
今週末から一週間インドネシア・コモド諸島へダイブサファリに行ってきます。
何故、コモド諸島行きを決めたのか。
11月始め、年に一度の会社の親睦旅行でインドネシア・バリ島へ行くことになっており、自由時間が1日だけあるので、
このとき待望のバリ島でのダイビングを楽しもうとバリ島のダイビング情報をインターネットで調べていくうち、
バリ島近辺には特徴あるダイビングポイントが多数あり、一日だけのダイビングポイントを選ぶことは難しく、
消化不良で、ストレスがたまってしまうことに気がついた。
バリ島でのダイビングポイントをアーでもない、コーでもないと色々悩んでいる時、見つけたのがバリ島の東側にあるコモド諸島のダイブサファリである。
この際とことんダイビングを楽しんでやろうと、即コモド諸島ダイブサファリを申し込んでしまった。
大きな船に宿泊しながら、特長あるダイビングポイントをクルージングしていくダイブサファリは、
毎日、朝起きてから寝るまでダイビング三昧で、移動時間もなく大変効率が良く、かつその地域の代表的ポイントを網羅できる優れたダイビングシステムなのだ。
もともと、昨年モルディブでダイブサファリに参加し、その快適さと面白さに加えて毎日のおいしい食事を堪能できるとあって、
ダイブサファリにはまってしまい、次はどこにしようと思案していたので、これ幸いと即決してしまったわけだ。
さて、経緯はどうあれ、これから行くインドネシア、コモド諸島はどんな所なのか?
インドネシア共和国は17,600以上の島々からなる群島国家で、国土面積は全ヨーロッパ地域に匹敵するほどだ。
およそ490もの異なる人種が共に暮らすという、民族集団の多様性をもった国は世界でも少ない。そして多種多様な建築、手工芸、織物、民族舞踊、言語と方言、そして宗教さえも-。
インドネシアは豊富な天然資源をもつ、隠れた資源大国といえる。
とくに鉱物資源に恵まれた国で、錫(すず)の生産量は世界1位、銅も同3位のシェアを誇る。石油の生産量は100万バレル/日、液化天然ガスの輸出量はアジアナンバーワンで日本にとって最大の輸入国でもある。ほかにも色々鉱物資源があり、世界資源のベスト10に入る資源が、6種もある。
自然資源も膨大だ。
この地球上に残る熱帯森林のうち、約10%もの広大な森がこのインドネシアに残されているとの事。 スマトラ島の熱帯雨林群は、東南にアジア独特の種や、ここでしか見られない種を抱える非常に大きな国立公園群だ。
この広大な国土を誇るインドネシアには地球に永遠に残したい文化財、野生動物、自然環境など「地球の宝物:世界遺産」が7つもある。
今回ダイビングに行くコモド諸島もその一つで1991年に世界自然遺産に登録されている。
観光の目玉になっているコモドオオトカゲは、誕生が白亜紀までさかのぼる古代生物が生き残ったのは、コモド島周辺は潮流が非常に激しく、生態系も外界から隔絶されてきたためである。
コモド島やフローレス島、リンチャ島などに棲むコモドオオトカゲは世界最大のトカゲでコモド・ドラゴンとしてよく知られている。
オオトカゲ類 Monitors は南アジアからニューギニア、オーストラリア、そしてアフリカに分布し30種ほどがあるが、その中でコモドオオトカゲはひときわ大きい。
大きな頭、重々しい胴体、長くてぶ厚い尾、それらを支える頑丈な脚。巨体に似合わず意外に素早く動き、シカやイノシシを追いかけて食い殺すことができる。
今度のコモド諸島ダイブサファリは勿論ダイビングが主目的だが、時々島に上陸して観光や、バーベキューパーティーなどが予定されていて、コモド・ドラゴンの観察も組まれており大変楽しみだ。
ダイビング本来の話に戻すと、コモド諸島周辺は生き生きとしており、珊瑚が一面に覆いつくし、マクロ、ワイド両方とも期待でき、大物派の私としてはマンタなど日常茶飯事で会うことが出来るとの事で、ほかにもロウニンアジの群れ、イソマグロ、ナポレオン、バラクーダ等にも勿論見ることが出来、本当に期待に胸膨らむ。
インドネシアはそのもてる資源が故に、古くからオランダが、そして米英の包囲作戦に追い詰められた日本に侵略、統治される苦しい時代が長く続いた歴史を持ち、現在のインドネシアを理解するためにもこの辺も少し勉強しようと思う。
ということで、来月のバリ島旅行の調査を兼ねて、これから究極の多様性を持つインドネシアへ行ってきます。
どうも、海の中の調査だけに終わりそうだが、帰国したら報告します。