My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

カテゴリ: 生活

 私一人で利用する車で、ホンダCR-Zを愛用しているが、ツードアーのクーペタイプでちょっとだけスポーツカーマインドが味わえ、且つ、小回りがきくので発売当初から利用しているのだが、先月(326日)、伊勢でのゴルフの帰り名阪道路で玉突きの貰い事故に遭ってしまった。

 

伊勢近郊の榊原で月一度ぐらい友人達とゴルフをしているのだが、神戸から榊原まで片道約180kmほどあり、事故のあった名阪道路は大阪と名古屋を奈良と三重を経由して結ぶ片側2車線の主要道路でいつも混雑しているのだが、当日、私の前方で追突事故があり次々と車が停止していき、私もなんとか停止したがその直後、後ろから衝突されその反動で私の車が前の車にぶつかってしまったのだ。

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所謂玉突き事故で、幸いなことに私も前後の運転者にも体には異常は無かったのだが、私の車が衝突のエネルギーを吸収する羽目になり、車の前部、後部にかなりの損傷がでた。

警察の現場検証も受け結論は最後部車の追突であろうが、三者で各保険会社を含めて相談してくれという事で開放された。

 

最後部車の運転者と保険会社との相談結果、基本的に事故のすべての補償を最後部車の保険会社が対応するということが確認出来、私は事故車でなんとかゆっくりと走り神戸の自宅まで帰ることが出来た。

 

翌日、事故にあったCR-Zをホンダのディーラーに持ち込み、修理の見積もりと最後部車の保険会社と費用の調整をお願いし、保険会社が手配したレンターカーで帰宅した。

 

数日後、見積もり結果を聞くためディーラーに出向いたが、修理代は約60万円で100%保険会社が支払うとのこと。

 

CR-Zは来年4月に車検を迎えるので、修理した後の下取り評価を聞くと、事故歴車両扱いとなりかなり厳しいとのこと。

逆に修理せず

「保険会社から”現金”を受け取り且つ、政府の”サポカー補助金”を加えて新車を一年はやめて購入されては?」と提案された。

 

車両保険の保険金は修理費用以外にも現金で貰うとか用途が限定されてないとは初めて知り、又”サポカー補助金”は政府が昨年末決定した、65歳以上の人が歩行者を守る安全装置を具備した車を購入する場合乗用車で最高10万円補助してくれるというものでありこれも初めて知った。

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/sapoca_hojokin/sapoca_hojokin.html

 

新車購入への60万ほどの”補助”があるということを聞き、永く使用してきたCR-Zには申し訳ないが、新車を購入(経済が停滞している、今このときこそ購入すべきと理屈をつけ)することをよく損得比較せず即決してしまった。

 

只、購入すべき車を決めるのは中々難しい。

私には拘りがあって、日本企業を応援する意味からも、国産製(特に自動車や電気品の値が張るもの)をほぼ購入しており、自動車であれば殆どがホンダで電気製品であればソニーが主体である。

 

ホンダ製品から私の好みや条件に合うもの(クーペスタイルで出来ればツードアーそしてスポーツタイプ、ゴルフバックが積めるのは絶対、そしてCR-Zを廃車にしてしまうので短納期であること)を探すのは難しい。

 

ツードアーとしてはNSX(2400万円もして論外)、S660230万ぐらいだが全く荷物が積めない。ホンダはどうも中間的なものを作る意思が無いようでCR-Z3年ほど前に生産中心してしまった。

スポーツタイプとして、CIVIC TypeRがあるが、マニアルしか設定がなく、この年では楽なオートマ(AT)いいし、息子(親子でホンダファンなのだ)の車と同じになってしまう。

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消去法(今までは長時間かけて、カタログやネットで仕様や価格を調べまくって決めていたの)で最近1月にマイナーチェンジして少し厳ついスタイルになった「CVIV HATCH BACK」しか残らなかった。

 翌日、他店から移送された実車を見た後、各種オプションと車の色、亭主が好きな赤烏帽子、ならぬ年寄が好きな赤烏帽子とばかりと少し変わった”赤”を選択してその場で契約してしまった。

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後で知ったことだが、この車、英国で製造し欧州を中心に販売しているもので、英国から輸入しているものでるという。

昨今のグローバルな世界で我々が思う”国産品”という意味合いが随分変わってきて、設計やデザイン等を除くもの造りの部分だけを見てみると、昔は部品から組み立てまで、そして組み立てだけが日本で、更にブランドだけが日本のものと言うように変わってきている。

私の”国産品”という拘りも、殆どがブランドだけが日本という製品でもいつの間にか”国産品”として容認しており、いや、せざるを得なくなってしまったのだ。

 

ドタバタの経緯があったが、今日20日に新車が納入された。

色々な手続きなど輻輳したが、契約してから約2週間、一度も故障、不具合など無かったCR-Zに代わってCIVIC Hatch Backも故障なく、安全に永く付き合えるように願うばかりだ。

 

さて、最後になりますが、最近のコロナ禍でホームステイを強いられて、溜まりに溜まったダイビングの写真の整理が順調に進み下記の4つのダイビング等の写真をホームページに掲載することが出来ました。

時間が有る時覗いていただければ幸甚です。又、更に残された未整理のダイビング写真もあり、この期に頑張って頑張って処理したいと思っています。

 

今回掲載した案件

・2019年11月 メキシコ・ラパスカジキスイム

・2019年12月 ハワイ・ホノルルフルマラソン

・2020年  1月 メキシコ・ソコロ諸島ダイブクルーズ

・2020年  1月 タイ・シミラン諸島ダイブクルーズ

共にホームページのメインページに、リンクを貼っています。

 http://traveldive.net


 忌まわしいコロナ禍が終息した暁には”赤い”新車で新緑の山や明るく光り輝く海岸沿いを颯爽と風を浴びてドライブしてみたいなぁー。

それまではじっと我慢だ。

 

皆様ももう少しの辛抱です、お気をつけて元気にお過ごしください。



4月も中旬。春真っ盛り。
真冬のあの透明感のある透き通った凛とした季節から暖かみのある柔らかな光と爽やかな風が頬をなぜる素敵な季節になった。
 
何処の国でも、暗く、寒く、厳しいイメージの冬から木々が芽を吹く暖かく穏やかな春を人々は待ち焦がれるものだが、日本の場合はさらに、日本人の心の拠り所的な桜の開花を示す桜前線が日本列島を駆け抜けていき、ちょっと慌ただしいが、より春の思慕をよりかきたててくれるのだ。
 
この心浮かれる春に日本では生命が新たに息吹くように、色々なものが新しく始まる季節でもあるのだ。
 
新会計年度の始まりに合わせて、入学、入社、進級・・・などの出会い。
卒業、退職、転勤・・・など春は別れの季節でもある。
 
鮮やかに咲き誇り、そして潔く散っていく桜の花とともに、出会いと、別れが春をよりこころせわしく感じさせるのは日本特有の現象なのかもしれない。
 
 
こんな春に私には今年は大きな出会いのイベントがあった。
 
一つは大学卒業50年記念入学式招待に参加したことと、
もう一つは会社入社50年同期会を開催したことだ。
 
どちらの場合も全く新しい出会いではないが、半世紀を生き、生活してきた経過を刻み込んだ人たちとの再会は懐かしさと驚きに満ちたものであった。
 
 
まず、大学卒業50年記念入学式に招待された件だが、私が卒業した大学では毎年、「卒業25年招待会」として卒業式に卒業後25年目の卒業生を招待し、新卒業生の社会への門出を祝福するとともに、また、「卒業50年招待会」として入学式に卒業50年目の卒業生を招待し、新入生を祝福している。
さらに、卒業後51年以上の卒業生を対象に、「卒業51年以上卒業生招待会」も開催されている。
 
「卒業25年招待会」はどうも私が海外赴任した頃で出席はしておらず、今回の
「卒業50年招待会」が初めての参加なのだが、その規模に驚かされる。
 
大学側の発表では、「卒業50年招待会」には約2000名、卒業51年以上卒業生招待会には約4500名の卒業生が参加しているとのこと。
 
今回の入学式に限って言うと、新入学生約6500人、同伴保護者約4000人、そして我々卒業50年のOB2000人、合計約12500人の大イベントだ。
 
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                 日吉記念会館での午前の部の入学式(慶応大学HPより)
         卒業50年招待者は左側、新入学生は中央部、同伴保護者達は2階席等 

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                同じく入学式、私の着席位置から

余り人数が多いので学部別に午前と午後の二回に分けて開催され、私が所属していた工学部は午前の部であった。
それで、午前の部では、新入学生約3200人、同伴保護者約2000人、卒業50OB1000人、合計約6200人であったと聞く。
 
私らの卒業50年生(1967年卒)は全学部で約6200人で、今までに亡くなった人約1300人(人聞きで)ということなので今回の出席者2000人は在命者の約4割である。
 
毎年どのくらの人が出席するのか聞いていないが、在命者の4割、卒業生全体では3割強の人が出席している。
開催場所が神奈川県の日吉キャンパスで交通手段は電車のみ(混雑回避のため自家用車は乗り入れ禁止されている)で、各地に散らばっている人たちが公共の交通手段を使って自分の足で参加されていることを考えると70歳を越している人たであるが皆昔と比べると若いのだなと実感する。
 
6000名を越す人が日吉記念館に一堂に会することは本当に壮観であるが、こんな多くの人達が集まったにもかかわらず、定刻10時になると会場全体がしんとし、司会者の挨拶が始まった。
一重に会運営の人たちの努力と、係員の誘導など毎年実施しているための手際の良さが大きく寄与していると思うが、公共の場では時間や規則を守り、人に迷惑をかけないという日本人の素養がなせる技なのであろうと感心した。
 
 
入学式の終わったあと、卒業50年の招待者だけ、食堂棟の一階、2階の2グループ(約500/Gr)に分かれて食事会に招待された。
 
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                  食事会の様子 約500人の大宴会

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工学部機械科のテーブル

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                           同じく食事会

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                          同じく食事会 
 
やっとここで各部、各科単位(私の場合工学部機械科在籍者150名)で約60名ほどの人がテーブルを囲みやっと見覚えのある人たちがチラホラと見かけることが出来た。
500人以上が一同に介する食事会も壮観だ。

入学式の久しぶりの緊張が溶け、食事を摂りながらのワイワイガヤガヤの一時間であったが、本当に懐かしい人たち、全く思い出すことが出来ない人たちとこの50年の永いようであっと過ぎてしまった自分たちの歴史を話しあい旧交を深め合う良い機会となった。
 
このような企画をしている大学は他には余り知らないが、これからも益々卒業生も増えて大変と思うが是非続けて行ってほしいものだ。
 
 
さて、学校主催の食事会も終わり、渋谷の近くの代官山のレストランで我々機械科卒独自開催の二次会に行く途中、新入学生、その同伴保護者、そして我々50年卒業者、新旧が入り交じり混雑する日吉のキャンパスを少しうろちょろした。
 
我々工学部は初めの1年の教養学科のみを日吉で過ごし、あとの三年は小金井校舎(今は撤去され日吉に移った)で学んだので余り深い思い出はないが、日吉駅から正面の日吉記念館への長く広い真っ直ぐな道の銀杏並木は印象的であった。

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           日吉駅側から日吉記念会館をながめる(横浜日吉新聞より)
広い銀杏並木は入学式参加者でいっぱいだ

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             日吉駅より入学式に参列する人たち(横浜日吉新聞より)
 
今日は若い新入生とその同伴保護者達が銀杏並木を背に思い思いに写真を撮る人たちで一杯であったが、昔見たその面影は感じることが出来た。
 
新入生たちはやはり若い。特に女性が多いと感じた。
新女学生達はお洒落な衣装を纏、お化粧をし、チョット前まで女子高校生であったことを感じさせないような変身をしていたが、友達同士で喋る言葉は聞こえてくるのは”きゃー”とか”かわいい””ちょうきれい”とかの主語も述語もない言葉ばかで中身はまだなにも変わってないようだ。
 
一方男子の方はスーツをバリっと着ているが、顔を見ると男子高校生の野暮ったさそのもので外も中も変身はまだまだのようだ。

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                     日吉キャンパスの様子
 
そんな若い後輩たちの若さに圧倒されているうちに代官山駅そばのレストランでの機械科卒の二次会場へ到着したが、35名程度の出席で、流石に顔を見ると50年も経つが学生時代の面影を思い起こすことが出来る人が多かった。
 
不思議なもので、普段完全に忘れ去ったしまったことが、旧友の顔を見、喋っているうちにどんどんと学生時代の思いでが芋づる式に湧き上がってくるのだ。
麻雀仲間を集めるために学校に顔を出す毎日や天気の良い日授業をサボり近くの墓地公園で昼寝をしたりなど碌でもないことを思い出してくるが、卒論のため徹夜まがいのことをして頑張ったが、やはり楽しい時代であった。
 
美味しい食事とお酒をのみながら旧交を温め忘れがく、本当に楽しい時間を過ごすことが出来た。
大学が主催してくれた「卒業50年入学式招待会」なる企画がなかったらこんな二次会も開催されなかったと思うと、節目、節目でいい企画をしてくれたものと感謝する次第だ。
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               工学部機械科67年卒業同期会の集合写真

さて、二番目の出会いは会社入社50年同期会である。
67年大学卒業後即関西系の企業に入社したが、大学卒入社同期は文系、技術系合わせて149名であった。
初めの一ヶ月間だけ教育期間ということで神戸地区で自習や座学、自衛隊体験入学など合同で過ごしたが、その後日本各地の各事業部、工場(独立した事業部制で事業部間での人事交流は少ない)に配属されたが、他事業部に配属された人とは全く会うこともない人も多かった。
 
神戸地区で私を含めて8人ほどの定期的な飲み会で、そろそろ入社50年が来るが皆どうしているのだろうか? 元気にしているのかな?など話題になり、それでは50年ぶりに同期会をしようではないかと思いたったのある。
 
やはり50年も経過すると途中退社や、死亡など連絡先不明が多く、一年ばかり時間をかけて手紙や、メールで各自の動向を調査して名簿を整理した。
 
149名中、死亡が15名、連絡先不明20人で残りの114名中今回最終的に34人の3割が遠く九州や関東から神戸に集まってくれた。
当初予想していた人数より少し少ない感じだが、70歳を越す人の集まりとしてはこんなものかとも思う。
 
事業部間での交流は盛んなのだが、事業部をまたがると中々集まる機会がなかったので、参加者からも昔の思い出が蘇り楽しい時間が過ごせたと喜んで貰った。

まだまだ第一線で活躍している人や、趣味を活かして仕事とは全く別分野で頑張っている人、ボランティアに精を出す人、ゴルフやスポーツに熱中している人、本当に様々であるが皆元気楽しんでいる事がわかり本当に良かった。
 
入社した当時は経済が拡張時代であり、人手が少ないのに仕事はどんどん増え、入社してわずかで責任ある仕事を与えられ、徹夜も厭わず頑張ったことや、反面休日(当時は土曜日が半日と日曜日が休日であった)には仲間を集って夜通し車を走らせ海水浴やキャンプなどに行き、独身時代の無茶であったが濃厚な時間を過ごしたことなど思い起こすことも出来楽しいひと時であった。
 
解散時皆から次回は何時にしようか? 今回が半世紀会ならば次回は世紀会??
ということかな・・・。
気を長く持つのもいいがどうなることやら。

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67年入社半世紀会の様子

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                  67年入社半世紀会集合写真

そして、翌日には参加者は半減したが快晴の桜咲くゴルフ場でゴルフコンペを開催して一日更に親睦を深め事ができました。

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             快晴のもと満開の桜が咲き誇るゴルフ場でのコンペ


遠い昔の若かりし頃の楽しい思いに浸っている春爛漫の季節であるがどうも日本の株市場へは春の嵐が吹き荒れているようだ。
 
いつものことだが、日本の株市場は世界のネガティブな情報には人一倍、いや二倍、三倍と反応してしまう。
 
13日にトランプ米大統領が米紙のインタビューで「ドルが強すぎる」と発言したことが伝わり、急速に円がドルに比べ高くなった。
この結果14日までの1週間で最も上昇したのは日本円で1.47%も高くなった。
最も下落したのは韓国ウォンで1%も下落している。

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トランプ大統領はシリアへの攻撃に続き、北朝鮮に対しても軍事行動を辞さない構え。北朝鮮側も強硬姿勢を続けているため、朝鮮半島の地政学リスクが高まった。来月に大統領選を控え、韓国政治の不透明感が強まっていることも売り要因となった。
 
これを受けてか、14日の東京株式市場で日経平均株価は4日続落し、前日比91円安の1万8335円で引けた。週間では329円(1.76%)安だった。
シリアや北朝鮮の情勢など地政学リスクが心理的な重荷となっているとの解説だが
日本と韓国の株価に格差がくっきりと出ている。
北朝鮮など東アジア情勢への警戒が弱材料になるのは同じはずなのに、日本の下げだけがきつくい。
株安の続く日経平均を横目に、韓国総合株価指数(KOSPI)は3月から堅調に推移している。北朝鮮情勢のリスクという点では一致するのに、株価に明暗が出ている。

「変化」と「停滞」の違いが海外マネーの選別を招いていると日経新聞13日付け「株安、地政学だけでない 変化の差で日韓に明暗」という記事に記載されていた。
 
変化の芽が内側から出てこない日本は、外部環境の変化に対する耐性が弱く、半導体の好況やウォン安を手がかりに企業の収益向上や、内政の変化への期待が高まる韓国は期待されているとのこと。

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                    日経新聞より

変化なく安定しているから株安を誘導しているのも困りものだが、最近の国会の審議を見ても、シリアや北朝鮮の情勢など地政学リスクが上昇しているにもかからわず、野党はどうでもいい「森友学園問題」を騒ぎ立て、わが国を取り巻く安全保障環境の変化への対応など、どこ吹く風で、ただ安倍首相をなんとか引きずり下ろすことだけにやっきになっている政党支持率が7%足らずの政党にかき回されている日本の情況を見れば海外の投資家は誰もが日本株を買いたがらなくなるのは必然だ。
 
日本が潰れる心配より安倍さんを貶めることに血眼になる政党にまだ僅かばかりの支持者が居ることも不思議だが、どうか冷静な頭で、森友学園と北朝鮮の核・ミサイル挑発問題どっちが日本にとって重要であるかを誰かガツンと教えてやってほしい。
 
 
折角のうららかな春を満喫しようとする中、北朝鮮の暴挙もにくいが、安倍憎しだけを信条とする政党の存在も大きな心配の種だ。

先日(110日)高齢者運転免許講習会なるものを受講してきました。
 
私は49日で満75歳となり、従い免許証の更新期間は39日~
59日となるが、誕生日の5ヶ月も前に「講習予備検査(認知機能検査)、高齢者講習のお知らせ」なる葉書が届いた。
受験内容は講習予備検査(記憶力・判断力の検査)、高齢者講習(安全運転の知識等・適性検査器での指導・実車による指導)で所要時間が合わせて3時間、費用が5,850円(高い・・)だという。
 
そして葉書には「今すぐに近隣の自動車教習所に予約しないと更新できなくなる場合があります・・・」と大きく朱書きされていた。
 
直ぐ近くの自動車教習所に電話したら、最早で2ヶ月先の110日に一人分空いているとのことで「お願いします・・・」と予約した次第であった。
最近の少子化の影響か、運転免許を取得する人も減少気味で自動車教習所も暇になりつつあると聞く中で、この繁忙を見ると、高齢者講習が何か業界ぐるみの策のような感じがするのだが。
 
 
さて、講習内容とその結果は後で記述するとして、今回の講習で初めって詳しく知った新高齢者講習制度なるものをまず紹介します。
 
これは平成27617日に公布され、2年以内に施行されることになっていた改正道路交通法が、平成29312日に施行されることになったもので、そのポイントは
1)準中型自動車免許の新設─車両総重量3.5トン以上、7.5トン未満
2)高齢運転者への臨時認知機能検査と講習の実施である。
 
高齢者にとって運転免許更新手続きの流れがが益々複雑でわかりにくくなり、かつ、それに必要となる講習費用、時間また講習内容も記憶能力を検査されるという、実質的にも神経的にも多大な負荷を与えるようなものなって来た感じだ。
 
 
新高齢者講習制度の流れを図にて説明すると、今までは高齢者講習は更新時のみでしたが、今回の改正後は免許更新後も臨時の認知機能検査(正式名は「講習予備検査」)や高齢者講習を受講する可能性があるということだ。

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                   道路交通法改正後の複雑な高齢者講習(免許更新前) 警視庁HPより
 
改正後は75歳以上の人では認知機能検査の結果で大きく流れが変わる。

認知機能検査の結果通知書には

76点以上(第3分類):記憶力・判断力に心配のない者
49
点以上76点未満(第2分類):記憶力・判断力が少し低くなっている者
49
点未満(第1分類):記憶力・判断力が低くなっている者

 
又、49点や76点は認知機能検査結果と認知症専門医による診断結果との関係を統計的に分析して定められたもので認知症の診断を行うものでないと書かれていた。
 
76点以上の第3分類の人は75歳未満の人と同じ手続きで免許が更新出来るが第21分類の人は「高度化講習(個別指導60分が追加)」を受けて免許更新が出来る。
但し、第1分類の認知症のおそれがある人は、後日、臨時適性検査を受け又は医師の作成した診断書を提出するものとされ、検査結果等により認知症と判断された場合は、運転免許の取消し又は停止となるとのこと。
強制的に免許の取り消しが出来るのだ。
 
だが、今回の改正の目玉は免許更新後にある。
免許更新から次の更新まで3年であるが、その間に認知機能や運転操作機能低下になった人を拾い出し運転事故発生を未然に防ごうとするものである。

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                   道路交通法改正後の複雑な高齢者講習(免許更新後) 警視庁HPより

臨時認知機能検査制度が新設されている。
75歳以上(免許更新時75歳未満でも一定の違反行為をした時75歳以上は含む)の人が認知機能が低下した場合に行われやすい一定の違反行為をした場合「臨時認知機能検査」を受診することを義務付けている。
 
この検査は免許更新時に受けた「認知機能検査」と同等ものであるが、その検査結果が更新時に比較して低下しているか、いないかを見るものである。
 
認知機能が低下していない第3と第2分類の人(前回の認知機能検査と比べて認知機能が低下していない場合)は、そのまま免許が継続される。
 

以下のパターンの人が該当する。
3分類3分類
2分類3分類
2分類2分類
1分類3分類
1分類2分類

 
次に
認知機能が低下している第2分類の人(前回の認知機能検査と比べて認知機能が低下している場合)は、臨時高齢者講習の対象となり、この講習を受講すれば免許が継続される。
臨時高齢者講習を受講しなかった場合は、免許取消・停止の行政処分となる。
 

以下のパターンの人が該当する。
3分類2分類

 
免許更新時第2分類で臨時検査も第2分類で変化なければそのまま免許は継続されるが、更新時第3分類の人が第2分類になったら臨時高齢者講習の対象となるのだ。
これは免許更新時と比較して認知機能が低下しているという結果を重視しているのだ。
 

1分類の人
1分類の場合は、認知機能が低下しているかしていないかに関わらず臨時適性検査または医師の診断を受ける必要がある。
臨時適性検査または医師の診断を受けない場合は、免許停止の行政処分の対象となり、また、認知症だと認められた場合は免許取消・停止といった行政処分となる。

 
認知機能に関する評価によって厳しい行政処分がなされるようになっている。
 
 
さて、臨時認知機能検査受けることになる一定の違反行為(18基準行為)とは、認知機能が低下すると、信号無視、一時不停止、運転操作不適などの危険な行動の割合が高くなるとされており、認知機能が低下したときに起こしやすい違反を一定の違反行為(18基準行為)といっている。

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                                    臨時認知機能検査の対象となる18項目の違反
                                      具体的な内容は警視庁HPを参照下さい
 
益々煩雑になって来ているし又この違反はスピード違反や駐車違反と違って物的証拠が残らないし、警官と運転者とで「やった」「やってない」との言い合いになりそうだ。
 
どこまでうまく運営できるか疑問だし、現場の警察官もかなり神経を使うことになりかわいそうな気もする。
 
 
さて、それでは私の「認知機能検査」と「高齢者講習」のテストの結果はどうだったかというと、最近人の名前は忘れ、いつも探しものをし、簡単な漢字も書けないことが多くなり、実は今回この「認知機能検査」が一番心配だったのだ。
 
検査の内容は、4イラスト/組のスライドを1イラスト毎に「これは武器の大砲ですね」「これは楽器のオルガンですね」・・・との説明付きで次々と4組合計16イラストを見せられた後、ハイ、記憶してくださいと言われて2分後ぐ空白を起き、その後別のテストで気をそらされた後、先程の16のイラストの名前を思いつくままで記入するテストと、武器はなんでしたか?などヒント付きで16のイラストを思い出すテストがあった。
一旦別のテストが入り、記憶が飛んでしまうので中々難しい。

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                          警察庁のHPに使用する4種類の問題が掲示されている
                          公開されているのはインターネットで調べて4種類全部
                           覚えられる人は検査に十分合格出来る人だからだという
 
私は不思議とヒントなしで16枚、ありでは勿論16枚名前を書き込みが出来た。
しかし結果はヒントなしでは思いつくまま書いたため一枚ダブリがあったようで正解15枚、ヒントありは16枚であった。
 
その他、受験日の年、月、日、時、分と現時刻をイラストで書きなさいという問題であったが、全く心配なく解答出来た。
 
最終結果は98点の高得点で76点以上の「記憶力・判断力に心配ありません」の第3分類となったが、満点の人は少なく98点は素晴らしいと褒められた。
しかし、後で配分点を見ると、受験日と時計の問題で38点貰え、イラストで32枚中5枚名前を思い出せば49点以上となり第2分類となり「高度化講習」を受講する必要はあるが免許は更新され、それほど難しい検査ではないと思った・・今の状態であればだ。

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                  講習予備検査(認知機能検査)実績 第一分類者は平均で2.1%ほどだ
 
「高齢者講習」では運転適性検査、視野角等検査、実車運転のテストがあり、
運転適性検査では同世代との比較で「普通」、かつ3059歳との比較でも「普通」との評価で褒められ、又実車運転でも「指摘することはありません、見事です」との評価だった。
視力等の検査では視野は75歳平均に比較して「優」、動体視力は「普通」、夜間視力は「劣」だった。
 
5年前から始まった白内障の影響で光線を直視すると眩しくなり全体が見えにくくなっているためだと思うが、毎月通う眼科の医者は白内障の変化はなく軽微なので手術は必要なしと言われているのだが・・・。
 
認知機能や操作機能など今のところは問題なさそうで安心した。
しかし、本当に、今のところだ、いつもっと衰えて来るのかわからない・・・。
 
 
このように面倒で複雑な高齢者向けシステムを作ったのは、勿論高齢者の運転事故が急激に増えてきているめだ。
 
 
イメージ 62016年における全国の交通事故死者(事故発生から24時間以内に死亡)の数が3904人となり、昨年の4117人から213人減少(5.2%減少)し、過去最悪だった「第一次交通戦争」と呼ばれた1970年の16765人と比較すれば、2割強にまで減少した。
しかし、15年に起きた死亡事故のうち75歳以上の運転者による割合は12.8%(458件)。
件数は横ばいだが割合は10年に1割に達し、その後も上昇傾向にある。16年も11月末までで13.6%を占めており、横浜市で軽トラックが集団登校の列に突っ込み小学生の男児が亡くなるなど深刻な事故が相次いだ。(警察庁発表)
 (図 日経新聞より)


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         高齢者(65歳以上)の交通事故死者は横ばいだが比率は上昇している
 
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           高齢者・75歳以上の交通事故死者数が上昇傾向にある
 
ただ、警察庁の交通事故統計を「運転免許を保有する人10万人あたりの死亡事故の件数」でみると、「1624歳」は5.82件に対し、「65歳以上」は4.58件で、「65歳以上」のドライバーより「1624歳」のほうが高かった。
 しかし、急速な少子高齢化で、いまや日本の総人口の27.3%にあたる3461万人が「65歳以上」だ(総務省の人口推計、915日現在)。
警察庁によると、免許を保有している「1624歳」の若者は573万人で、全体の7.0%にすぎないが、その一方で、「65歳以上」のドライバーは、この10年で約730万人増えて、1710万人となった(201512月時点)。
 
免許保有者全体の20.8%を占めている高齢者のドライバーは今後ますます増えることが見込まれ、事故率が多少低くても、高齢者の交通事故が目立つのはこうした背景もある。

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            2005年より2015年では全年齢層で減少しているが
            高齢者層及び若年層の比率が高い
 
高齢者には3年毎の免許更新時や軽微な交通違反時に厳しい制度を強いられるが、更新や講習と費用も費やす時間も馬鹿にならない。
 
しかし、ヨーロッパなどでは生涯免許証の更新がないところもあるという。
チョット調べると
 
イギリス,
運転免許は70歳まで有効で、70歳のとき、もし、病気や怪我で運転免許を持つことが不都合な場合には自己申告する義務を生ずる。
ドイツ
運転免許証は更新なしで無期限だったが、20131月にEU基準への改正で15年となった。
スウェーデン
イギスとはほぼ同様の更新システム。
ベルギーやフランスは生涯免許。
米国
州によって免許制度が大きく違うが、ニューヨーク州では8年で満期。
 
こう見ると日本の運転免許更新期間が3or5年そして高齢者用プログラムを持っているのは特異なのだろう。
だが、ヨーロッパの国々も高齢者を含めて交通事故の増加に悩まされて現状の運転免許システムの改良を模索していると聞くが・・・。
 
 
随分前だが、仕事で中年のドイツ人と付き合ったことがあるが、20歳ぐらいの青年の写真を貼った免許証を見せてもらい吃驚したことがあったが、生涯免許は面倒が無くて魅力的に感じた。
日本は高齢化の進みが早いがために厳しい運転免許システムを先駆けて実践しているということなのか。
 
いずれにしても、認知機能検査も運転操作機能も問題なしという評価なので気分よくして、今年はダイビング初めて15年目になる集大成の年として今までに行ってない所、もう一度行ってみたいところなどどしどし行きまくろう!!。


921日、日銀は金融政策決定会合で、金融政策の総括的な検証を実施し3年半続けた金融緩和の枠組みを改め、長短金利を誘導目標とする新しい金融緩和の枠組みを導入することを決めた。
 
金融緩和の枠組みをこれまでの量重視から、長期国債などの「金利」に大きくカジを切り替え、2%の物価上昇が安定的に続くまで長めに緩和を続けるようにするとのこと。
 
私にはそう言われてもピンと来ないが、市場はこれを評価して日経平均は前日比+315円の16807円に急騰した。
 
もともと、日経新聞等によると、東京株式相場は最近発表される景気指標の好調を反映して、堅調に推移し初めているという。
 
例えば、GDPの改定値は速報値段階の前期比年率0.2%増から0.7%増に上方修正され、7月の第3次産業活動指数が前月比0.3%上昇の104.2に、機械受注は「船舶・電力を除く民需」の受注額が同4.9%増の8919億円と好調であったという。
又、8日に発表された街がどの景気判断を示す気ウオッチャー調査の現状判断指数は同0.5ポイント上昇し、45.62カ月連続で上昇し、13日に発表された79月期の法人企業景気予測調査でも、大企業の景況感を示す景況判断指数(BSI)が3期ぶりに1.9のプラスに転じている等々。
 
このような背景の中、21日の東京株式市場では、日銀が政策金利のマイナス幅拡大を見送る一方で、長期金利を0%に誘導する新たな目標の採用を決めたことを好感し、金融株などが急騰したわけであるが、今後の動向は米国のFRBの利上げ時期も絡み不透明であるという。

 
東証1部上場企業の時価総額は1561日(日経平均20,569円)の時、601兆円超であったという。
今年のGDP530兆円ぐらいだから株価の増減がもたらす経済変動は強烈だ。

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                          バブル時期の東証企業の時価総額を上回る(日経新聞より)
 
私が株を購入し始めて30年近くも経つが、一銘柄の購入金額は少ないが、購入銘柄数はかなり多い。
一度気に入って購入した銘柄はほとんど売ることもなく(好きになった銘柄、例えばJALなどは破綻して無価値なるまで保持し、再上場されると又購入するなど意固地なところがある)、株価が下がっても頑張って欲しいと応援する気持ちでじっと持っている。
 
勿論、意に沿わず途中で売却してしまう銘柄もかなりあるが、それ以上に新しく気になった銘柄があれば購入してしまうため、どんどん銘柄数が増えていくのだ。
 
私が製造業に携わっていたためか、私の持っている銘柄は殆どが製造業のものだ。
その会社のアウトプットである「商品」を具体的に見ることが出来、その「商品」を通じて会社の努力や工夫、技術や開発力などがかいま見えるような気がするからである。
 
どうも、ITとかゲームや金融など、私の努力不足と思うが中身がよくわからず、いくら持て囃された銘柄があろうとも購入を躊躇してしまう。
 
 
長い間株に投資していて良いこともある。
 
情報収集のため、インターネットや経済雑誌そして日経新聞の紙面やWeb刊などかなり綿密に、それも保持する銘柄数が多いためか、かなり広い範囲に渡って読み込む事になり、新たな銘柄発掘が出来たり、知識欲を充足させ、何よりも時間つぶしにもなることが私とって大変意義深い。
 
 
そんな中、2年ほど前に新聞等の情報により、将来性を見込んで購入した銘柄の株価が急騰したかと思えば最近は急激に値を下げたものがる。
この会社が作る商品がその会社の株価の上下だけにとどまらず、我が国の医療行政だけでなく、社会全般の現状の行政への課題を浮き彫りにすることになっているのだ。
 
 
前置きが長くなったが、その課題というのが題記した「「オプジーボ」日本の階保険制度の崩壊をもたらすか?・・・」である。
 
一体何がどうなっているのか、情報を深掘りしていくと、日本の高齢化と医療行政とそして製薬会社の新薬開発などが絡み合った複雑で国民全体に影響するような大きな課題が見えてきてくる。
 
 
「オプジーボ」・・・。
ご存じの方も多いと思うが、私が購入した株の銘柄の小野薬品工業が20149月に発売を開始した抗がん剤の名前だ。
がん細胞は人の免疫細胞の攻撃を防ぐ仕組みを持っているが、この薬はこの仕組を解除してしまうという新しいタイプの薬だ。
 
まず皮膚がんの一種「悪性黒色腫(メラノーマ)」向けに承認され、肺がんにも保険適用が拡大された。
体が本来持つ免疫細胞の力を引き出し、その力でがんを死滅に追い込むという機能により、末期がんと宣告された重度のがん患者にも画期的な効果をもたらすということで一躍注目されている。
 
一般的な抗がん剤ががん細胞に直接作用するのとは大きく異なり、オプジーボは「様々な臓器や組織にあるがん細胞に効果があり、しかも効く人には劇的に効く、がんを免疫で治療する時代が訪れた」と慶応義塾大学先端医科学研究所の河上裕教授は評価する。(日経新聞より)
 
この薬剤の発売当初の皮膚がんの一種「悪性黒色腫(メラノーマ)」向け対象患者数は小野薬品は470人程度と見ていたが、1512月に7万人と言われる肺がん患者のうち80%以上を占める非小細胞肺がんの患者にも保険適用が拡大された。
 
100ミリグラムあたりの薬価は約73万円もする。
標準的な投与方法で薬代は肺がん患者に使った場合、年間3500万円かかると言われる。
年間5万人の患者使用されるとすると、年間の薬剤費が1兆7500億円もかかるという試算だ。
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         オプジーボ 右の100ミリキログラムの製品が73万円(日経新聞より)

対象患者が増えても、すぐに薬価を見直す仕組みはなく(二年ごとの薬価見直しで論議される)、オプジーボは最初に承認されたメラノーマの対象患者を470人と見込んで開発費を回収できるような薬価(5万人に適用としては高い)に設定されたままなのだ。
 
小野薬品のオプジーボの売上が20153月:25億円が20173月に1260億円(予)と報告され、メラノーマで承認申請した際の売り上げ予想の実に40倍だ。

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小野薬品の売上予想 うなぎ登りの上昇だ(日経新聞より)
 
これで株価が暴騰した原因で、おかげで私の購入株価が1750円が5880円で上昇(3.4倍)した。
 
なぜ最近の新薬の薬価は高騰するのか。
大規模な臨床試験などで研究開発費が膨らむ。微生物や細胞を培養して造り、コストが高い「生物製剤」が増えている側面もあるが、ただそれだけではない。
 
薬価は厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)下部組織「薬価算定組織」。の非公開の会議で決まるという。
薬価の決め方は2つの方法があり、製造コストや研究開発費、営業利益などを積み上げる「原価計算方式」と、効能が似た既存の薬と比較して導く「類似薬効比較方式」だ。
 
企業秘密の壁や開発費用の査定は難しく、「原価計算方式」は企業の言い値で薬価が決まる場合があり(オプジーボは他に類がない薬効ということでこの方式で決定されている)、「類似薬効比較方式」では折角大幅なコストダウンが出来たとしても類似の高い薬価に引きずられて高止まりしてしまうこともある。
 
オプジーボが惹起した問題は、密室で公正性を欠くと指摘される薬価決定の仕組みまで遡って論議され始めている。
 
 
更にこの問題は急速に進む日本の高齢化と相まって現状の医療行政の行き詰まりを顕在化させている。
 
2016914日 の日経新聞に
「医療費、薬代膨らみ41兆円 昨年度3.8%増、5年ぶり伸び」という記事が掲載されていた。
詳細は
「医療費の膨張が止まらない。厚生労働省が13日発表した2015年度の概算医療費は41.5兆円と、前年度に比べ3.8%増えた。
高齢化に加えて高額な新薬の登場で調剤が9.4%伸び、医療費の増加率は5年ぶりの大きさとなった。
抗がん剤などの高額薬は増え続けており、今後も医療費は膨らむ。
皆保険制度の維持には薬価制度の見直しが欠かせない。」
 
とあった。
ここでの医療費とは、国民の病気やケガの治療のために、1年間に医療機関に支払われた総額でを指し、保険診療の対象とならない不妊治療の生殖補助医療や、先進医療の費用(対象外の費用は約2%ほど言われている)は含まれない。
 
医療費の中でも調剤費が9.4%伸びと飛び抜けて大きくなっているのだが、この調剤7.9兆円の金額は15年度のもので、前述したオプジーボの年間5万人の使用で薬剤費が1兆7500億円となる試算は含まれていない(含めれば2割の増加)。

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                         (日経新聞による)

2015年度の国家予算が合計96兆円。
その内社会保障(医療、年金、介護、生活保護)が32兆円(33%)でその内医療は15兆円だった。
医療費の4分の一程が国庫負担というから新薬は社会保障費を膨らます大きな要因となっているのだ。

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     2015年度日本の予算案と社会保障の中の概算医療費(国庫分15兆円)の内訳

更に、我々にとて嬉しいというか、このオプジーボは昨年、肺がんに保険適用となった後、9月には腎がんにも保険適用となる見込みで、かつ既に血液がんの一種や頭頚部がんについても追加適用を申請済みとのこと。
胃がんや食道がんについても製品化前の臨床試験が最終段階に入っているとか。
患者の免疫の力を機能させて、がんを攻撃するという性格ゆえ適用範囲がどんどん拡大しているのだ。
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            オプジーボのがん細胞攻撃の仕組み(日経新聞による)
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世界各地でのオプジーボの展開状況(日経新聞より)

末期的ながんでも劇的な効果をもたらしてくれるような新薬は高機能だが高額であるが高額療養費制度などで患者の自己負担は一定の枠内に抑えられるので患者にとって救いであり大きな希望でもある。
が、しかし国の財政負担はこのままでは増々大きくなり税負担へと跳ね返ってくる。
 
 
厚労省は対策に乗り出している。
今年4月に「特例拡大再算定」と呼ぶ制度を導入しており、年間1千億円以上売れたら薬価を最大で25%、1500億円以上なら同50%下げる仕組みだ。
 
更に、2016年度の診療報酬改定で、医薬品・医療機器の費用対効果評価が試行導入されていますが、当面は、既収載品の再算定に用いられることになっており、2018年度の次期改定では抗がん剤のオプジーボやC型肝炎治療薬のハーボニーなど12品目の医薬品・医療機器を再算定の対象とするとしている。
 
厚労省の薬価見直しの話と本年8月、米製薬大手ブリストル・マイヤーズスクイブ(小野薬品と提携)は、抗がん剤「オプジーボ」がより幅広い肺がん患者の治療に効果があるか調べる臨床試験(治験)が失敗したと発表があったため、
 
小野薬品の株価が一気に2550円まで暴落した(勿論私はじっと持ったままです)。
上がったり、下がったり全くジェットコースターみたいな動きだ。
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           小野薬品工業の最近2年間の株価の推移(日経新聞より)
 
これに高齢化が拍車をかける。
65歳以上の高齢者と言われる層の比率が毎年大きくなっている。
 
2016101日 の国勢調査では
総人口12,71112,708)、高齢者人口3,3923,300)、高齢者比率26.7%26%
(単位 万人、カッコ内は2015101日のもの)
そして、高齢者になるほどがんに罹る比率が高く、医療費高騰につながっている。
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                   (内閣府発表資料による)
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主要国の高齢化推移(Daiamon社資料による)

「日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡している」
と言われている中、オプジーボなどの新薬の恩恵に預かるのはまだほんの一握りの人々だが、開発が進めばより多くの人が利用出来る日が来ると思われる。
 
そのためにも国には医療費の増加に関し迅速で有効な対応策を打出して欲しいが、我々利用者側でも色々考えるべき事があるように思える。
 
OECD(経済協力開発機構参 加国35カ国)の13年の報告では患者一人あたりの診察回数は年間12.9回(日本は先進国平均の2倍)で韓国(14.6回)についで第二位。
一人あたりの薬剤費も年756ドル(約75千円)で米国の1026ドルに続く2位位置する。
 
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OECDにおける日本の医療費の順位
2016年度急に上昇したのは介護、予防等の費用を含め
他国と同じ内容で計算したため(Diamond社資料)

要は、我々は世界各国に比してより多く病院に行き、より多の薬を貰っているということなる。
又、ある調査で年間500億円もの折角もらった薬飲まずに捨てているというデータもあると聞く。
 
我々も保険があるから、安いからという意識をなくして医療費削減に努める必要がある。
日本の階保険制度が適切に維持されながら、国民に幅広く新薬の恩恵に預かれるようにするために、国、製薬会社、医療機関、そして我々国民の改善努力が必要になる。
 
最後に10月初めから発表されるノーベル賞で「オプジーボ」の機能を発見した京都大学の本庶佑名誉教授(先端医療振興財団理事長)が免疫分野での受賞が最有力とされているという。
大変喜ばしいことで、是非実現して欲しいものだ。
 
中々銘柄数が減らないが、小野薬品の株下がっているがやはり持ち続けよう・・・。
 

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自動車免許を取得して約50年。

大学生時代まで東京在住であった私は、大学入学後、即自動車免許を取得して中古車を購入し、通学に、スキー、海水浴にと乗り回していた。

神戸の企業に就職しても、入社してすぐの5月の連休に学生時代に使用していた車を神戸まで運び、通勤や山陰への海水浴にと、独身時代の生活を大いにエンジョイさせてもらった。


初めての違反は、41年前、夜遅く会社から車で帰宅する時、高速道路での速度違反であった。

それも後ろから来たパトカーに。
仕事で疲れていて、前ばかりに注意していたため、後ろから来たパトカーに気がつかなかったのだ。

覆面パトならいざ知らず、パトカーに捕まるとはと当時友人たちによく言われた。

それからは、車の運転は注意し、信号無視、駐車違反、一旦停止違反等をしないように心がけてきたが、速度違反については根からスピード狂なのか法廷速度は中々守ることが出来なかった。

その代わり、バックミラーで後ろや周辺をよく見て運転するようになった。

爾来、先日の速度違反まで41年間、無事故・無違反を継続して、優良運転者表彰制度で、銅、銀、金、そして正金賞と通常20年以上無事故・無違反を継続しなければ取得出来ない賞も取得して安全運転意は勤めてきたのだが・・・。


私は、月一度、伊勢の友人たちとゴルフをしているのだが、神戸から伊勢のゴルフ場に行くには、阪神高速、西名阪高速、そして名阪国道を経由して片道約180kmの道のりだ。

このルートの問題は、距離は短く、高速料金安いが、関西のドライバーに警戒されている、混雑してよく事故が起きる阪神高速と高速道路仕様なのに一般道路の名阪国道を使用していることだ。

共に制限速度は60km/hrで空いているときはどうしてもスピードを出てしまう。

ということで、警察もこの道路にパトカーや覆面パトを多数導入して速度違反を検挙しようと手ぐすねを引いて待っているのだ。


まさに私が先日速度違反で捕まったのはこの阪神高速だ。
それも再び後ろからのパトカーに検挙されてしまった。

伊勢に行くには朝早く神戸を出発するのだが、道は空いており速度を出してしまいがちだ。
そんな中、特に夏は太陽が真正面から昇るため眩しく要注意なのだが、今回は前方ばかり注視していたため後ろのパトカーに気がつかなかった。

93kmで33kmオバー、反則点が3点、反則金25,000円だ。 本当に痛い。
もちろん、過去に免停などの前歴がないため、反則点6点未満であれば免許停止処分もなく反則金を納めるだけでいいのだが・・・。

だが、伊勢からの帰り、名阪国道でもう少しで免停になるところであったのだ。
もし、免停なれば明日からのダイビングにはいけないところだったかもしれないのだ。

帰りの名阪国道は空いていて、殆どの車が90km以上で走っていたが、私は朝のこともあり自重して89kmにクルーズをセットして走っていた。

遅いトラックを追越し車線に出て追い越したら、後ろから白い大型のセダンがピタッと私の後ろについたので、追い越ししたいのかと思い、走行車線に車線を変更したが、白いセダンも車線変更して私の後ろについてきた。

何かおかしいなと思い、クルーズのセットを変更しようと思ったときに、追い越し車線を黒い乗用車がスーと我々を追い越していった。

そうすると、すかさず白いセダンが追越し車線に車線変更して黒い車の後について暫く経って天井からパトライトを出して、黒い車を検挙したのだ。

覆面パトだったのだ。
私はどうやら、ロックオンされていて、90km(30kmオバー)以上になるのを待たれていたのかもしれない。

一般道路で30km以上50km未満の速度違反は赤切符で反則点6点、簡易裁判で罰金が決定(通常7,8万円とか)で、一発で30日の免停だ。

だが、25km以上30km未満でも反則点は3点、反則金は18,000円で、私の場合、もし、30km未満でも検挙されていたら、午前中の3点と逢わせて6点になってしまい免停になるところであった。

本当に危なく明日からのダイビングに出発できなくなるところであった。


反則金の25,000円ずいぶん高くなったような気がするが、何に使われているかというと国庫に入り、道路交通の信号機、標識などの安全施設など使われるという。

長距離を運転すると何時も何台かの速度違反車を道路脇で見かけるが、いったいどのくらいの検挙数なのか調べてみると。

平成23年度の交通違反検挙数は約785万件、その内速度違反は230万件(29%)で一日当たり6300人もの人が検挙されている。

だが、喜ばしいことに交通違反検挙数は毎年減少傾向にあるという。


速度違反の話が長くなってしまったが、明日よりサイパンへダイビングに行ってきます。

ここに場所が決まったのは紆余曲折、二転三転と色々ありました。

其の経緯は帰ってきてから、それでは行ってきます。

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