My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

タグ:マリンスポーツ

先日(19日)某信託銀行主催の「どうなる?トランプ政権発足後の世界経済」という経済セミナーに出席してきました。
東京大学 名誉教授 伊藤 元重氏の公演もあり、その内容は2017年という短期で見れば日本経済を含めプラス側に向かうだろうという主旨であった。
 
もともと昨年の夏頃から世界経済は右肩上がりになってきている中でトランプ氏が大統領になり、景気を加速させる規制緩和や減税、インフラ投資等の政策を掲げ、実行し始めているので更なる景気上昇が見込まれるであろうとのこと。
 
只、長期に渡っては政策の副作用や、トランプさんの政治手法や言動などのリスク要因はあり、不透明感は強いとのこと。
 
ということで、今日より気を安らかに、しかし、ちょっとトランプさんの”暴言”を心配しながら、タイ・シミラン諸島ダイブクルーズ及びピピ諸島ダイビング&観光に行ってきます。
 
久しぶりのダイビングだ。
昨年8月に沖縄全島エイサー祭りの見学に合わせて、沖縄・慶良間/万座のダイビングに行った以来だから、かれこれ6ヶ月近く間が空いたことになる。
 
ダイビングを初めて十数年、こんな間が空いたことは初めてである。
 
8月の沖縄のダイビングのあと、次の秋のダイビングを考える時に頭に浮かんだのは、前から行ってみたいと思っていた南アフリカであった。
このエリアでは有名な、三つの興味深い、大物趣向でアドベンチャラスなダイビングが出来、ダイビングサイトがあるのだ。

イメージ 1
         アフリカ南端には興味深いダイビングポイントがいっぱいだ

一つは南端部地域でサーディンランを見るダイビングだ。
毎年6月から7月に、地球最大の魚群と言われる何十億匹ものイワシ(サーディン)の大群が、南極水域から南アフリカ東沿岸を流れる海流にのり暖かい海域を目指し北に向けて大移動(サーディンラン)する。
 
このイワシの大群を狙って、空からはカツオドリが高速でダイブし、水中からはイルカ、サメ、オットセイやクジラまでもが襲いかかる壮大な海中のスペクタラスなシーンが展開される。
その豪快なシーンを見ようとするダイビングだが、天候も厳しく、波も高く、中々ハードなダイビングであると言う。
ダイビングを初めたからには一度は是非行ってみたい所だ。
 
イメージ 2
        豪快なサーディン サメ、イルカ、クジラそして鳥まで・・・
 
そして二つ目がサメ好きが泣いて喜ぶと言われる南アフリカのプロテアバンクス付近のダイビングだ。
この付近はツナが沢山いる世界でも最も有名なエリアの1つである為、年間を通じ、餌を求めて沢山の種類のサメ達が集まってくる場所となっている。
 
春先にハンマーヘッド、タイガーシャークが、通年では、オオメジロザメ、ツマグロ、クロヘリメジロザメ,ホホジロザメなどが見られ、世界のサメ好きダイバーが押しかけてくるという。
 
イメージ 3
       サメ類にいつでも高確率で遭遇できる サメ好きの垂涎のポイント
 
更にもう一つはマダカスカル島の対岸モザンビーク共和国の南部にあるトープではジャイアントマンタ90%、ジンベーザメは80%以上の確率で遭遇でき、特に秋以降の雨季にはさらに高確率で遭遇出来るという。
ザトウクジラも繁殖のため集まって来、バラクーダーの群れやアオウミガメ、そしてグレリーフシャーク、ホワイトチップのども定番だの大物のポイントだ。
 
イメージ 4
           大物ダイビングとクルーガサファリが楽しめる
 
アフリカとなると日本からはチョット遠いが、ダイビングと南アフリカの野生動物を見るサファリツアーを組み込んだツアーなどもあり、大物好きのダイバーにはたまらない魅力でいつか行ってみようと思っていた所だ。
 
ということで、色々検討してみると、秋から年内での南アフリカでのダイビングとしてはどうも、モザンビークが旬のようなので(モザンビークという国と四国と同じ位の面積を持つクルーガー国立公園のサハリツアーにも興味があったのだが・・)、ここでのダイビングと国立公園を組み合わせたツアーを企画している旅行会社に連絡して早速見積りをとったのだが。
 
見積書とともに添付された申込書を送付すると担当者からメールが来て、ここのダイビングはハードであることをやけに強調された。
 
確かに南アフリカでのダイビングは殆どがゾディアックボート(大きなゴムボート)を使用するのだが、桟橋などはなく、ビーチから皆でボートを押しながら、飛び乗るのだが、このゴムボートが軍隊の上陸用舟艇のように大型であり、ボートの縁が高く、大きいため乗り込むのにかなり体力がいるのだ。
 
イメージ 5
            大きなゾンディアックボート乗り降りに体力が必要
 
担当者曰く、ここはレジャー地のダイビングと違って、波も荒いため、ビーチや海中から素早く一斉にボートに乗り込必要があり、そのためにはかなりの体力が必要であると執拗に強調する。
 
初めて申込む旅行会社で今までの私の経歴など知らない中で、申込書に書かれた私の年齢からの判断で、勿論親切心からだと思うが、ここでのダイビングの厳しさをよく知らずに、勢いで申し込んでしまって、現地での体力不足による不具合が起きる事を心配をしてのことと思う。
だが、勿論、ハードなダイビングに於て私だけの体力不足の問題だけですまず、現地でのチーム全体への不具合となるようなことを危惧しているようだった。
 
色々メールで何回かやり取りをしている中で、最後に「相部屋となる男性がキャンセルされて、一人部屋となるため更に十数万円高くなるがどうされますか?」聞かれ、チョット切れて、ならば止めますと返事してしまった。
 
 
こんなことで、昨年の秋のダイビングが頓挫となってしまったが、後で調べるとやはりかなりハードなダイビングであることは事実だし、一般的な話で、私の様な年齢のものが一人で参加を申込むのは普通ありえないのであろうと理解した次第だ。
 
ただ、ツアー代金がかなり高額になった事が一番の理由だるのだが、私としてはアドベンチャラスで大物趣向のダイビングを止めるつもりもなく、そのために、今までのジムでのメニューにバーベル挙げなどの筋肉トレーニングを追加してなんとか来シーズンには是非南アフリカに行くんだと努力しているところだ。
 
 
さて、秋のダイビングを中止することになってしまい、年末頃になってくると無性にダイビングに行きたくなり、次のダイビングを何処にしようと思いあぐねてきた。
 
秋より初めた筋肉トレーニングも直ぐ効果が出るわけでもなく(只、私としてはゴルフのドライバーの距離が10ヤードぐらい伸びた気がするが、反面OBも増えたが、内心効果アリとほくそ笑んでいるのだが)、季節柄毎日寒い日が続き、気分的にやはりハードなところは避けて、明るく暖かいところが良いと、決めたのがタイのシミラン諸島のダイブクルーズだ。
 
 
シミラン諸島には約4年ほど前に訪れ、その輝く太陽と青く透明な空と海、そして群がる魚達に大変感動したのを覚えており、暖かく、ダイブクルーズで楽だし、チョットハードなダイビングに警戒感を抱かされた自分としては打って付けな所である。
 
プーケット島の北、アンダマン海に浮かぶシミラン諸島は、周囲を約140平方キロメートルにわたって海洋国立公園に指定され、水深30mまで見通せるどこまでも青い海、真っ白な砂浜、火山と氷河が作りあげた珍しいかたちの岩々、たいへん多様な魚や海の生き物たちなどが見られる、とても美しいところで、ダイバー憧れの場所である。

イメージ 6
       マレーシア半島の西側アンダマン海の火山と氷河が作った美しい島々

今回のクルーズも前回と同じく、プーケット島より北の車で約一時間の最近人気上昇のリゾート地カオラックの最寄りの港から出発するダイブクルーズだ。

イメージ 7
              カオラックのeDiveのオレンジブルー号
 
コースは9つの美しい島々からなるシミラン諸島を北上して、ボン島、タチャイ島そして隠れ根であるリチュリューロック経て帰ってくる45日のコースだ。
 
イメージ 8
               今回予定のダイブクルーズのルート
 
このコースには豊富な魚種・魚群もその魅力ですが、海底に広がる真っ白な砂地、浅瀬に群生するハードコーラル、竜宮城のような色鮮やかなソフトコーラルの根、水中遺跡のように何百メートルと続く切り立った岩盤などなど、変化に富んだ無数のダイビングスポットがある。
しかし、何と言っても最大の見せ場は、今回のコースでの最北端、広大な洋上にポツンとある隠れ根ポイントのリチュリューロックだ。
 
魚影の濃さで世界的に有名なダイビングスポットで、根の周囲にはキンセンフエダイ、ヨスジフエダイ、ニセクロホシフエダイ、ギンガメアジなどががびっしりと群れ、中層はグルクン、イエローバンドフュージラー、ジャイアントフュージラーなどの大群が群れ、朝夕には様々な回遊魚が捕食に訪れ、マンタ、ジンベイザメといった大物が回ってくることもあるという。
 
 
前回のダイビングでもここの魚群の濃さに圧倒されて、ぜひ再び見たいと思っていた所で、今回のシミラン諸島クルーズを決めた主たる理由はここをもう一度ぜひ見たいと云う思が強かったからである。

イメージ 9
       シミランクルーズのハイライトは何と言ってもリチェリューロックだ
 
今回選択したシミラン諸島ダイブクルーズはダイビングポイントが割合かたまっていることと、港からあまり遠くないことより、ダイビング的には魚影も濃く、多種多様なダイビングが出来る割には45日の短めな行程である。
 
折角、寒い日本から抜け出しタイまで来たのだから、そんな急いで冬真っ只中の日本に帰ることもないと、ダイブクルーズの終了後、何処かに寄って行こう考え、思いついたのが、プーケットの南東に位置する、アンダマンのエメラルドグリーンの海に浮かぶ美しい砂浜と切立った岩岩の小さな島々からなる、ピピ諸島に行ってノンビリと過ごすということである。
 
 
ピピ諸島は、プーケット島の南東約45kmにある6つの小さな島々でなるが、以前から、マニアなタイリゾートファンやダイビングファンの間では、その透明度の高い海と美しい砂浜、断崖の続く石灰岩が描く独特の地形で知られていが、ここの人気を決定づけたのが映画「ザ・ビーチ」である。

イメージ 10
         ピピ諸島の主島ピピ・ドン島 宿泊はこの島がほとんどだ

2000年に公開された俳優レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」がピピ島をロケ地に使用したことにより、その美しさが全世界に知れ渡り、多くの観光客が押し寄せ、15年以上経った今でもその人気は未だ衰えてないという。
 
イメージ 11
            ピピ諸島の輝くような美しい島々の様子
 
さて、ピピ諸島での宿泊は中心的で最も大きな島 ピピ・ドン島となるのだが、今回はこの島の中心部で最も開けたところにある「ピピカバナホテル」を5泊予約した。
船着き場にも近く、大きなプールもありゆっくり出来るかと思ったが、夜はかなり町中であるためか騒がしいようだが・・・。

イメージ 12
              今回宿泊するピピカバナホテルの様子
 
ではこのホテルを拠点として56日何をするか?
今思っているのは、1日は映画「ザ・ビーチ」で有名になったピピ・レ島のビーチを含め周辺の島々をユッタリと周る「一日イアランドホッピングツアー」に参加すること。
そうしてもう一日はピピ・ドン島か25kmほど南にある、外洋にポツンと浮かぶみ三つの岩からなる孤島ヒンデン&ヒンムアンでのダイビングを考えている。
 
ピピ・ドン島周辺にも透明度の高い綺麗なポイントがいくつもあるようであるが、ヒンデン&ヒンムアン(ヒンは岩、デンは赤、ムアンは紫)は豪快なドロップオフでダイナミックな岩岩の造形がを楽しめ、壁面は島の名の通り、赤及び紫のソフトコーラルが一面に絨毯を敷き詰めたような見え、バラクーダの群れ、ツムブリの群れ、マンタやジンベイなども頻繁に訪れるという人気ポイントである。
 
少し遠いので週に2回ほどしか催行してないようでうまく調整できればいいのだが。
 
旅行会社の話ではホームページでヒンデン&ヒンムアンへ行くプログラムを掲載しているダイビングショップに問い合わせると、今はやってないという回答が多いようだ。
もしかするともしかである。
どうなるかは運任せというところか。

 
ピピ島でまだ3日分何も決めてない。
ヒンデン&ヒンムアンに行けなかったら4日フリーだ。
 
敢えて決めず、たまには流れに任せて、本当にゆっくり何もしない日々を過ごすのもいいかと思うが、やはり貧乏人根性というか、じっとしていたら損だというばかりに色々現地のオプショナルツアーなんかを精力的に探しまくてセコエコと動いてしまうのだろうな・・・。
 
イメージ 13
       ピピ島で潜るならヒンデン&ヒンムアンなのだが、行けるかどうか?

輝く陽光、そよ吹く風、どこまでも澄切った青い空に真っ白な砂浜、そしてエメラルドグリーの透き通った海。
ああ、気分は早くも南洋だ。
未読の気になった本を二、三冊いやもっと多く持って、それでは行ってきます。
(今回の写真は全てインターネットから拝借しました。有難うございます)

先月7月3日から14日まで真冬のオーストラリアへダイビングに行ってきました。
 
オーストラリアでのダイビングには何度か行っているが真冬のオーストラリアに行くのは初めてだ。
真冬にわざわざでかけたのは、この時期、ミンククジラが温かい海で子育てのため、南極の海からグレートバリアリーフ(GBR)付近を通って北上するため、かなりの高い確率で見ることが出来るからだ。
 
ミンククジラを見るためにはGBRのどこでも良いと言うわけではなく、GBRの北端部が確率が高いという。
 
そのため人気のルートはケアンズから出航するダイブクルーズでGBRを代表する人気の1mを超えるジャイアントポテトコット(カスリハタ)がいるコッドホールやライトハウス・ボミー、スティーブス・ボミーなど、一度は潜りたい思う人気スポットを巡りながら、GBRでしか見れない華やかな固有種や、変化にとんだ地形や色とりどりのサンゴ礁などをも堪能しかつ、ミンククジラを探索しながらGBRの北端部の島丸ごと豪華リゾートであるリザード島まで行くものだ。

イメージ 1
今回の「Sprit of Freedom」の航海ルート 赤枠のもの
 
乗船したクルーズ船は真っ白で瀟洒な「スピリット・オブ・フリーダム」で世界のダイバーに人気が高い船だ。

イメージ 15
真っ白な瀟洒で豪華なクルーズ船「Sprit of Freedom」
 
4日昼、ケアンズで乗船し7日リザード島に上陸して、ここからセスナ機で昼過ぎにケアンズに戻る三泊四日の短い旅程であるが、GBRの人気ポイントばかり最大11本も潜る密度の高いツアーである。
 
 
それではダイビングの内容はと言うと、環礁内のポイントは透明度がわるく、魚も少なくチョットがっかりであった。
 
数年前GBRでダイビングしたときケアンズからのデイトリップであったため、ポンツーンと呼ばれる人口浮島や自然にできた小さな島を滞在拠点として潜ったためやけに透明度が悪かったという印象があった。
今回はクルーズ船でケアンズなど都市から遠く離れたところで潜るため大いに期待していのだが、環礁内のポイントはやはり透明度がが悪く期待はずれであった。
 
しかし、流石に外洋に面したライトハウス・ボミーやスティーブス・ボミーなどでは、透明度はスコーンと抜けていて気持よく、海底から垂直に切立った岩がそびえているのだが、この根の周りには無数の小魚達が乱舞し、そして中層には小魚を狙う大型種の群れが周回しているという私好みの豪快なダイビングをさせてもらった。
 
そしてかつ、ここでミンククジラに4回にわたって見ることが出来た。
 
ミンククジラを見るときは、船からミンククジラを見つけると静かに側まで行き、クルーズ船からブイがついた長いロープを流しそのロープに皆が掴まりながらじっと待つのだ。
 
ミンククジラは意外と好奇心が強く、我々が水面でロープに掴まりながらバチャバチャしていると何事かとクジラの方から近づいてきてくれ意外と長い時間一緒に遊んでくれるのだ。
イメージ 2
可愛いミンククジラ 上の写真の様にロープに掴まりながら待つ
 
ジンベイなどを見るときは発見とともにすぐ飛び込み、ジンベイがいる方向にダッシュするなど、機敏性と体力が必要であるが、ミンククジラの場合はゆっくり行動してもミンククジラのほうが近づいて来てくれため十分見るチャンスがあり慌てる必要がなく、体力が弱い私には大変ありがたい。
 
ただ、絶対ロープは離してはダメ、追いかけてはダメと厳しいルールがあるため折角の写真がどうしても上から見たものが多くなってしまうのが残念だ。
 
勿論タンクをつけている時でもミンククジラに遭遇出来ることもある。
 
今回初めてミンククジラを見た時は、安全停止を終え船に戻る時に私の直ぐ下を4,5頭のイルカらしきものが通過して、白い紋様が見えたのでシャチかなとじっくりみるとミンククジラであることが分かった。
足の直ぐ近くを通ったのでチョット興奮した。
 
追いかけてはダメと釘を刺されていたため残念であったが上から眺めるだけに終わってしまた。
安全停止を終わってない時であればゆっくりと横から可愛い目をした姿を撮る事が出来たかもしれない。
 
 
ということで今回のGBRでのツアーの主目的が完全に果たせ、かつ初めて見る
ゴッドホールの1mを超えるジャイアントポテトコット(カスリハタ)の大きさと人を全然恐れないこに吃驚させられたダイビングであった。


イメージ 3
餌を欲しがるジャイアントポテトコット(カスリハタ)
本当に人になれており触っても嫌がらない

目的を達成したダイビングの後は超豪華なリザード アイランド リゾートホテルがあるリザード島に上陸して高台からゆっくりと豪華で綺麗なリゾート、白い浜と真っ青な海と空をゆったりと眺める贅沢な一時を過ごしたあとセスナ機でケアンズに帰りました。
イメージ 4イメージ 5




 

 リザード島の豪華なリゾートホテル、帰りはケアンズまで小さなセスナ機で
荷物重量制限が20kg。私はの荷物30kg、10kgも減らしケアンズでピックアップ
イメージ 11
全員集合!! 今回のクルーズのゲストとスタッフ達

て、三泊四日のミンククジラウオッチングのダイブクルーズが成功裏に終わった後、私だけ単独で獰猛な姿のシロワニ(実は凄くおとなしいサメ)がウジャウジャいるという、シドニーとゴールドコーストとの中間にあるサウスウエストロック(South West Rocks) に行ってきました。

イメージ 16
サウスウエストロックはシドニーのチョット北側 自然溢れる小さな町

イメージ 6イメージ 7








    小さな中心街だが道挟んで綺麗な海が直ぐ側で皆キャンプなど楽しんでいる

サウスウエストロックは小さな人口5000人ほどの自然豊かな田舎町だが、ここに世界のサメ好きのダイバーが注目する有名なダイビングポイントがあるのだ。
 
町からボートで約30分ぐらいの沖合に大きな一枚岩が海面にちょこっと頭を突き出している。
この岩がFish Rockという超有名なダイビングポイントでこの周辺に30匹以上のシロワニが棲みついているという。
イメージ 8イメージ 9






    Fish Rockという大きな一枚岩の頭部がチョット海面に出ている
    この岩の海面下に125mもの洞窟がある。通りぬけが出来るのだが今回は
    波が強く引き返した。この洞窟に11,12月にはシロワニが入り込んで来る
 
特にここを有名にしているのはこの岩の水面下に約125mのケーブがあり、片側は水深10mぐらいの大きな開口の入り口で”天使の窓”とよばれ、反対側は水深24m程度で垂直に立ち上がるチムニー形状となっている。
 
このケーブにロブスターやオオセが棲みつき、”天使の窓”付近にはミナミハタンポなどの小さな魚がまさに天使が降り注ぐ光にキラキラ光る光景は見ものである。
そして、更に11月、12月にはこのケーブに温度の関係でシロワニ達が入ってくるという。
 
天使の窓付近で群れているシロワニと無数のミナミハタンポたちのコラボの写真がサメずきダイバーをここに引き寄せている。

イメージ 10
何度見ても凄い。惹きつけられる ダイブショップのHPより
 
私も前にこの写真を見て是非行ってみたいと常々思っていた中で、今回GBRのクルーズに参加の機会があり、11月、12月のベストシーズンではないが、また運が良ければダイビングの行き帰りにザトウクジラのブリーチングも目撃することができるいうのでGBRのクルーズのあとにここに行く事にしたわけである。
 
 
ケアンズからサウスウエストロックへは空路ケアンズからシドニーへ約3時間そしてシドニーからコフスハーバーへ約1時間、そしてコフスハーバーからは車で約1時間半かかってやっとサウスウエストロックに到着するというチョットした一日仕事だ。
 
 
苦労してやっと到着したサウスウエストロックは海沿いに100m角ぐらいにレストランやショッピング店が集まるにこじんまりした町の中心街があり、それ以外は広大に広がった大きな敷地をもつ住宅地である。
 
GBRと違ってドンヨリと曇り空で厚手のパーカーを着ても寒くジャケットを重ね着したぐらいである。

寒い寒いと震えながらダイビングショップ(South West Rocks DiveCenter)に行くと直ぐ、低気圧が来てて明日は波が高くダイビング出来ない。

次の日は良くなりそうだから潜れるだろうとのこと。
最後にタナカは3mの波で潜ったことあるか?と聞かれ多分ないと答えたが、良くなっても3mの波なのかとチョット心配になった。
 
今回はここで明日から3日間のダイビングと1日の周辺観光を予定していたが先行きはどうなるかかなり不安だ。
 

急遽休日となった日は周辺を歩いて探索し、翌日と次の日もなんとか予定通り待望のFishRockでダイビングをすることが出来た。

通常は一日2本で、合計4本を同じ場所で潜ったが、まず水温が19°と寒く、借りた7mmのスーツとフードベストでもブルブル震える状態だった。
 
海面は大きな波があり、おかげで海中は大きなうねりで極端に透明度が悪かった。
第一日目はそこそこ前が見えたが、二日目は更に水温が下がり透明度は先行するガイドのフィンしか見えずかなりストレスの溜まるダイビングを強いられた。
 
シロワニはかなり見ることが出来た。透明度が悪いため突然目の前に大きなシロワニが現れるようなこともあり、透明度が良ければもっと多くのシロワニを見ることが出来たと感じる。
シロワニがウジャウジャと言うのは偽りではなさそうだ。

イメージ 17イメージ 18




 

    大きなシロワニが 本当にウジャウジャといる。近づいても平気な顔している

ケーブダイビングも2回行ったが、ケーブの中までうねりがあり、狭く入り組んだケーブないで壁や岩にぶつけられらにようににしっかり岩を掴んで進む必要がありかなり疲れるダイビングであった。
波がひどくケーブ反対側のチムニーはとても通れないということで2回とも引き返す事になったのがチョット残念であった。
 
シロワニがケーブに入って来るようなことはなかったが、入口部の無数のミナミハタンポなどの小さな魚が外部からの光にあたりキラキラと光る様は見応えがあった。
 
洞窟中から「天使の窓」を見る
大きなオオセが突然目の前に!!
大きなシロワニがゆったりと
同じくシロワニ
 
やはり季節的に無理があったのかもしれない。
ただ、ガイドの説明ではシロワニはここに棲みついているのでいつでも海況さえ良ければ豪快なサメがウジャウジャが見ること出来るという。
 
そして、明日はもう少し状況は良くなると思うがどうすると聞かれ、寒さと、うねりで体力を消耗し、透明度の悪さで気力をなくしてしまっていたので予定通り自由日にし休養しますと返答した。
 
ということでサウスウエストロック最後の日はゆっくり休養のつもりだったが片道約10kmの坂道を2時間かけて有名な灯台まで行きました。
ここから見る海の景色は本当に価値があります。
体力的にはかなり疲れましたが、雄大で見事な景色をみて精神的には癒される事ができました。
イメージ 14
灯台から見る雄大な景色
 
そんなことでサウスウエストロックでのダイビングは少し残念なところはありましたが大きなシロワニ、オオセなどサメづくしのダイビングでまあ満足したとううことでしょう。
 
 
さて、最後になったが表題の「新たにゲットした3ツールで、ダイビングでの問題を無事乗り切りた」と書きましたが、今回の新たにゲットし旅行に持って行ったアイテムがかなり有益だったので紹介しますと
 
3つのアイテムとは
 

イメージ 12
左:Sony Wallet 中:TG-Tracker 右:Amazonプライムビデオ

1のSony Bank WalletVISAのキャッシュカード付きで11種類の外貨に対応している。
要するに海外でどのくらい外貨を持つかということはいつも悩むことだ。
余って空港で要らぬものを買ったり、足らずに現地の銀行を探し回ったり、ダイビングをしていると銀行が閉まって両替が出来ないこともかなりあった。
このカードは日本円口座に預金さえあれば11カ国のATMで直接その国の通貨を手にできるのだ。
今回も予定の変更もあり、足らなくなったAU$をこのカードで手当が簡単にでき大変助かった。
ただ、私が行くようなダイビング地でいつもATMがあるかどうかも心配だが・・。
 
2.Olympus TG-Trackerは最近発売された云わゆるアクションカメラだが、小型で4K対応、GPS、Wifi接続、そのままで水深27mOKとダイバーの使用をかなり考慮に入れた使用になっている。
今回も流れもある狭い洞窟では大型のカメラは破損の恐れもあり、この小型カメラが活躍してくれた。ただ透明度が悪く出来栄えは別とすれば・・。
 
3.Amazonプライムビデオ は最近Amazonのプライム会員になったのだが、その特典としてビデオ、音楽が見聴き放題となる。
タブレットにはビデオもダウンロードも出来ため、今回4,5本のビデオをダウンロードしてでかけたのだが思わぬところでこれが役に立った。
 
サウスウエストロックからケアンズに帰る際、コフスハーバーとシドニー空港で飛行機が天候等の理由でそれぞれ3,4時間も遅れてしまったのだ。
こんなイライラする状況で役だったのがこのダウンロードした映画であまり待ち時間が苦痛と感じなかったぐらいで有益であった。
 
ということで、今回新たにゲットしたアイテムにも助けられて無事帰国したわけであるが詳細なダイビングの状況や写真等は別途ホームページに少し時間がかかりますが記載しますので覗いてみて頂ければ幸甚です。
 

明日より、三泊四日で、羽黒山で現世の幸せを、月山で死後の浄化を願い、湯殿山で新たな命をいただき生まれ変わる…
山形が誇るパワースポット・日本三大霊場のひとつに数えられる「出羽三山」に行ってきます。


イメージ 13
出羽散々観光案内イラスト

明日よりオーストラリア北部のGBR(グレートバリアリーフ)でのミンククジラウォッチングダイブクルーズと南部のSouth West Rock(サウスウエストロック)のシロワニ(サメ)及びザトウクジラを見るダイビングに行ってきます。
 
GBRの北端部、リボンリーフやゴッドホールでは6月中旬から7月中旬頃のこの期間がミンククジラが回遊してくる本格的シーズンで、ほぼ100%の確率で見ることが出来るとのこと。
 
行程は月曜日(3日)の昼前ケアンズの港でスピリットオブフリーダムというクルーズ船にのり、途中ダイビングをしながらリボンリーフ&コッドホールを目指し北上するルートで最終日はリザード島へ上陸してチャーター機でケアンズ昼ごろ帰るという34日の比較的短いクルーズだ。

イメージ 1
Sprit of Freedom号 ダイビング設備が整った豪華な船だ
イメージ 8
ミンククジラ こんなによく見れたら良いのだが
(共にインターネットより)
 
だが、状況が良ければ1日最高5本のダイビングも計画されている意外とハードな面もあるダイブクルーズである。

イメージ 2
今回のSprit of Freedomの航海ルート 赤枠のもの GBRの北端を目指す
 
又、サウスウエストロックはゴールドコーストとシドニーの丁度中間くらいにある海沿いの自然豊かな小さな町だが、クルーズ下船後ケアンズで一泊して翌日シドニー経由してコフスハーバーという空港へ行き、そこから車で一時間ぐらいで到着するところだ。
 
この小さな町の沖合に世界中のサメ好きダイバーが一度は行ってみたいと憧れるフィッシュロックというシロワニが群れで棲む洞窟のダイビングポイントがあるのだ。
 


イメージ 3
長さ125mの洞窟にサメがウジャウジャ・・・(The South West Rocks Dive Centreより)


水深20Mぐらいの海中の片側から反対側まで約125mの長さにわたって続く1本の洞窟があり、 その海底にはシロワニがうじゃうじゃと棲みついているという有名なサメポイントだ。
 
洞窟、そしてサメがうじゃうじゃ。
更に、そのサメがシロワニという獰猛(実際はおとなしいサメだが)な顔つきで最もサメらしい(?)サメである事より、地形派で大物派の私のダイビング趣向にピッタリなことより以前から行くてチャンスを狙っていた所だ。

イメージ 4イメージ 5







       フィッシュロックと言う洞窟でシロワニが棲みついてじっくりとこんなのが見れるという
この写真を見たら誰でも行ってみたくなるでしょう(The South West Rocks Dive Centreより)

                  インターネットよりの動画

今回、今年初めにメキシコ・コスメル、セノーテへ行ったショップからGBRのミンククジラクルーズを誘われたので、ついでにいいチャンスとばかり、念願のサウスウエストロックのシロワニダイビングを合わせてしまったのだ。

イメージ 12
         オーストラリアではサメの事故がありサメよけスーツが
         売られているという。チョットほしいな!(インターネットより)
 
念願のミンククジラとシロワニダイビングで期待一杯というところであるが、心配事もある。
 
今年の425日付けのNATIONAL GEOGRAOHIC
「グレート・バリア・リーフの93%でサンゴ礁白化」という記事が掲載されていた。
この記事によると
 
「グレート・バリア・リーフは、2900の小規模なサンゴ礁から構成される。
今回調査したのは911のサンゴ礁で、このうち実に93%に上る843のサンゴ礁が、何らかのかたちで白化していることが判明した。
さらに、主に北部にある手つかずの316のサンゴ礁において、そこに生息するサンゴの60100%が白化していた。
一方、南部のサンゴ礁の大半は、深刻な損傷を受けていなかった。

イメージ 6
        NATIONAL GEOGRAOHICが報告したGBRの珊瑚の白化調査

サンゴ白化の拡大によって、副次的な影響が大きくなることは明らかだ。というのも、グレート・バリア・リーフには1500種を超える魚、世界のウミガメ7種のうち6種、30種のクジラやイルカが暮らしている。
それに、ユネスコの世界遺産にも指定されている同リーフは、オーストラリアにとって観光業の中心であり、約7万件の雇用と500万ドル以上の現金をもたらしている。 」
とあった。
 
今度行くミンククジラウオッチングがまさにGBRの北端部であり、珊瑚の白化現象がひどくなっている地域だ。
 
珊瑚の白化現象はその地域に棲む生物に大きな影響を与えるが、一体どうなっているのだろうか? 魚など殆ど見ることが出来ないようになってしまっているのだろうか?
 
この現象はオーストラリアに限ったものでなく世界的な規模で白化現象が起きているという。
1998年にも世界中で珊瑚の白化現象が発生しており、なんとか回復してきたところだというのに。
 
珊瑚の白化現象は環境ストレスによるもので、その主たるものは海水の温暖化による温度上昇によるものであるが、他に淡水や土砂の流入、オニヒトデなどの天敵の異常発生。
さらに我々ダイバーによる珊瑚の破損などもあるという。
 
どうか、冬を迎えたオーストラリアで海水の温度が下がり、白化現象が回復して魚が満ち溢れた海であって欲しいと祈るばかりだ。
勿論、我々ダイバーは珊瑚にストレスを与えないよう細心の注意を怠らない事が肝心だ。
 
それにしても、中国の南シナ海の埋め立て、写真を見ると環境保護など一切考慮していないようだが、このまま行くと20年も経つと南シナ海も中国の沿岸や河川と同じように死の海になると警告する記事を読んだことがある。
 
中国は本当に傍若無人に世界を汚染していく。なんとかならないものか。
 
 
さて、珊瑚の白化現象の問題は行って見てきた後に詳しく書きたいが、やはり今、頭のなかを占めている大きな問題は英国のEU離脱決定問題だ。
 
 
623日英国は国民投票によりEUより離脱することを決定した。
 
英国がEUを離脱することにより英国、欧州そして世界にとって明らかに不都合な事が起きうるであろうと予測されていたのにも拘わらずだ。
 
英国がEUから離脱すると
・まず英国の経済弱体化、欧州そして世界の経済低迷
・英国のドル箱である金融面での、ロンドンのシティの地位の急低下
・英国(連合王国:イングランド、ウエールズ、スコットランド、北アイルランド)の
 分裂の恐れ、特にスコットランドと北アイルランドは英国がEUに加盟していることで
 やっと英国に留まる決定を下ばかりだ。
EUの加盟国の離脱ドミノ現象によるEU解体の恐れ
 
離脱派の主な主張は
EUの過剰な規制
・国家主権の回復
・課題なEUへの拠出金
・移民の増加による失職、治安の悪化、福祉の低下
などであった。
 
案の定、離脱決定のショックでグローバルに株安が連鎖し、先週末24日の1日だけで世界の株式時価総額は約3.3兆ドル(330兆円強)と全体の約5%に相当する額が消失したという。  
イメージ 7
英国EU離脱決定後一日での主要各国の株価下落((日経新聞より)
当事国の英国が下落小さく、相変わらず日本が大きく反応している 
 
24日の時価総額の減少幅は、英国の15年の名目国内総生産(GDP)の約2兆8000億ドルを上回る規模だ。米リーマン・ブラザーズが破綻した08年9月15日は46兆ドル程度あった世界の時価総額が約1.7兆ドル(4%弱)減少した。
今回の方が時価総額の減少幅・減少率ともに大きい。

イメージ 9
        英国のEU離脱による金融ショックで世界の景気が下押しされる(日経より)

又、スコットランドや北アイルランドは残留派が多くを占めるため、単独でEU加盟や独立への国民投票をすべきとの意見が上がっている。
ロンドンまで独立してEU加盟するとの話まである。

イメージ 10
         UK(連合王国)の絆も今回のショックで分裂もあるのか(日経より)

EU内部においても、26日に行われたスペインの総選挙で急進左派が伸びず、ひとまず反EUドミノは一旦回避されたが、デンマーク、オランダなどEUに懐疑的な国々が選挙などを控えており今後の各国への波及は不透明である。

 
英国はEU離脱を決めたことで、悪い方向へ大きな一歩を踏み出したのは間違いなが、一つの選択として尊重されなければならない。
だが、どうしてキャメロン首相は国民投票という無謀な賭けにでたのだろうか?そもそも国民投票は本当にこのような重要案件を決定するにのに適切な方法なのだろうか?
 
EUは、二度の世界大戦を経た欧州で再び戦争を起こさないこと、米国に対抗できる28か国(5740万人:米国の1.6倍 英国を含めた)の自由貿易圏をつくるという2つのビジョンにより誕生して、2012年には「EUがその前身の時代も含めて60年以上にわたって「平和と和解、民主主義と人権の向上に貢献してきた」としてノーベル平和賞を受賞している。
 
だが、確かに最近のEUは加盟国が増え、規制、統制が強くなり、ドイツ一強はど不満が多くあり、そこに移民問題が発生してギクシャクしているのは事実だが、現在に至るまでのEUの努力の歴史は我々が誇るべきものだと思うが、これらの枠組みを崩壊させるのはこれ又実に簡単である。
 
一国の目先の利害だけのポピュリズム(大衆迎合主義)に負けた国民投票により解体の憂き目に立たされるのもなんともやるせない。
 
 
それにしても、なぜ今国民投票なのかというと、3年前にギリシャの財政危機をきっかけに、「ギリシャを我々の税金で助ける必要が無い」といった感情的な世論が広がり、それを背景に保守党内でも反EU勢力が力を増して党内運営が行き詰まってしまたとき、キャメロン首相は、「皆で議論して国民投票で決める」という極めて安易な決定をして決断から逃げてしまった。
 
それならそれで、残留と離脱の利害得失を示す判断材料を提供して徹底的な国民的議論を組織しなければならなかったが、たぶん「まさか離脱には行き着くまい」という甘い見通しがあったのだろう、ろくな努力もしないまま投票日を迎えてしまった。
 
 
26日付読売に、成田憲彦 駿河台大学教授は「国民投票という制度は主権者である国民の意思を直接確認するという意味で、絶対的な正統性を持つように見えるが、それが本当に優れたシステムかどうか検討を要する」と指摘している。
 
このような場合、何よりも重要なのは「主権者1人1人に、十分に的確な判断ができるだけの情報が与えられた」上での「熟議」だが、国民投票は結局プロパガンダの応酬となり、熟議民主主義は成立しないのではないか。
 
それよりも代議制を鍛え直す方が先だというのが成田教授の主張で、なぜなら「もし国民投票で誤った選択がなされた場合、誰が責任を取るのか。この点で行き詰まる。
 
代議制なら、代表者や党派に「選挙を通じて」責任を取らせることで、方向転換が可能になる」からであるとあった。
 
まさにそのとおりだ、今回の国民投票でも離脱派のリーダー達は、「離脱により移民の流入が制限できれば、国民の社会保障費の負担が減り、雇用環境から医療、さらには交通渋滞までもが改善するとし、ナショナリズム、美化されたノスタルジア、エリートへの不信感などを煽って国民を離脱へ誘導する手段をとっている。
 
 
離脱派のリーダーは煽るだけ煽ったが、離脱すれば確実に低迷する英国の経済をどのように回復するかその手段を示すことなく、ジョンソン前ロンドン市長などは離脱が決定後すぐ、EUへの離脱通知は急ぐことなくしばらくこのままで良いのではないかと無責任なことを言っていたが、事もあろうに30日保守党首選挙に不出馬と宣言した。
煽るだけ煽った後始末の責任の重大性に怖気ついたのかもしれない。
イメージ 11
 英国が取るべきEUとの通称交渉 どれも難しそうだ(日経より)
 
又国民レベルでも、その結果の重大性に衝撃を受け、英国民の中に後悔の声が広がっている。
国民投票のやり直しを求めた残留派たちの署名は370万人にを超え、英国史上最高に上った。
離脱派からも「こんな事になるなら賛成するんだった」、「どうせ残留に決まるのだから軽い気持ちで反対票を入れてしまった」などのインタビュー放送を見た。
 
 
国民投票の難しさだ。
地域や年齢層によっても残留/離脱の比率が大きく違うようだ。
今後国内の分裂の爭いのもとにならなければ良いのだが。
 
 
国民投票をするなら為政者がしっかりした計画準備に基づき、国民に十分に理解、判断できる情報を提供して、かつ僅差の場合は次のステップで決める方法を考えるべきだ。
 
民主主義の発達した英国でこの状態であるなら、「戦争法案反対」などと連呼するするだけのデモや、又先日ある党の政策担当者は防衛予算を「人を殺す予算」と言ってはばからない政治家がいる国の国民投票は悲惨なものであろう。
 
今まで国民投票の経験はないが、近く憲法改正への国民投票があるかもしれないが、皆が賢い選択が出来るよう情報の収集と勉強を怠らないようにしなければならない。
 
 
629日にはオランダ・ハーグの仲裁裁判所は判決を7月12日に出すと発表した。南シナ海のほぼ全域に主権が及ぶとする中国の主張に法的根拠がないとしてフィリピンが提訴した仲裁裁判で、同海域で軍事化を進める中国の主張について初めて国際司法の判断が下る事になる。
 
中国は自国に不利な判決が出ても従わないと主張するが、国際社会の風当たりが強まるのは確実であると思える。が、経済と政治は別などと言わずこの際多少経済が傷んでも国際社会全体で中国に「国際法」を順守させるように手を組むべきだ。
 
712日の裁判の結果が待たれる。
 
 
明日から2週間ばかりオーストリアにダイビングに行きますが、今回の世界株安金融危機はリーマンの時と違って原因がはっきりしているから極端な事になるようなことはないというが、更に南シナ海の裁判結果と世の中は増々混沌としてきた感じであるが、一時、どうかゆっくりとダイビングを楽しませて貰いたいものだ。

先日(610日~13日)、久しぶりに沖縄・粟国島のダイビングに行ってきました。


今年の1月にメキシコ・キューバへのダイビング&観光旅行にでかけて以来だからおおかた6ヶ月も空いてしまったことになる。


これには色々理由があるのだが、やはり一番大きいのは年末から中国株の暴落により、14日の大発会の日経平均が、なんと582円安の18450円で終了する大幅安の年始めとなり、それから連続4日株価は下落し、さらに2月の初めまでアレヨアレヨというまに株価は下がり続け24日には1万4952円となり、この間4080円も急落してしまったことだ。


その後少し持ち直すも、最近は英国のEU離脱問題で投資家はリスクオフの傾向を強くして日経平均が再び大きく下落している。


このように株価が大きく下落する中で、お金のかかる長期のダイビング行きを躊躇する気持ちが強くなったため半年も間が空いてしまったのだ。
 


そんな時、今年1月にメキシコのダイビングを実施したショップから「沖縄の粟国に土、日の2日間のダイビングに行きませんか」と誘いがあったのだ。


粟国には20085に一度行っており、そのギンガメアジの群れの凄さに圧倒され
また是非行ってみたいと思っていたのだが、今回は粟国にへは那覇より大型ボートで行くデイトリップツアーだという。


ということは、前回は島の民宿ステイであったが、那覇ステイならば久しぶりに沖縄料理を満喫する事もできると思い行くことにしたのだ。


610日金曜日の夕刻に沖縄に入り、土曜、日曜とダイビングして、翌月曜日には沖縄を出る弾丸ダイビングだ。
更に、那覇から粟国まで高速ボートで1時間半もかかるため、朝5時起きが2日も続くハードな工程であった。

その上、沖縄は梅雨の最終段階ということで前線が活発化して激しい雨が、特に北部では洪水が発生するほどであったが、幸いな事に初日は晴れ間もところどころにでる天気で無事粟国まで行けたが、二日目は雨と風が強く、とうとう粟国まで行けず慶良間諸島の座間味島付近で潜ることになる計画変更もあった。


50人乗りの大きなボートと言えど、ゲストが40人ぐらい乗り窮屈な中、揺れに揺れるボートはやはり辛かった。
揺れるボートに乗り慣れているダイバー達でも2,3人の人が気分を悪くしてしまったほどであった。


ということで今回のダイビングは粟国で3本、座間味島で3本ということでちょっと残念な事になってしまったが、久しぶりに抜群の透明度とイキイキとした珊瑚と鮮やかな魚達に囲まれる満ち足りたダイビングであった。


肝心のギンガメの群れはどうだったかというと、ギンガメの群れが出る時期の終盤なのか遭遇率がかなり小さく、流れの中場所を移動して回るかなり疲れるダイビングとなったが、目出度くも直ぐ側で大きなギンガメの群れが大きく形を変えながら怒涛のように過ぎ去っていくのをじっくり眺めることが出来た。

イメージ 1
                                 沖縄・粟国島 筆ん崎
イメージ 2イメージ 3









イメージ 4イメージ 5










               沖縄・粟国島 筆ん崎でのギンガメアジの群れ

粟国に来た甲斐はあったと感じた一時であった。


天候が悪く急遽慶良間諸島のダイビングとなってしまった2日目は慶良間の静かな海面と白い砂地と小魚を楽しむ癒やしのダイビングであったが、やはり天候が悪いためで致し方ないないのだが粟国に行けなかったのは残念であった。

イメージ 6イメージ 7








イメージ 8イメージ 9








      慶良間諸島・座間味島周辺での鮮やかな魚達 左上のアザハタは byYumi

ただ、この慶良間の海で700本の記念ダイブを迎えることが出来たのは大変嬉しいことであった。


20057月にダイビングをするようになって11年で700本。年間64本ペースだ。


600本は201410月のトカラ列島であるからそれから1年と8ヶ月かけてやっと100本潜ったことになり、この間の年間ペースでは60本のペースだ。
 
仕事をしながらダイビングをしていた初めの5年間は年間62本程度。
仕事を辞めた後半で600本までの43か月は年間67本のピッチで潜っている。
600本から700本までが年間60本ピッチだから仕事をしながらダイビングしてた時の方が最近と比較するとよくダイビングに行っていた事になる。

イメージ 10
              私の700本記念を皆で祝って頂きました   byAki

やはり年なのかペースはかなり落ちてきているのを感じる。


だが、凄い人もいる。


今回一緒に潜った人で女性で中年を過ぎた一般のレジャーダイバーだが、第一日目の粟国で1900本記念ダイブを達成した。それも17年間で成し遂げたという。


年間ペースでは112本だ。一時期私は年間100本潜ろうと頑張ったことがあるが最終的に95本で終わってしまった事があり、それ以降は大体60本から70本ぐらいのペースだ。


それから考えても、年間112本平均を17年間も続けているというのには本当に脅威で驚きだ。



ダイビングはいつも私は思っているのだが、金力、筋力、気力が勝負であると。


気力は充分あるつもりだが、最近の株安傾向による金力と年とともに落ちる筋力の低下が年間のダイビングペースを落としている原因だと思う。
が、筋力は相変わらずジムに通いなんとか維持するように努力しているつもりだし、私と同じような年の女性が年間112本平均も潜っているなのだから、筋力の衰えが主たる原因ではないようだ。


やはり、金力か。


私とって金力の源泉は株であるが、如何せん最近の株安にはどうしようも出来ず、更には6月の後半に英EU離脱の国民投票と南シナ海国際裁判の裁定というビッグイベントが予定され、世界経済を取り巻く状況は増々混沌とした状況となり、世界の投資家はリスクオフへの傾向を強め株安、円高になるという。


増々今後、ダイビング行きに重要な要素となる金力を不透明にするおそれがある英EU離脱問題は人一倍強い関心を持っている、いや、持たざろう得ないのだ。


その英国のEU離脱を決める国民投票は623日と近づいて来ているが離脱派、残留派全く拮抗していてどうなるか予測が付かないという。

イメージ 12
           投票日が近づくに連れ離脱支持率が高くなっている by日経

15日付けの日経新聞に「GDP0.10.8%下押し 英EU離脱、日本にも波及」
という記事が掲載されていた。


それによると英国がEU(欧州連合)から離脱した場合、日本の国内総生産(GDP)を0.10.8%程度押し下げるとの試算をしている。
英国の離脱が固まれば金融市場で円高・株安が進み、実体経済にも波及するという。
離脱の場合、為替市場で英ポンドやユーロが下落するとみられ、投資家がリスク回避姿勢を強め、安全資産とみられる円は対ドルでも上昇する可能性が高く、1カ月程度で26円の円高・ドル安が進むとみている。
日経平均株価は10003000円の株安になるとはじいたとみずほ総合研究所が報告しているという。

イメージ 14
               日米金利差と円相場の関係 by日経

又同じく15日付けの日経電子版では「日経平均1万6000円割れ、よぎる最悪シナリオ」の中で


610日現在で世界93市場の年初来の株価指数騰落率を見ると、日本は90番目に位置しており、日本よりも成績が悪いのはモンゴル、中国、イタリアの3市場しかない。
今年は原油など資源価格が1~2月に底入れしたこともあって、ロシア、カザフスタン、ブラジルなど資源国の株価指数が堅調に推移している。ドイツ、フランスなど欧州の株価指数は軒並みマイナス圏に陥っている。

イメージ 11
             日本の株は事があるときは過剰反応し下落率が大きい

このような状況下で、もし、EU離脱となり、6月の米国の雇用者数の伸びが小さければ、FRBは米経済の回復シナリオの大幅修正を迫られる可能性がある。


欧州景気の失速が意識され、米国への波及の懸念から、利上げどころではなくなるだろう。


外国為替市場では円高が急速に進み、輸出関連株を中心に日本株は大幅安になる恐れがある。デフレ脱出の芽は摘まれ、アベノミクスは白旗を揚げることになろう。
とある。


やはり英国のEU離脱は世界経済に大きな影響を与え、ひいては私個人にダイビング云々などを通り越し生活を一変させるような大事件だ。
 


自国衰退や世界経済を麻痺させるようなEU離脱をなぜ英国は考えているのだろう。


EUには28カ国が加盟しているが、過去に離脱した国はなく、英国は1973年、EUの前身の欧州共同体(EC)に参加し、2年後の75年には当時の労働党政権が残留か離脱かを国民投票で問い、この時は残留を決めている。


島国の英国はその後も欧州大陸から一定の距離を置いてきて、単一通貨のユーロには加わらず、今もポンドを使っている。
域内の国境審査を廃止し移動の自由を認める「シェンゲン協定」にも加盟していない。


EUの細かな窮屈な規制を嫌いかつ、主権回復を狙い離脱を常に考えてきたのだ。



離脱派の主張はEUの官僚主義の弊害であり、EUの組織も巨大になるとともに官僚機構が窮屈な規則を決めて英国民や企業の自由な活動を制約しているという。


EUの予算はこの10年間で4割も増え、各加盟国が経済規模などに応じて拠出して、インフラ整備や農業補助金に充てている、が、先進国の英国はあまりメリットがなく、実質負担は年間約40億ユーロ(約5000億円)なるともいわれている。


又、離脱すれば年間30万人の移民の流入を制限でき、英国民の職も福祉も奪われることもなく、テロの可能性も低くなると離脱派は主張している。 



一方残留派は離脱したときの経済への悪影響を警告している。


現在は英国の金融機関がEU域内の他国で自由に支店開設などが、離脱すればそのメリットがなくなり、ロンドンの金融街には大きな打撃になる。
貿易で関税がかかるケースも出かねず、世界各国の企業が英国に置いていた欧州拠点をドイツやフランスに移す動きが出てくる。


英政府の試算では、離脱すれば経済が3.6%収縮し、向こう2年間で50万人が失業して、ポンド相場は12%下落、賃金は3%下がると予想している。
(日経新聞613日付け記事より)

イメージ 13
                EU離脱問題の主な論点 by日経


更に問題は


スコットランドでは住民の過半数がEU残留を支持する公算が強く、英国全体ではEU離脱派が多数を占めた場合、スコットランドとその他の英国で民意が相反することになり、スコットランドは英国からの独立を問う住民投票を行うことになる。
2014年の投票では否決されたが、あの時は英国がEUに加盟していたが英国がEUを離脱するとスコットランドは独立派が勝ち英国から独立してEUに加盟する道を歩む。


又、英国はアイルランド系住民が多い北アイルランドを支配している。
従来は、アイルランドも英国もEUに加盟していたので、北アイルランドとアイルランドの間は自由往来できたが、英国がEUを離脱すると条件が変わり、北アイルランドの分離独立運動が再燃しそうだ。


英国はEUを離脱すると、スコットランドに独立され、北アイルランドも紛争に逆戻りする。


更にEUとしても問題がある。


EUには半数以上の国民がEUを支持しない構成国も多く、英国がEU離脱を決めると、他のこれらの国々が、我が国も国民投票すべきだという主張が強まり、相次いで国民投票が行われて離脱派が勝つという、EUが解体しかねないという懸念が出ているという。



こんな経済的にも政治的にも大きな問題が出てくると思われるEU離脱だが、623日の国民投票でEU残留支持が勝てば、これらの英国の自滅への道は出現しない。その代わり、独仏が財政や金融などの面のEUの国家統合に参加する動きになり、英国の国権がEUに剥奪されていく傾向が強まる。
 


英国にとってどの選択でも茨の道だが、私ら傍観者は経済的な波乱を起こさないで貰いたいと祈るばかりだ。



さて、もう一つの厄介な国との問題。南シナ海の領有権の問題だ。


中国が主張する九段線は194711段線として描かれたが、その後同じ共産圏のベトナムに配慮して九段線と描かれたもので、全く根拠の無いものである。


フィリッピンは中国の九段線が歴史的記録や法的根拠も乏しいと、ハーグの国際仲裁裁判所に訴えて、その裁定が今月中に出るだろうと言われている。


米国、日本、東南アジアを巻き込んだ大きな火種になると思われる。



本件、字数制限もあり、別の機会にまとめて記載します。


先月末、メキシコ、キューバのダイビング旅行から帰ってきてはや半月が経過してしまったが、この間ゴルフに一回行ったきりであとは時折ジムなどで適当に体を動かしていたが、殆ど家でゴロゴロの毎日で旅行の写真など整理が出来なかった。
 
なにも手につけられないような無気力となった原因は、珍しく時差の影響で夜眠れなくて体調が芳しくなかったこともあるが、最も大きな原因は年初からの世界金融不安による株価の暴落である。
 
日経平均の年初来下落は4000円を超え、下落率は21%と、景気や政策への不信感が強まる中国の上海株(22%)と並ぶ大きさで、先週(28日~12日)だけでも下げ幅1866円にもなった。
この間、ドイツ銀行の財務の健全性を不安視され、世界株安の一因となった金融システム信用不安を招いた欧州の株価下落は15%で、利上げの決定をしたがその後の景気減速感が警戒視され始めた米国株が8%の下落である。

イメージ 1
                                         日経新聞社より

日本株が下げ幅を広げた大きなきっかけは、中国株の急落や世界の牽引役として期待された米国景気の減速懸念が強まり、世界の投資家はリスク資産の代表格である株式から資金を引き揚げ安全資産である金や日本円に殺到し急速な円高が日本株の重しになったという。
 
日本の場合ファンドメンタルズはしっかりしている、企業は増益だと言いながら、また危機の震源地でもないのにいつでも一番の下落となっている。
日本への影響は軽微であると言っていたリーマン・ショックもITバブルの時も最終的に日本株が一番下落している。
 
ネガティブな情報には敏感に反応する国民性なのか、アレヨアレヨといっている間に大暴落となっている。
 
どっかで読んだ国民性に関するジョークを思い出した。
 
世界各国の人々が乗った豪華客船が沈没しかかっているが、脱出ボートの数少なく、船長は、乗客を海に飛び込ませようとして言った言葉とは・・
 
  アメリカ人に対して・・・「飛び込めばヒーローになれますよ」
  ロシア人に・・・「海にウォッカのビンが流れていますよ」
  イタリア人に・・・「海で美女が泳いでいますよ」
  フランス人に・・・「決して海には飛び込まないで下さい」
  イギリス人に・・・「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」
  ドイツ人に・・・「規則ですので海に飛び込んでください」

  中国人に・・・「おいしい食材(魚)が泳いでますよ」
  日本人に・・・「みなさんはもう飛び込みましたよ」

  韓国人に・・・「日本人はもう飛び込みましたよ」
 
よく出来たジョークだ。
少なくとも日本人に対して他人の行動が気になり自分だけが特異とならないように気を使ってしまう性分があり、これが株価の異常な下落や暴騰につながっていると考えてしまう。
6割超えが外国投資家である日本市場ではそんなことは・・・と言われそうだが、差額で利益を得るファンドが下落や上昇の切掛を与えれば後は勝手に同一方向に増殖していく国民性を読まれて利用されていると思えてならないのだが・・・思い過ごしであればいいのだが。
 
 
折しも、215日の東京株式市場で日経平均株価が急反発し、前週末比1069円(7.2%)高となった。
 
今年最大の上げで、1日の上昇幅は歴代13位で2000年以降では3番目に大きい。ドイツ銀行が財務の健全性を訴えるために債券の買い戻しを発表し、世界株安の一因だった金融機関の信用不安が後退したのと円高と原油安が一服し、前週末の米国株は大きく上げたためと言われる
 
更に連休明けの中国・上海市場が小幅安にとどまったため、先週までに日本株を売っていた外国人投資家などが買い戻しを急いだためとのこと。
 
やはり極端に一方向に動く日本市場をあらわしている。

イメージ 2
                         日経新聞社より
 
中国・上海市場は、日本はじめ各国の市場が世界同時株安に見舞われた先週は春節で休みだったため、連休明けの15日の動向が注目されていたが、ふたを開ければ人民元の基準値が元高方向に設定され、資本流出懸念が後退し、中国政府が急激な人民元安を阻止する姿勢を鮮明にしたとの見方から上海総合指数は下げ渋った事が日本市場を大きく上昇させる事になったという。
 
 
一党独裁の中国では景気の悪化は国民の不満をつのらせひいては党への批判となるためなんとか抑えこもうと中国の指導部はやっきになっている。
 
15日の春節明けの上海市場も人民元の基準値を元高方向に設定し、株価については大株主には売らせない、投機的空売りを強くけん制する、売りを薦めるコメントは情報規制する、など中国当局は徹底した売り封じ込め対策で対応しているとのこと。
 
 
ただ、15日の株価上昇をもって「下落は底を打った」と捉える投資家は残念ながら多くなく、欧州金融システム不安、米利上げ後退懸念、中国の経済構造改革に伴う景気先行き不安といった根本的な海外不安要因に対する解決策がまだない。
 
市場では「2627日に上海市で開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が何らかの安定策で合意に至るまで市場の安定は望みにくいとのこと。
 
まだまだ株価の変動に神経を使う日々が続きそうだ。

 
 
さて、私の現在の愁眉の関心事である株の話が長くなってしまったが、先月末無事帰国したメキシコ・キューバのダイビングの様子を紹介します。
 
まず日程、ルートなどは
 
114日  伊丹→成田  成田泊
   15日  成田→ヒューストン→メキシコ・カンクン→コスメル島 
   16日  コスメルでダイビング
   17日  コスメルでダイビング
   18日  コスメルでダイビング後プラヤデルカルメンへ移動
   19日  セノーテダイビング
   20日  セノーテダイビング(風のため急遽コバ遺跡観光)
   21日  セノーテダイビング
   22日  自由
   23日  プラヤデルカルメン→カンクン→キューバ・ハバナ
         →バラデロ
   24日  バラデロ→ハバナ
   25日  ハバナ市内観光
   26日  ハバナ市内観光
   27日  ハバナ→カンクン
   28日  カンクン→ヒューストン→成田→伊丹(29日夕刻着)
 
と中々忙しいスケジュールであった。

イメージ 3
               成田で全員(一人ゲート内で抜ける)byアキさん  

まず、コスメルでのダイビングであるが、3日間のダイビングの予定が二日目は風が強くボートが出港出来ず、急遽コバ遺跡観光に変更して結局2日間の5本だっけのダイビングであった。
 
コスメルのダイビングは大物とか大きな群れなどは期待できないが普段見ることがないカリブ海の固有種を頻繁に見ることが出来、また透明度もよく楽しいダイビングであった。

カリブ海の固有種として クイーエンジェルフィッシュ、ブルーエンジェルフィッシュ、グレイエンジェルフィッシュ、フレンチエンジェルフィッシュ、トードフィッシュ、フレンチグランド、ブルーストライプグランド等など割りと大きな魚多い。

イメージ 5

イメージ 6
 
二日目のダイビングは風が強くダイビングボートが出港できずコバ遺跡観光に変更したが、このコバ遺跡はカンクンの南に位置するトゥルムから北西45kmのところにある規模の大きいマヤ遺跡で最盛期の800年頃には中心地域の人口は5万人に上ったといわれる。
遺跡のハイライトはノホック・ムル(Nohoch Mul)の樹海から突き抜ける大ピラミッドだ。
高さが42mあり、ユカタン半島北部の遺跡のピラミッドでは最も高く、階段はかなりの急勾配だが、上りは楽だが下りは多くの人がロープをつかまりながら降りることになる。
 
頂上に立つとほんのりかいた汗に爽やかな風が快く、四方視界いっぱいに広がる樹海に圧倒され、暫し目を奪われる。

イメージ 7

コスメルのダイビング後コスメル島の対岸の街プラヤデルカルメンへ移動して3日間合計8本のセノーテダイビングと最後にメキシコ最古の世界自然遺産「シアン・カアン」の見学をした。
 
セノーテ(cenote) はユカタン半島の低平な石灰岩地帯に見られる陥没穴に地下水が溜まった天然の井戸、泉のこと。
現地では聖なる泉を意味し、大規模な鍾乳洞が水没している。これは氷期の海水面低下時に形成された洞窟系に鍾乳石が出来、氷河期が終わり海面上昇にともない、内陸部では地下水位が上昇することによって洞窟系全体が水没したものだ。
 
セノテダイビングはなんといってもケーブダイビングが楽しめる上に透き通った無限の透明度と開口部より差し込むカクテル光線の美しさだ。
 
潜ったセノーテは
 19日 チャクモール・ククルカン、チャクモール、タージマハ
 20日 アンヘリータ、ドス・オホス、ドレームゲイト
 21日 グラン・セノーテ、カーウォッシュ
     そして、世界自然遺産「シアン・カアン」の見学
 
今回多くのセノーテを潜ったが、各セノーテはそれぞれ特徴があるがなんといっても、どれも頭上から差し込む煌めく陽の光のカクテル光線が目を瞠る美しさだ。
鍾乳石も形も色もとりどりでその隙間を縫って潜っていくのはアドベンチャラスでなんとも楽しい。
 
イメージ 4
綺麗なカクテル光線をバックに全員集合
イメージ 8

「シアン・カアン」はメキシコの一番最初の世界自然遺産で広大な敷地に多種多様な野鳥が生息し植物が生きしげる自然保護区である。
ここで、古代マヤ人が作ったという水路で急流流れを楽しんだ。
 
 
さて、メキシコでのダイビング終了後私だけ待望のキューバへの観光だ。
メキシコ・カンクンでのダイビングツアーに参加して私だけキューバへ寄り道させてもらったのだ。
 
7年ほど前にメキシコ・カンクンにダイビングへ行ったがその時はキューバへ行くなどまだまだそんな簡単にできる時代ではなかったが、最近になって(2015720日)米国とキューバが54年ぶりに国交を回復して観光客などが大変行きやすくなり、特に米国からすぐ近くで簡単に行ける観光地として脚光を浴びているのだ。
 
そんな状況なので今回は是非実現したいと計画をかなり前から練ったのだが、季節的にも1月から3月頃がベストシーズンで大変混雑している上に通信状況が今一つでホテルも現地オプショナルツアーも中々決定できず、メキシコへ出発後もメールでやり取りする際どい状況であった。
 
キューバではハバナ空港に到着して即、迎えの車でバラデロへ向った。
バラデロはハバナから車で約3時間ばかりで、細長い半島の大西洋に面したビーチは長さ28kmほどにもわたり細かな白砂がどこまでも透明な海と溶け合うというキューバ最大のリゾート地だ。
 
革命の前にはここは米国の億万長者デュポンなど超お金持ちが豪華な別荘を建て優雅なバカンスを過ごしていたが、革命後は共和国のものとなり豪華なホテルやレストランなっている。
 
私が行った時は天候が悪くビーチ一面に波により打ち上げられた海藻が散らばり惨憺たるものでビーチアクティビティなども全て中止で残念であった。
ホテルは送迎付きで8万円と何しろ高く、オールインクルーシブで豪華であったがお酒を飲めない私にはその価値は半減であった。

イメージ 9
 
バラデロに一泊後ハバナに戻り旧市街のホテル・アンボス・ムンドスに宿泊した。
此のホテルは観光の中心であるオビスボ通りにあり、ヘミングウェイが常宿としていたことで有名である。
 
国内の懇意にしている旅行会社を経由して現地の旅行会社にホテル予約を依頼していたが対応悪くホテルが決まらず、業を煮やして国内の旅行会社の担当者がインターネットで偶然にも此のホテルが空いていることを見つけ予約してくれたのだ。
 
旧市街の観光には一番の好位置にあり、重厚でしっとりした雰囲気の感じのいいホテルだ。
また偶然にもヘミングウェイが宿泊していた511号室は私の宿泊した部屋のすぐ向かいで何か嬉しい感じであった。
 
ここを拠点としてハバナの旧市街を中心に観光した。
石造りのどっしりした古い建築が多く残されており、地中海のマルタ島をを思い起こしすぐ好きになってしまった。
 
市内観光ではやはりクラシクカーで回った一日観光が想い出深い。
もう世界ではここでしか動いてないようなクラシックカーが今でも現役でしっかり動いているのだ。カーマニアにはたまらない嬉しさだろう。

イメージ 10
 
イメージ 11

イメージ 12


あっという間の5日間のキューバ観光で後ろ髪を引かれる思いで再びメキシコ・カンクンを経由して日本に帰国しました。
 
もっと色々書きたいことがありますが、紙面の制約で更に詳しくはこれから作成するホームページに記載することにしますが、いつかまた近いうちにキューバ及びカリブの国々を訪れたいと密かに考えております。

↑このページのトップヘ