My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2008年09月

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今週末から一週間インドネシア・コモド諸島へダイブサファリに行ってきます。

何故、コモド諸島行きを決めたのか。 
11月始め、年に一度の会社の親睦旅行でインドネシア・バリ島へ行くことになっており、自由時間が1日だけあるので、
このとき待望のバリ島でのダイビングを楽しもうとバリ島のダイビング情報をインターネットで調べていくうち、
バリ島近辺には特徴あるダイビングポイントが多数あり、一日だけのダイビングポイントを選ぶことは難しく、
消化不良で、ストレスがたまってしまうことに気がついた。

バリ島でのダイビングポイントをアーでもない、コーでもないと色々悩んでいる時、見つけたのがバリ島の東側にあるコモド諸島のダイブサファリである。
この際とことんダイビングを楽しんでやろうと、即コモド諸島ダイブサファリを申し込んでしまった。

大きな船に宿泊しながら、特長あるダイビングポイントをクルージングしていくダイブサファリは、
毎日、朝起きてから寝るまでダイビング三昧で、移動時間もなく大変効率が良く、かつその地域の代表的ポイントを網羅できる優れたダイビングシステムなのだ。
もともと、昨年モルディブでダイブサファリに参加し、その快適さと面白さに加えて毎日のおいしい食事を堪能できるとあって、
ダイブサファリにはまってしまい、次はどこにしようと思案していたので、これ幸いと即決してしまったわけだ。

さて、経緯はどうあれ、これから行くインドネシア、コモド諸島はどんな所なのか?

インドネシア共和国は17,600以上の島々からなる群島国家で、国土面積は全ヨーロッパ地域に匹敵するほどだ。
およそ490もの異なる人種が共に暮らすという、民族集団の多様性をもった国は世界でも少ない。そして多種多様な建築、手工芸、織物、民族舞踊、言語と方言、そして宗教さえも-。

インドネシアは豊富な天然資源をもつ、隠れた資源大国といえる。
とくに鉱物資源に恵まれた国で、錫(すず)の生産量は世界1位、銅も同3位のシェアを誇る。石油の生産量は100万バレル/日、液化天然ガスの輸出量はアジアナンバーワンで日本にとって最大の輸入国でもある。ほかにも色々鉱物資源があり、世界資源のベスト10に入る資源が、6種もある。

自然資源も膨大だ。
この地球上に残る熱帯森林のうち、約10%もの広大な森がこのインドネシアに残されているとの事。 スマトラ島の熱帯雨林群は、東南にアジア独特の種や、ここでしか見られない種を抱える非常に大きな国立公園群だ。

この広大な国土を誇るインドネシアには地球に永遠に残したい文化財、野生動物、自然環境など「地球の宝物:世界遺産」が7つもある。
今回ダイビングに行くコモド諸島もその一つで1991年に世界自然遺産に登録されている。

観光の目玉になっているコモドオオトカゲは、誕生が白亜紀までさかのぼる古代生物が生き残ったのは、コモド島周辺は潮流が非常に激しく、生態系も外界から隔絶されてきたためである。

コモド島やフローレス島、リンチャ島などに棲むコモドオオトカゲは世界最大のトカゲでコモド・ドラゴンとしてよく知られている。
オオトカゲ類 Monitors は南アジアからニューギニア、オーストラリア、そしてアフリカに分布し30種ほどがあるが、その中でコモドオオトカゲはひときわ大きい。
 大きな頭、重々しい胴体、長くてぶ厚い尾、それらを支える頑丈な脚。巨体に似合わず意外に素早く動き、シカやイノシシを追いかけて食い殺すことができる。

今度のコモド諸島ダイブサファリは勿論ダイビングが主目的だが、時々島に上陸して観光や、バーベキューパーティーなどが予定されていて、コモド・ドラゴンの観察も組まれており大変楽しみだ。

ダイビング本来の話に戻すと、コモド諸島周辺は生き生きとしており、珊瑚が一面に覆いつくし、マクロ、ワイド両方とも期待でき、大物派の私としてはマンタなど日常茶飯事で会うことが出来るとの事で、ほかにもロウニンアジの群れ、イソマグロ、ナポレオン、バラクーダ等にも勿論見ることが出来、本当に期待に胸膨らむ。

インドネシアはそのもてる資源が故に、古くからオランダが、そして米英の包囲作戦に追い詰められた日本に侵略、統治される苦しい時代が長く続いた歴史を持ち、現在のインドネシアを理解するためにもこの辺も少し勉強しようと思う。

ということで、来月のバリ島旅行の調査を兼ねて、これから究極の多様性を持つインドネシアへ行ってきます。

どうも、海の中の調査だけに終わりそうだが、帰国したら報告します。

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遅まきながら高嶋 哲夫著の「ジェミニの方舟」を読みました。

地球温暖化の影響で大型台風が発生しやすくなり、
さらに二つの大型台風が合体して超大型台風となって、
首都・東京を襲うという災害パニック小説だが、
概略ストーリはこうだ。
「台風23号と24号が合体し、中心気圧807Hp、最大風速77m、最大瞬間風速87m、半径800kmを超える超巨大台風が誕生した。

その巨大台風が東京を直撃し、高潮で東京湾付近の海面は1m上昇。
ついに、荒川と隅田川が決壊する――。
気象学者の玉城、現都知事の金森、玉城の妻で建設会社に勤める恵子、自衛隊の松浦一尉といった人々は、未曾有の「東京大洪水」に直面する。」というのがストーリというか、物語の背景だ。

避けられない災害を前に、それでも被害を最小限に食い止めようと、それぞれの現場で我が身の危険もかえりみずに奔走する主人公たちのプロ魂が胸を打つ。

本書は、『M8』『TSUNAMI』に続く「災害小説三部作」の完結編となるものだ。

高嶋 哲夫の小説は02年ごろから読み始め「原発占拠」「インテゥルーダー」「ミドナイトイーグル」「冥府の虜」
「メトルダウン」「都庁爆破」「ペトロバグ」「M8」「津波」と殆ど読んでいる。
彼の小説は工学的なテーマにアクション、サスペンスを絡め、かつ、主人公はスパーマンではなく、
どこにも居る真面目な科学者であるが、災害やトラブルに遭遇すると、
専門的知識をベースに大胆な解決策を編み出し、
自ら危険をかえりみず実行するというパターンなのだが、
なぜか私の読書の好みにあい、いつの間にか全作を読むことになった。

彼の小説の題名は直截的なものが多いが、今回の「ジェミニの方舟」の題名には
彼の地球温暖化への人類へ警鐘を含めているのであろう。

ジェミニは「ふたご座」のことで、今回の二つの大型台風をあらわす。

方舟は勿論「ノアの方舟」を意味するが、本文中こんな言葉がある
近づく超大型台風の影響で首都全域が停電となった中で、
恵子が建設している超高層マンションを地域住民の避難場所することに独自に決定し、
住民たちを乗せた車両のヘッドライトが堤防を一列に進んでくる情景で

恵子「ノアの方舟のようね」 
玉城「神がすべての悪しきものを流し去ることか」
恵子「すべての希望を一艘の船に託すということよ」

人間が驕りと傲慢さで地球温暖化をまねき、神の怒りをかい、超大型台風をもたらしたが、
まだ人間の英知と愛により救う道はある・・と云いたいのであろうか。

一方、小説の中には災害の防災対策についても触れている。
恵子が設計する超高層マンションは「スーパー堤防」上に建設されているが、
行政が防災の対策の切り札として推進するこのスーパー堤防の何がスーパーなのかと、調べてみると、
堤防の高さの約30倍以上の幅を持った堤防を意味するらしい。
江戸川周辺では、都市化に伴い人口・資産・都市機能の集中が進んでおり、
もし、想定を上回る大洪水により江戸川が決壊すれば、その被害は計り知れないものになると予想され、
このスーパー堤防が作られているようだが、確かに幅が広いため、堤防自体の決壊することはないだろうが、川が氾濫するような増水した場合はどうするのだろうか?

もう一つ、小説では超大型台風が首都を襲う前に100mmを越す大雨のため、
肝心の首都外郭放水路は既に満杯となっていて、役に立たたず、
結局、首都中心部の地下鉄、地下街までに決壊した洪水が浸水してしまうのだが、

やはり行政が治水の切り札として推進してきた首都外郭放水路は、
最近メディアにもよく取り上げられて目にすることがあるが、どのくらいの能力を持っているのか調べてみると

「首都圏外郭放水路は、あふれそうになった中小河川の洪水を地下に取り込み、
地下50mを貫く総延長6.3劼離肇鵐優襪鯆未靴胴掌誉遒卜す、
世界最大級の洪水防止施設です。
現在まで全体のおよそ8割が完成。平成14年から部分的に稼動し、
これまで約450万tもの洪水を安全に処理するなどめざましい治水効果を発揮しています。
 洪水を取り込む直径30m、深さ60mにおよぶ5本の巨大立坑をはじめ、
地中深く6.3kmにわたって走る直径10mの地底トンネル、
重量500トンの柱が59本もそびえるマンモス水槽、
そして、毎秒200tの水を排水する14000馬力タービンなど、そのすべてが想像を超えるスケールです。」
と大いに設備の巨大さと効果を謳いあげているが、肝心のどのくらいの降水量に耐えうるのか明記されていない。

要は、防災対策などを作るとき、過去の事例などを判断してその起こりうる災害の規模を想定しているのであろうが、
最近の温暖化により、その規模が、想定を大きく越えることが頻繁に発生しているようだ。
防災対策の規模を見直すのも必要だが、いかに地球温暖化をくいとめるかが肝要だ。













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