My Fortnight's Dairy

ようこそ私の日記に。ダイビングや旅行を中心に思いついた事柄をつれづれに書き綴ります

2009年10月

イメージ 1
海外のダイビングへ行く際は、行きたいところが多く、今までは、順番的にあっさりと決まってしまうのだが、今回はなかなかうまくいかなかった。

9月の初め、チュークに行き、レックダイビングの豪快さと神秘さにはまり,次回もレックダイビングをと、色々調べて、バヌアツに白羽の矢を当てました。

バヌアツをご存知ですか? 
昔の名でニューヘブリディーズと聞くと思い出す人も多いかと思いますが、もう50年も前に、かの有名な(?)ミュージカル映画「南太平洋」は原作者ジェームス・ミッチナーが太平洋戦争時、
この島に滞在していた時の経験を基に書いたものです。

ロジャース&ハマースタインが遥かなるロマンの島《バリ・ハイ》を彩る魅惑の調べと、ブロードウエーで謳いあげ、一躍有名になりました。

今でも、私の南太平洋のイメージの原点はこの映画です。
その頃、行くこともままならなかった南太平洋をこの映画を通じて思い描いたものです。

バヌアツは、南太平洋上に浮かぶ島国。
西にオーストラリア、北にソロモン諸島、東にフィジー、南にニューカレドニアがある。

800kmにわたって北北西から南南東に連なる83の島からなる。
大部分は火山島で、特にアンブリム島、タナ島、ロペヴィ島の火山は活火山として活動が継続している。

このバヌアツの北西部にあるエスプリット・サント島では、プレジデント・クーリッジという全長201m、幅25m総重量22,000トンもの巨大豪華客船が沈んでおり、豪快なレックダイビングが出来る。。

しかし、ここは水深が40から50mと深く、テクニカルダイビングの範疇であるため、現地ガイドは一発で深場に案内はしてくれない、3日ぐらいかけて技量をみながら、徐々に体を慣らし本命の場所に行き着くのだ。

また、タンナ島のヤスール火山では、世界でも最も火口に近づける火山として有名で、溶岩が飛び散る噴火の様子を間近に見ることが出来るのだ。

レックダイビングができて、火山の噴火が間近に見えるとなれば、最近地球科学に強い興味を持っている私としては、即バヌアツ行きを決心し、旅行会社に相談したのだが・・・。

バヌアツへは日本から直行便はなく、ニューカレドニア経由が一般的だが、サント島で3日間のダイビング、タナ島で1日の火山見学をすると、1週間や10日ぐらいの休暇では実現できないことが分かり、あえなく夢破れてしまった。

がっかりして、次の候補地を考える気もなくなっていたところ、最近になって、旅行会社から、JALパラオ直行便ツアーに空席が多く、格安となっているが、如何ですかとの誘いがあった。

パラオのハイシーズは2,3月の冬場で、今は季節の変わり目で天候が安定しない時期なので敬遠する人が多いのか、今問題となっているJAL再建問題を心配して行く人が少なくないのか、よく分からないが、新しい候補地を考える気も起きず、二つ返事でOKした。

パラオには過去二回行っている。
3度目のパラオを決心したのは、今までに行くことが出来なかったブルーホールに今度は行けるだろうとの期待もあったからだ。

初めてのパラオは夏の雨季だった。
風、波が激しく、船酔いしながら潜ったが、結局ブルーホールには行けず。

2度目は、是非冬場に来いと云われ、昨年の2月に行った。
天候は全く問題なく、ならば、流れが激しいが、大物の大群に遭遇できるペリリュー島へ行きたくなり、無理してツアーを組んでもらい、大物の群れを見ながらのドリフトダイビングを堪能させてもらった。

おかげで、スケジュールが狂い、再び、ブルーホールへは行けずじまいとなった。

今度は絶対、ブルーホールに行くぞと、天候の安定を強く願う次第だ。

それにしても、パラオの凄いところは、迫力たっぷりの大物&群れだ。

マンタ、バラクーダ、ギンガメアジ、ナポレオン、サメその他の回遊魚など、憧れの生物が次々に登場する。

生物の多い地域は、地球規模の地形と海流の影響があると思います。

地形に関しては、パラオ諸島は、九州・パラオ海嶺(九州日向灘からニューギニアまで続く長大な海嶺で、日向灘で沈み込み、地震の元になっている)にのっており、比高2000mにも及ぶ断崖構造で、栄養豊富な深海水の湧水が起こる。

海流については、グリーランド近海で沈み込んだ表層海流は、4000mという深海を深層流となって、2000年もかけて豊富な栄養素(ミネラル)を溜め込みながら流れ、北太平洋で湧き上がる。

その後、太陽の光を受け植物プランクトンを大量発生させた海流は、北赤道流となって西進し、フィリッピン東岸にぶつかり、九州・パラオ海嶺に沿って北上し黒潮となる。

そうなのです、パラオは地球の雄大な造成活動と、海洋循環システムにより作り上げられた、まれに見る豊饒な海域となっているのです。

こんな壮大でダイナミックな地球創造のドラマに夢はせながら、パラオの豊饒な海を楽しんできます。

イメージ 1
私はJALの再建策に大いに関心を持っている。

JALが利用できる場合は、私は、極力JALを利用しており、特に、神戸空港が開港してから、東京行きにはトンと新幹線は使っていない。

熱狂的なJALファンではないが、子供のころからナショナル・フラッグ・キャリアとしてのJALの格好良さに憧れ、全日空が出来ても、飛行機に乗るならJALと頑固で変なこだわりを持っている。

ダイビングを始めて、南の国々へ行く機会が増えたが、流石にこの場合は、その国のナショナル・フラッグ・キャリアを利用した方が安く、時間帯もよく、先方の国内線に乗り換えも便利なことが多く、JALは利用していないが、成田発の場合は国内移動にはJALの利用にこだわっている。

変なこだわりを持ち続けているのは、本音は簡単なことで、ほんの僅かなJALの株の保有者で、かつ、マイレージというJALの囲い込み戦略にはまってしまっているのに過ぎないのだが。

既に購入金額の1/3になってしまっている、僅かな株と、買物とフライトで貯まったマイルが、JALが破産することによって、パーとなっては大変だ。

JALの再建問題に人一倍(?)関心がある所以である。

さて、本題に入ると

日経新聞(10月21日)によると

「日航に公的資金注入 民間も出資、資本増強3000億円
政府は20日、日本航空の経営再建に向けて公的資本を注入する検討に入った。

国土交通相直属のタスクフォースの要請を踏まえたもので、民間出資分を含め総額3000億円の資本増強となる見込みだ。

政府は改正産業活力再生法(産活法)や企業再生支援機構の活用を通じた注入を想定しているもよう。

また、作業部会は11月に2000億円規模のつなぎ融資も求めており、政府が関与を強化したうえでの再建となる可能性が強まっている。」

また読売新聞には

「退職者が企業年金を一時金で受け取ることを可能にして、日航の将来的な負担額を減らす案を盛り込んだ。

また、金融機関の債権放棄・株式化の総額を素案段階の3000億円から2500億円に引き下げる一方、公的資金を含めた資本増強額を倍増して3000億円とする。」

とある。

結局、公的資金の注入で決着か? どうやら私の株とマイレージは安泰か??

JALは天下り人事と、複雑な組合体制、並びに国営航空会社の体制を引きずり、後発の全日空に収益性など大きく差をつけられてしまった。

今問題になっている、JALの企業年金問題もそのひとつで、JALの企業年金はライバルの全日空の約3倍と手厚という。


インターネットで下記のようなDataを見つけた


      日本航空  全日空  三菱重工   NTT
従業員数(人) 53,010   31,905   62,212   199,113
株主資本(A)148,066  346,309  1,376,289  6,779,526
退職給付
積立金(B) 139,753  107,377  108,710   1,684,741
(B)/(A)    0.944   0.310   0.079    0.248
      (金額:百万円、2006年のデータ)


同業全日空の3倍、重工メーカーの12倍も手厚い。

国営時代からの既得権、お手盛りの積み重ねなのだろうが、これでは競争に勝てない。

何とかしなくてはならないのは明確だ。

パイロットの年収も他外国航空会社と比較してもかなり高く、かつ、安全確保という名にかこつけて、色々の手当て、処遇がされていて経費アップにつながっているようだ。

こんな体質が改善されなければ、法的整理に至る可能性もあると釘を刺されているようで、まだまだ、私の株や、マイレージは安泰といえないようだ。

しかし、企業再建の施策がこうも盛りだくさんにあるとは知らなかった。

JALの再建策の記事の中で単語を拾ってみると

・資本増強(公的資金の注入)
   企業再生支援機構
改正産業活力再生特別措置法(産業再生法)
・金融機関による債権放棄
・債務の株式化(DES)
・事業再生ADR
・リストラ、人件費削減、不採算の路線からの撤退、分社化、統合

などちょっと新聞を読んだだけで専門用語の目白押しだ。

この中で、僅少株主である私にどのような影響があるのか、
興味を持った、「債務の株式化(DES)」について調べてみた。

DESとは

債務を株式と交換することをDES:Debt Equity Swap(デット・エクイティ・スワップ)といい。

経営不振企業の再生を支援するために、金融機関が利用する手法である。
DESは債務者にとってとてもメリットが大きい制度である。
なぜなら、借入金が減少し、資本に振り変わることによって
自己資本比率が改善して、元利払いの負担がなくなるからだ。

ただ、債権者が株主になるため、
経営に参加されるというデメリットもある。

また、発行済株式数が増加するため、一株あたりの株価が下がる。

やっぱりそうだ、とことん下がっている株価がさらに下がってしまうのか・・。

JALさん、あなたのおかげで迷惑を被っている一般市民が多くいることを強く認識して、頑固な組合、OBを説得して果敢に体質改善取り組んでください。

もう、これが最後ですよ。お願いします。




イメージ 1
本年4月に、まだ行ったことのなかった四国・高知県鵜来島への初ダイビングを計画しましたが、大型の低気圧の来襲で、敢無くオジャン(詳細は4月のブログを参照ください)。

臥薪嘗胆。やっと、今度の連休で鵜来島のダイビングのチャンスがやってきました(実は海外ダイビング主体の計画で中々国内に手が回らなかっただけでしたが)。

今回もCカードを取得したショップのツアーに参加します。
神戸から鵜来島まで車で連れて行ってくれます。大変楽なダイビングです。

実は、このショップの会社が鵜来島で「ネーティブシーうぐる」というダイビングセンターを運営しており、そのセンターに私がC-カード取得時から、色々お世話になっているインストラクターがセンター長として赴任されていることを最近知りました。

現地で新しいポイントの開拓など、色々活躍されているとの事で、是非お会いしたいとの目的も兼ねての鵜来島行きである。

鵜来島。
古くは「浮島」「天蓋島」「卯来島」とも呼ばれた鵜来島は、宿毛(すくも)市の南西約23Kmの黒潮おどる太平洋に臨む島で、周囲/6.7km、水成岩より成る約一億年前の白亜紀地層で標高252mの龍頭山を中心とした険しい地形の島である。
島周辺一体は足摺宇和海国立公園に指定されている。
豊後水道に面した、一見どこにもある小さな島のように見かけるが、ダイバー達にとっては、大いに特徴ある、興味津々の島のようである。

最近のダイビング雑誌「Marine Diving」9月号にこの鵜来島の紹介記事が掲載されていたので内容を少し紹介すると。

「見たい生物、撮りたい水中写真の被写体として大人気の生物の面々が、海中のそこここに生息している鵜来島。
マクロはもちろん、最近はニタリの登場にも沸いた、計り知れないポテンシャルを持つ豊穣の海域・・・」とある。

さらに本文では、「柏島に程近い、高知県・宿毛市の港から南西約23m(ボートで約30分)。
黒潮がふんだんに流れる太平洋に臨んだ島が"鵜来島"。

島の海岸沿いに点在するスポットは全部で7つ。
どのスポットも例外なく、豊富な生物がダイバーを迎えてくれる。
といってもただ単に多いだけでなく、多くのダイバーが愛してやまない"人気生物"がやたらめったら多いのが特徴で、マクロ派、フォト派にはたまらないフィールドとなっている。」

とべた褒めだ。

まだ行ったことがないので何とも言えないが、確かに、ここに病みつきになって何度も行くリピーターが多いと聞く。

マクロ派では人気生物のハナヒゲウツボ、クダゴンベ、アケボノハゼ、ピグミーシーホースなどが常連として見られ、ピグミーシーホースは普通水深25m以深の場所に多いが、ここでは10mぐらいの水深で普通に見られてしまうという。

確か、私が初めてピグミーシーホースを見たのはパプアニューギニアで水深35mぐらいであった。一気に潜って、ガイドに云われた場所をカメラに収め、すぐ浮上するあわただしいダイビングだったことを記憶している。

水深10mであったら、じっくり時間をかけシャッターチャンスを狙うこともできる。

大物も豪華だ。
黒潮に乗ってやってくる回遊魚狙いのダイバーを十分満足させてくれる。
ほかの地方ではなかなか見られないイトヒキアジ、それにカンパチ、ブリの群れ、時にはイソマグロ、シイラなどに出会うことが出来るとのこと。

噂八掛けとしても凄い。

もっと驚いたのは雑誌の記事が紹介していたが、あのニタリが鵜来島に登場したという。

ニタリはマンタ、マンボウ、ジンベイと並びダイバー達の超人気生物だ。

普通、暖かいインド洋や太平洋の外洋の中層を泳いでいるため、ダイバーが見かけることは難しい。
ときどき深層水が湧きあがって、プランクトンが豊富となった上層部に現れることもあるという。

私は勿論見たこともない。

ニタリはオナガザメ科のサメで、
長い尾鰭の上葉が胴体ほどの長さになる。
類似種はハチワレとマオナガである。
円錐形の吻は短く、黒く大きなかわいい目をしている。

ニタリは幟のような尾鰭を巧みに利用し、餌となる外洋性の魚や頭足類を一ヶ所に集めると尾鰭を激しく大きく振って、それらを叩き、弱らして捕食する。
性格はおとなしいが非常に素早い泳ぎのため、水中で観察することはめったにない。

こんな幻(ダイバーにとって幻だが、意外と身近で蒲鉾の原料となって対面しているようですが・・)の魚に、我々の住む近くの鵜来島で会えたらなんと幸運なことか。

本当に鵜来島のダイビングがなんかわくわくしますね。

前回のダイビングはフラッシュ同調不良があったが、カメラの修理も無事終わり、今回はその調子を見ながら、じっくりと写真でも撮りましょう。

 では行ってきます。

行き込んでいくのはいいのだが、前回のように肩すかしにならなければいいのだが・・

         写真はニタリ(インターネットより)

↑このページのトップヘ