名なエリアの1つである為、年間を通じ、餌を求めて沢山の種類のサメ達が集まってくる場所となっている。
春先にハンマーヘッド、タイガーシャークが、通年では、オオメジロザメ、ツマグロ、クロヘリメジロザメ,ホホジロザメなどが見られ、世界のサメ好きダイバーが押しかけてくるという。

サメ類にいつでも高確率で遭遇できる サメ好きの垂涎のポイント
更にもう一つはマダカスカル島の対岸モザンビーク共和国の南部にあるトープではジャイアントマンタ90%、ジンベーザメは80%以上の確率で遭遇でき、特に秋以降の雨季にはさらに高確率で遭遇出来るという。
ザトウクジラも繁殖のため集まって来、バラクーダーの群れやアオウミガメ、そしてグレリーフシャーク、ホワイトチップのども定番だの大物のポイントだ。

大物ダイビングとクルーガサファリが楽しめる
アフリカとなると日本からはチョット遠いが、ダイビングと南アフリカの野生動物を見るサファリツアーを組み込んだツアーなどもあり、大物好きのダイバーにはたまらない魅力でいつか行ってみようと思っていた所だ。
ということで、色々検討してみると、秋から年内での南アフリカでのダイビングとしてはどうも、モザンビークが旬のようなので(モザンビークという国と四国と同じ位の面積を持つクルーガー国立公園のサハリツアーにも興味があったのだが・・)、ここでのダイビングと国立公園を組み合わせたツアーを企画している旅行会社に連絡して早速見積りをとったのだが。
見積書とともに添付された申込書を送付すると担当者からメールが来て、ここのダイビングはハードであることをやけに強調された。
確かに南アフリカでのダイビングは殆どがゾディアックボート(大きなゴムボート)を使用するのだが、桟橋などはなく、ビーチから皆でボートを押しながら、飛び乗るのだが、このゴムボートが軍隊の上陸用舟艇のように大型であり、ボートの縁が高く、大きいため乗り込むのにかなり体力がいるのだ。

大きなゾンディアックボート乗り降りに体力が必要
担当者曰く、ここはレジャー地のダイビングと違って、波も荒いため、ビーチや海中から素早く一斉にボートに乗り込必要があり、そのためにはかなりの体力が必要であると執拗に強調する。
初めて申込む旅行会社で今までの私の経歴など知らない中で、申込書に書かれた私の年齢からの判断で、勿論親切心からだと思うが、ここでのダイビングの厳しさをよく知らずに、勢いで申し込んでしまって、現地での体力不足による不具合が起きる事を心配をしてのことと思う。
だが、勿論、ハードなダイビングに於て私だけの体力不足の問題だけですまず、現地でのチーム全体への不具合となるようなことを危惧しているようだった。
色々メールで何回かやり取りをしている中で、最後に「相部屋となる男性がキャンセルされて、一人部屋となるため更に十数万円高くなるがどうされますか?」聞かれ、チョット切れて、ならば止めますと返事してしまった。
こんなことで、昨年の秋のダイビングが頓挫となってしまったが、後で調べるとやはりかなりハードなダイビングであることは事実だし、一般的な話で、私の様な年齢のものが一人で参加を申込むのは普通ありえないのであろうと理解した次第だ。
ただ、ツアー代金がかなり高額になった事が一番の理由だるのだが、私としてはアドベンチャラスで大物趣向のダイビングを止めるつもりもなく、そのために、今までのジムでのメニューにバーベル挙げなどの筋肉トレーニングを追加してなんとか来シーズンには是非南アフリカに行くんだと努力しているところだ。
さて、秋のダイビングを中止することになってしまい、年末頃になってくると無性にダイビングに行きたくなり、次のダイビングを何処にしようと思いあぐねてきた。
秋より初めた筋肉トレーニングも直ぐ効果が出るわけでもなく(只、私としてはゴルフのドライバーの距離が10ヤードぐらい伸びた気がするが、反面OBも増えたが、内心効果アリとほくそ笑んでいるのだが)、季節柄毎日寒い日が続き、気分的にやはりハードなところは避けて、明るく暖かいところが良いと、決めたのがタイのシミラン諸島のダイブクルーズだ。
シミラン諸島には約4年ほど前に訪れ、その輝く太陽と青く透明な空と海、そして群がる魚達に大変感動したのを覚えており、暖かく、ダイブクルーズで楽だし、チョットハードなダイビングに警戒感を抱かされた自分としては打って付けな所である。
プーケット島の北、アンダマン海に浮かぶシミラン諸島は、周囲を約140平方キロメートルにわたって海洋国立公園に指定され、水深30mまで見通せるどこまでも青い海、真っ白な砂浜、火山と氷河が作りあげた珍しいかたちの岩々、たいへん多様な魚や海の生き物たちなどが見られる、とても美しいところで、ダイバー憧れの場所である。

マレーシア半島の西側アンダマン海の火山と氷河が作った美しい島々
今回のクルーズも前回と同じく、プーケット島より北の車で約一時間の最近人気上昇のリゾート地カオラックの最寄りの港から出発するダイブクルーズだ。

カオラックのeDiveのオレンジブルー号
コースは9つの美しい島々からなるシミラン諸島を北上して、ボン島、タチャイ島そして隠れ根であるリチュリューロック経て帰ってくる4泊5日のコースだ。

今回予定のダイブクルーズのルート
このコースには豊富な魚種・魚群もその魅力ですが、海底に広がる真っ白な砂地、浅瀬に群生するハードコーラル、竜宮城のような色鮮やかなソフトコーラルの根、水中遺跡のように何百メートルと続く切り立った岩盤などなど、変化に富んだ無数のダイビングスポットがある。
しかし、何と言っても最大の見せ場は、今回のコースでの最北端、広大な洋上にポツンとある隠れ根ポイントのリチュリューロックだ。
魚影の濃さで世界的に有名なダイビングスポットで、根の周囲にはキンセンフエダイ、ヨスジフエダイ、ニセクロホシフエダイ、ギンガメアジなどががびっしりと群れ、中層はグルクン、イエローバンドフュージラー、ジャイアントフュージラーなどの大群が群れ、朝夕には様々な回遊魚が捕食に訪れ、マンタ、ジンベイザメといった大物が回ってくることもあるという。
前回のダイビングでもここの魚群の濃さに圧倒されて、ぜひ再び見たいと思っていた所で、今回のシミラン諸島クルーズを決めた主たる理由はここをもう一度ぜひ見たいと云う思が強かったからである。

シミランクルーズのハイライトは何と言ってもリチェリューロックだ
今回選択したシミラン諸島ダイブクルーズはダイビングポイントが割合かたまっていることと、港からあまり遠くないことより、ダイビング的には魚影も濃く、多種多様なダイビングが出来る割には4泊5日の短めな行程である。
折角、寒い日本から抜け出しタイまで来たのだから、そんな急いで冬真っ只中の日本に帰ることもないと、ダイブクルーズの終了後、何処かに寄って行こう考え、思いついたのが、プーケットの南東に位置する、アンダマンのエメラルドグリーンの海に浮かぶ美しい砂浜と切立った岩岩の小さな島々からなる、ピピ諸島に行ってノンビリと過ごすということである。
ピピ諸島は、プーケット島の南東約45kmにある6つの小さな島々でなるが、以前から、マニアなタイリゾートファンやダイビングファンの間では、その透明度の高い海と美しい砂浜、断崖の続く石灰岩が描く独特の地形で知られていが、ここの人気を決定づけたのが映画「ザ・ビーチ」である。

ピピ諸島の主島ピピ・ドン島 宿泊はこの島がほとんどだ
2000年に公開された俳優レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」がピピ島をロケ地に使用したことにより、その美しさが全世界に知れ渡り、多くの観光客が押し寄せ、15年以上経った今でもその人気は未だ衰えてないという。

ピピ諸島の輝くような美しい島々の様子
さて、ピピ諸島での宿泊は中心的で最も大きな島 ピピ・ドン島となるのだが、今回はこの島の中心部で最も開けたところにある「ピピカバナホテル」を5泊予約した。
船着き場にも近く、大きなプールもありゆっくり出来るかと思ったが、夜はかなり町中であるためか騒がしいようだが・・・。

今回宿泊するピピカバナホテルの様子
ではこのホテルを拠点として5泊6日何をするか?
今思っているのは、1日は映画「ザ・ビーチ」で有名になったピピ・レ島のビーチを含め周辺の島々をユッタリと周る「一日イアランドホッピングツアー」に参加すること。
そうしてもう一日はピピ・ドン島か25kmほど南にある、外洋にポツンと浮かぶみ三つの岩からなる孤島ヒンデン&ヒンムアンでのダイビングを考えている。
ピピ・ドン島周辺にも透明度の高い綺麗なポイントがいくつもあるようであるが、ヒンデン&ヒンムアン(ヒンは岩、デンは赤、ムアンは紫)は豪快なドロップオフでダイナミックな岩岩の造形がを楽しめ、壁面は島の名の通り、赤及び紫のソフトコーラルが一面に絨毯を敷き詰めたような見え、バラクーダの群れ、ツムブリの群れ、マンタやジンベイなども頻繁に訪れるという人気ポイントである。
少し遠いので週に2回ほどしか催行してないようでうまく調整できればいいのだが。
旅行会社の話ではホームページでヒンデン&ヒンムアンへ行くプログラムを掲載しているダイビングショップに問い合わせると、今はやってないという回答が多いようだ。
もしかするともしかである。
どうなるかは運任せというところか。
ピピ島でまだ3日分何も決めてない。
ヒンデン&ヒンムアンに行けなかったら4日フリーだ。
敢えて決めず、たまには流れに任せて、本当にゆっくり何もしない日々を過ごすのもいいかと思うが、やはり貧乏人根性というか、じっとしていたら損だというばかりに色々現地のオプショナルツアーなんかを精力的に探しまくてセコエコと動いてしまうのだろうな・・・。

ピピ島で潜るならヒンデン&ヒンムアンなのだが、行けるかどうか?
輝く陽光、そよ吹く風、どこまでも澄切った青い空に真っ白な砂浜、そしてエメラルドグリーの透き通った海。
ああ、気分は早くも南洋だ。
未読の気になった本を二、三冊いやもっと多く持って、それでは行ってきます。
(今回の写真は全てインターネットから拝借しました。有難うございます)